うだるような暑さです。皆さまいかが過ごされていらっしゃいますか。
「校長室」では,窓を開け,廊下側の扉を開け,扇風機を回して何とか耐えています。原稿をパソコンに打ち始めた11時,比較的風の通るデスクの周りで32℃です。今日は風が弱いので,窓を開けることができます。風が強いと砂だらけにならないよう締め切りますので,「校長室」はちょっとしたサウナとなります。
暑い夏です。この分だと,2時過ぎには33℃を超えることになるでしょう。
皆さま,体調管理には十分お気をつけください。「校長室で倒れる」なんて新聞沙汰にならないよう,私も水分補給に努めます。

窓と廊下の扉を開けて涼をとります。開かれた校長室です。 くらげは気持ちよさそうです。
≪開かれた学校づくり委員会≫
6月29日(火)目の手術当日,学校では「開かれた学校づくり委員会」が開かれました。私が異常を感じていなかった1週間前には,教頭先生と内容・進行について打合せをしていたものです。
今年度はメンバーを大きく変えました。今まではPTA会長と後援会会長に参加していただきましたが,保護者代表を1名にし,生徒の登下校や日常の姿をよく見ている周辺4自治会の役員と育成委員の方をメンバーに加えました。学校の中から生徒・教員の活動を見る姿勢を,学校の外から見ていただくよう,少しずつ視点を移していこうと考えています。
「開かれた学校」,そもそも「学校を開く」とはどういうことでしょうか。
学校には,教育実践,生徒が知恵を高め社会性を身につける支援をする専門家としての教師集団がいます。行政にはその教師や学校を支援・指導する教育委員会があります。「プロがやることですから,信頼してください。いろいろお気持ちはあるでしょうが,個々に目を向けていると全体のバランスを考えた教育ができなくなる懼れもありますので,そこは私たちに任せてください。」こうはっきりとは言わないまでも,これが昔からある時期まで続いてきた学校の姿勢だったと思います。
しかし,教育を受ける側の生徒が,自分がどういう状況の中で,どのように育つ支援をされているのか知らないと言うのはおかしなことです。以前の日本には高等学校教育はこんなもの,いくつかのグループに分けたら必ずどこかに入るという画一的な傾向がありました。高校に行けば一定の力をつけてくれて,卒業すればその保証をもって社会に出て行ける。生徒にとってはとにかく卒業すればよいもの,教員にとっても「日本の高校生として力をつけて卒業させる」,これができればよかった。今はそんな画一的な区分では,自分らしく生きていくことにつながるとは考えられません。学校は生徒の実態や地域の状況を考えて,生徒に一番よい支援をするにはどうしたらよいか,すぐに効果が出なくても,10年・20年先によい社会人として幸福に暮らしていくための教育に力を注いでいます。

演劇部の発声練習 左の7月右の8月,違いが分かりますか?手すりを塗りなおしました
我孫子高校を目指して来た生徒には,求める我孫子高校像があります。高校の地域は広いですから,例えば東葛飾地区で求めている我孫子高校の姿もあります。生徒たちが望んできた姿から外れないように私たちは世界に一つの支援をしていきますが,それが道を誤っていないかどうかの確認は常に必要となります。
一定の基準で測れるところはたくさんありますが,一般論では進めきれないことも多くできてきました。
授業の年間計画を示した「シラバス」により,生徒たちはどういう教育を,どのような計画の下に受けるのかを知ります。評価がどうやってされるのかは生徒にとって重要なことですので,それも知らせます。「説明責任」という言葉がありますが,責任という考え方より,自分たちの受けている教育の全体像を理解してこそ今学んでいることの意味も分かり,見通しある学びの中でこそ目標への努力が実感できます。授業は生徒と教員で一緒に創っていくものですから,情報の共有は当然です。
学校も同じです。生徒・保護者・職員そして一部は地域の方も含めて創り上げていくものです。ですから情報は共有されなければなりません。我孫子高校のこのホームページも,そのための一つの道具です。
「学校を開く」のは情報提供,そこまででしょうか。学校のホームページは一方向の情報の流れです。特に「校長室だより」は,校長一人の考え,場合によっては凝り固まった頑固親父の言いたい放題になりかねません(既にそうなっているとお感じの方も多いでしょうか?)。
そこにはチェック機能が必要です。学校が進む方向,今していることが妥当か否か。職員は会議を持ち,一つ一つ検討はしています。生徒にとって何が一番よいか,真剣に考えていますがあくまで身内の目しかありません。外からの目・声には,はっと気づかせてくれることや新しい視点を示していただけることがあります。その期待をもって生徒・保護者による学校生活・教育方法についてのアンケート調査も実施していますし,多くの教員が東葛飾地区の中学校を回り,直接先生方からの声も聴いています。
「広報」は組織が社会的に認知されるかどうかの命綱です。情報提供はその第1段階,次が「公聴」です。発信した情報に対する,一つに偏らない,いろいろな方から意見をいただく。これらを基に考えをまとめ,さらに意見を交わして,社会に認知される学校であり続けるよう努力をするのが学校の義務だと考えます。

PTAによる清掃作業。部活動も協力してくれました。
そういう意味で学校を開いていくときに,この「開かれた学校づくり委員会」は大切な会だと思います。教育活動の本筋に,強い刺激を与えてくれます。校長が学校経営を考える上で,心強い示唆と見直しの新しい観点を与えてくれます。何より学校のイメージをアピールし,必要があれば変えていくときの協力者となります。
我孫子高校「開かれた学校づくり委員会」委員長は,発足からお願いしている織田先生です。織田先生は40年前に我孫子高校をつくられた先生のお一人です。退職した今も多くの卒業生が先生を慕い,先生を通して我孫子高校を心配し応援をしてくれています。織田先生には,教員としての冷静な目と我孫子高校への温かいお気持ちで委員会をまとめると同時に,同窓生の声も届けていただいています。
委員会当日は30分間の授業見学の後,校長がするはずの「学校経営」を教頭先生に説明してもらいました。学校からのいくつかの説明の後に,委員からのご意見をいただきました。いくつか辛口のご指摘もいただきましたが,全体として我孫子高校生徒は生活態度もよく,何にでも一所懸命に向かっているというお褒めの言葉をいただきましたと,手術直前の病院にメールが届きました。
褒められることは大変うれしいのですが,これまでの私の考えがお分かりいただければ,何か足りないと感じませんでしょうか。「いい子たちです」「学校経営も問題はありません」⇒「ありがとうございます」。これでは我孫子高校は発展しませんし,地域に溶け込むこともできません。地域の方は我孫子高校に,我孫子の生徒に何を望んでいるのか,どうすれば地域で誇れる学校になれるのか,校長に喝を入れていただくような話し合いになればいいなと思っています。
自分が出席しないために生の感じが伝わらないからそう思うのでしょうか。次回は作戦を練って,委員の皆さまから本音と理想を引き出せればいいなと考えました。

他校のソフトボール部と練習試合。どこの学校もよく走ります。
思わず長くなりました。校舎の耐震補強工事も触れようかと思いましたが,次回にします。
午後2時15分,机上の温度計は33.5℃です。グランドではソフトボール部の練習試合が続いています。少し心配ですが,顧問の十分な配慮の下での練習です。元気だなと感心します。
夏休みは今日まで。中学生の体験入学準備のため,明日から学校が始まります。
6月7日以来の「校長室だより」です。2ヶ月が過ぎました。
今回は何となくの空白ではなく,理由があります。それも少々不甲斐ない理由です。
前回掲載からの2週間は,千葉県内の高校理科関係会議の準備に追いまくられていました。少し落ち着いたところで,あの不思議な植物の種明かしをと思っていた矢先,目に異常を感じて診察,入院,手術となりました。
自身の健康管理ができないことは社会人として恥ずかしいことですが,私はどうも網膜が弱いようです。ぶつけた覚えも,若いころに格闘技をしたこともないのですが,3年前には左眼を,今回は右眼の網膜剥離で手術をしました。大学病院での入院期間のうち10日間はうつ伏せで過ごしすというつらいものでした。退院後の自宅療養を含めて約1ヶ月のお休みをいただき,7月終わりに職場に復帰しました。お休み期間中,多くの方からご心配をいただきまして,ありがたくまた申し訳なく思っております。
まだパソコンの文字は重なって見えますが,しばらくは身体的には静かに,頭の中は少し活発に仕事に向かおうと思います。私が不在の夏休み前,生徒たちは存分に力を発揮し,先生方はそれを十分にサポートしていました。寂しい気がしないでもありませんが,我孫子高校は少々校長が不在でも何てことはありません。いつものように元気に,順調に夏休みを迎えました。

特別教室棟の耐震補強工事は進んでいます
≪文化系部活動の活躍≫
運動部の活躍が目立つ我孫子高校ですが,文化系部活動も力を入れています。吹奏楽部・美術部など11の部,軽音楽同好会など3つの同好会が,趣味を広げ情操を高め,芸術性や科学性を深めようと日々活動しています。
5月・6月に開かれて,私が会場を訪れたものは次の2つ,入院前から書こうと思っていたものです。
(1)市制40周年記念 我孫子華道連盟第30回記念華道展
5月29日(土)PTA総会の後に「あびこショッピングプラザ(エスパ)」にあります市民プラザを訪れました。
昨年より多い,生徒7名の活け花を鑑賞しました。大人の作品に交ざり,どれも初夏に涼しさを呼ぶような素直な作品は,大看板の下一番目立つ所での展示です。これも指導者鎌田さんのお陰でしょうか。
華道部では「花の甲子園」エントリーのための校内選考会も,7月中旬に開きました。選考委員になっていた私ですが,お休み中のため大事な仕事を果たせませんでした。

(2)松戸・東葛飾地区高校美術展
6月3日(木),学校を早めに出て松戸文化ホールに寄りました。
地区の公立・私立高校が美術部生徒の作品を中心に授業作品も展示した,学校それぞれの特徴を表す興味深い美術展です。
我孫子高校からは,油絵,時計の文字盤が出品されていましたが,私が一番惹かれたのは,各自が創った型に熔かした合金を流し固めた後,細かな手作業で仕上げた金属の塊で,その時の気持ちを表した作品たちです。例えばこんなコメントが付されたものもありました。「バスケット部でやっと練習が終わったと思い,うれしくて気が抜けていたとき,まだ練習が残っていることを聞かされ,がっかりした時の心情」。そう言われて見てみると,何か「がっかり」が染み出てくるような気がします。

(3)その他の活動
夏休み前後にもいろいろな活動・発表の場があります。
吹奏楽部は7月下旬に地域自治会の「つくし野夏祭り」に参加して,夏祭りを盛り上げました。また8月6日には千葉県吹奏楽コンクールに出場し,日ごろの練習の成果を発表しました。
地学部・生物部は,6月12日に流山生涯学習センターで開かれた「第16回青少年のための科学の祭典千葉大会」に参加しました。「恐竜などの古生物を折り紙で折る」という企画は,来場した小学生たちに大好評でした。地学部ではいろいろな観測会を企画しています。6月26日には「月食観望会」の準備を進めましたが,生憎の悪天候で見ることはできませんでした。それより前には,松戸市出身の宇宙飛行士山崎さんの滞在する「宇宙ステーション」を見る会も行いました。当日は部活動を終えた運動部の生徒も加わり,30人以上が夕空を見上げて観察をしました。8月12・13日には,地学部を中心に理科系部活動の生徒が,茨城県中央青年の家で開かれた「科学系部活動合同合宿」に参加しました。
9月には演劇部の地区発表会もありますし,文化祭では家庭科部のつくるクッキーが飛ぶように売れると評判です。今後,茶道部は合同茶会に参加したり,書道部の展示会参加もあります。
文化系部活動の全国の祭典「全国高等学校総合文化祭」は,第34回大会が8月1日から宮崎県で開かれました。

いつもと少し違う夏休みの練習 株分けから育った校長室の胡蝶蘭
≪あの花は?≫
5月27日の「校長室だより3」にある植物は,一体何でしょうか。
あの当時は,誰に聞いても正解は返ってきませんでした。ところがこの頃は違います。
7月23日に朝日新聞を見ていますと,よく似た花の写真が載っていました。そちらは東大の小石川植物園で咲いた,花の高さが1.5m,直径が80cmもの世界一大きな「ショクダイオオコンニャク」という花です。
そうです。我孫子高校1年生の廊下に置かれていたのは,「コンニャク」の花だったのです。床からの高さが1mほどの花を,生物の先生が学校に持って来られ,家庭科の先生が1年生に見せようと,数人がかりで4階まで上げたものです。あまりの重さに,各教室に回すのは大変ということで,しばらく廊下に置くことにしました。なかなか不思議なと言うより,かなり怪しげな形をしていますし,顔を近づけると生ゴミのような臭いがします。そのときは「虫除け」の臭いと言っていたのですが,東大植物園の花は花粉を付けるために,この臭いで虫を呼ぶと書かれていました。
食べ物では知っていても,花がこんな姿とは知りませんでした。貴重なもの,本当に珍しいものを見ることができましたが,花は数日で萎れてしまいました。
コンニャクなんですね
爽やかな日が続きます。
6月に入り1週間が経ちますが,校長室から楠木を透して見る青空は初夏そのものです。うれしいと感じると同時に,この乾いた空気はどうしたことだろうと,少し気になります。
仕事机から椅子を半回転させパソコンに向かおうとしたのですが,キーボードの上を動くはずの指は止まり,目は画面からグランドに移ります。青空の下,体育の授業はソフトボールです。楽しそうに球を追い,投げる生徒たちの姿を見ているうちに,ゆっくりといろいろなことを考え始めている自分に気がつきます。気持ちのよい6月です。
椅子に座り,校長室から見るグランドと空 あの向こうは手賀沼です
≪学校生活見直しキャンペーン≫
夏服に衣替えした6月1日から今日までの1週間,前期の「生活見直しキャンペーン」が実施されました。
自治委員の生徒と生徒指導部の職員が正門手前に立ち,登校する生徒に声をかけます。「おはようございま~す」。自治委員の声に,生徒たちは元気な声であいさつを返します。「おはようございま~す」。
この場で服装についても,生徒たちに改めて自覚をもってもらいます。初日の6月1日は代休明けで勘違いしたのか,冬服の生徒が数人いましたが,翌日からは全員が夏服です。我孫子高校の制服は,冬は黒の学生服(男子)と濃い紺のブレザー・スカートに臙脂のリボン(女子)です。これが6月になると,一気に明るく,見た目も軽い服装になります。男子はグレーのズボンにワイシャツ,女子はわずかにピンクの線が入ったグレーのスカートにブラウス。リボンの着用は任意です。寒暖に応じて男女とも,各自の判断で指定のセーター・ベストを着ることができます。

元気なあいさつが
我孫子高校は服装・頭髪指導が厳しいと周りでは言われていますし,駅や電車の中での生徒たちの様子を見ても指導が生きていると感じています。厳しいと言っても,普通の高校生の姿をさせているだけですし,式典以外の日常では学生服の第1ボタンまでは締めなくてもよいとしています。同じように夏服になってからは,ワイシャツやブラウスの第1ボタンだけは締めないことを認めています。
男子がズボンを腰の下までずり下げたり,ワイシャツの裾を出すことは認めていません。厳しく指導します。女子のスカート丈は,冬も夏も膝丈ですし,ブラウスの裾がスカートからはみ出すことも指導しています。ピアスそしてピアスの穴,化粧や頭髪の着色などの加工,どれも不可です。息苦しい高校生活でしょうか。
中学校ではきちんと指導されていますから,高校に入ってきても生徒たちはそのまますんなりとこの規定を受け入れます。また我孫子高校ではすべての生徒がこれを守って生活していますから,違和感はありません。

授業見学する保護者の皆さん
不満な生徒はいると思います。ちょっと気持ちが揺れて,服装などが乱れることもありますが,校内ではどの職員も声をかけて直させます。また,学期のはじめや長期休業後の第1日目には,整った姿で学校生活に向かうための「整容指導」があり,生徒たちの姿は落ち着いたものになっていきます。ほとんどの生徒にとって,落ち着いた姿での3年間の生活は,過ごしやすいものになっています。極端に短いスカートの女子高校生たちに交じっても,自分たちの服装に誇りを持っています。先日の生徒総会でもクラスから出された意見は,部活動のための休日の登下校に部活動での服装を許可してほしいとか,指定セーターを廃止してほしいと言う程度で,服装指導自体への不満は出ませんでした。
ただし,すべての時間に服装等の規定が守られていると言い切れないところもあります。本当にたまにですが,我孫子駅でややスカート丈の短い生徒を見ることがあります。ウェスト部分を折り曲げて短くしているのでしょう。夏に向かい,ズボンの裾を折りたたんで,膝まで捲し上げている男子を見ることがあります。彼らは学校までのどこかで直して校門を通るのですから,学校では目にしません。駅でその姿を見た私が,一声かけると慌てて直すのが我孫子の生徒たちです。
世の中の風潮は分かりますが,制服はきちんと着たときに一番美しいように作られています。着崩す格好よさは,制服を着るときとは違う場面ですることです。その場に応じた美しさをしっかりと理解できる生徒たちは,学校を落ち着いた生活の場としています。
次の「生活見直しキャンペーン」は,冬服に替わる後期始業式10月4日からの1週間です。

1年・2年・3年の学年保護者会
教育実習も半分が過ぎました。今日の7時間目,1年生は来年度の選択科目説明の学年集会です。前回の「たより」にあった,不思議な植物の種明かしは,次回にしましょう。
第1回の定期考査が終わりました。
1年生は高校生活初めての本格的な試験です。中学との違いは授業で十分感じ,そろそろ慣れてきた彼らですが,でもやはり試験は別物のようです。試験問題を前に,日ごろの学習の成果を発揮できたでしょうか。1年生の緊張した顔つきもいいものです。なかなか立派に見えました。

学校から見える市役所のツツジ さて,これは何でしょうか?
≪新入生意識調査≫
入学直後に,我孫子高校入学前のこと,入学後の意識などを調査しました。簡単に結果をお知らせします。
1つの質問に対する答えがいくつもある場合は,それぞれの答えにYesと答えた生徒の数を割合(%)で示しています。割合の高いものをいくつか挙げてみます。
◎我孫子高校への志望理由
①「文武両道」の校風に惹かれた 60.2%
②学力相応だと思った 42.2%
③入部したい部活動があった 39.8%
④通学に便利 25.1%
⑤身近な人に勧められた 21.7%
「文武両道」の校訓は多くの中学生に浸透しています。我孫子高校はきょうだいで進学する生徒の多い学校です。親子で我孫子高校という例も稀ではありません。今日から始まった教育実習生の一人は本人も妹も卒業生,弟は今3年生と我孫子ファミリーです。身近に勧めてくれる人がいる,リピーターの多い学校です。
◎受験に関して相談した人は
①親・兄弟・親戚 85.0%
②中学校の先生 74.0%
③塾の先生 52.3%
◎我孫子高校の学校見学・体験入学への参加
①夏の体験入学に参加 45.0%
②秋の体験入学に参加 39.4%(年々増加の傾向)
③個人的な学校見学 24.8%
◎受験勉強の開始時期
①中学2年生終了までには開始 11.3%
②中学3年生9月までには開始 66.4%
③中学3年生10月以降に開始 21.7%
◎中学校時代の家庭学習時間
(平日)
①1時間以内 12.2%
②1時間半以内 13.8%
③2時間以内 15.3%
④2時間半以内 18.7%
⑤3時間以内 13.5%
⑥3時間以上 16.5%
⑦ほとんどやらなかった 6.1%
昨年度,一昨年度の入学生に比べて,1時間半以下は2/3に減り,2時間は同程度,2時間半以上は2~3倍に増えています。「ほとんどやらなかった」は昨年度の半分,一昨年度の1/3の割合でした。
(休日)
①2時間以内 11.6%
②2時間半以内 12.2%
③3時間以内 15.3%
④3時間以上 36.7%
2時間以内は昨年度,一昨年度より少なく,2時間半以上はどれも多くなっています。特に3時間以上はおよそ2倍の割合になりました。
◎我孫子高校で最も頑張りたいこと
①勉強 39.1%
②部活動 49.8%
昨年度の入学生は,勉強も部活動も44%で同じ割合でした。
◎入学して最も不安なこと
①勉強についていけるか 60.2%
②クラスに馴染めるか 16.5%
③友だちができるか 9.2%
④部活動についていけるか 7.0%

球技祭は燃えます
この調査結果を見ますと,今年度入学の1年生は中学校時代には,これまでの我孫子高校の生徒よりよく勉強をしてきています。入学後に頑張りたいことは,勉強より部活動にシフトしているようで,部活動への不安を持つ生徒は少ないようです。半分の生徒が部活動に気持ちが向きながらも,勉強への不安もあります。6割の生徒が不安で,この数値は昨年度,一昨年度と1%も違わないものでした。
入学したてに勉強に不安を持つ生徒はたくさんいますし,割合はいつも変わりません。この気持ちをマイナスで持ち続けてはいけませんが,いつも自分の生活を見直す意味で持ち続けてくれたらと願っています。
2ヶ月が過ぎ,球技祭などの行事を通して,クラス・友だちへの不安は今ではだいぶ少なくなったと思われます。明日の校外学習で,クラスの団結,仲間意識はさらに高まると期待しています。
高校での初めての考査,1年生はどういう心構えで臨んだことでしょう。結果も真剣に受け止めてほしいものです。日ごろの学習がよく定着した生徒は,さらに高い学力を目指してほしいと思います。また,定着が不十分だった生徒は,部活動で疲れた身体でしょうが,時間をうまく作り出して,毎日少しでも勉強に集中する習慣をつけてほしいと思っています。
考査が終了した今,この「たより」を作る目を外に向けてみると,久しぶりに伸び伸びと身体を動かす生徒たちでグランドは一杯です。左回りに見ていくと,陸上部,ハンドボール部,ソフトボール部,ソフトテニス部,サッカー部,ラグビー部。硬式テニスは外に出ているのでしょうか。私の目には映りませんが,専用球場での野球,体育館でのバスケットボール,バレーボール,バドミントン。そして校舎内で活動する吹奏楽など文化系部活動。初夏の空気の中,みんな高校生活を楽しんでいます。

五月人形も片付きました
明日は校外学習。1年生は「横浜中華街エリア宝探し」,2年生は「日本科学未来館&ビュッフェクルーズ体験」,3年生は「進路希望先見学&ビュッフェクルーズ体験」という1日です。
4月27日,玄関前に五月人形が飾られました。
昨年初めて目にしたときは「学校の玄関に?」と驚いたものですが,今年はそろそろかなと,心待ちにしていました。
グランドで実習中の地学の先生も協力 グランド横の藤も咲きました
≪文武って何?≫
校訓「文武両道」を大書した額の前に武者人形を見ると,「文武両道」とは何かと殊更考えてしまいます。昨年5月1日の「たより」6号(昨年は4月中に4つも書いていたのですね)では,「文武」は竹馬の右足と左足。片方だけ大きく踏み出すのではなく,両方ともバランスよく前に出していれば,文も武も前に進んでいくという,学年主任のお話を書きました。1年間我孫子高校で過ごしてみて,この例えは非常に適切だと痛感しています。
では,この文と武とは何か,気になり続けていました。勉強と部活動という括りは具体的で分かりやすいのですが,私たちの生活はもっと複雑です。大きな校訓であるだけに,もう少し広い意味があるに違いない。「普遍的」とまではいかなくても,高校生の生活をもっと広く捉えられないだろうかと考え,始業式・入学式で生徒に話しました。
学校では「文」は勉強であり,思索,考える活動であり,読書もその一つでしょう。「武」は文化系も運動系も含めた部活動やクラス活動,学校行事,友人との交流で代表されます。もう少しまとめてみると,「文」の文字で表されるものは,静かに頭を使う活動。一人で自分の内面を鏡として行う活動。「武」の文字で表されるものは,動きを伴う,自分の外にある基準と自分がどう関わるかという活動。これは今の私が考える「文」と「武」です。異論もあるでしょうし,時間が経てば違う考えが私の中に育つかもしれません。でもこう考えてみると,なるほどこれはどちらも大切で,「両道」を求めるのは当たり前と思えます。
一人の人間にとってどちらも大切ですが,ではどうやって両立させたらよいのでしょうか。両方を一度にやろうと思うと,これは難しい。でも,「自分を見つめて活動すること」と「相手を見つめて活動すること」と思えばそれほど難しくはない。あとはどう切り替えるかの問題です。
生徒だけでなく私たちも,この「切り替え」がうまくいかないことが多くあります。要は「切り替え」なのですが。
前回「たより」の写真にあるように,この話をしたころは校訓の額は桜の大枝の後ろにありました。武者人形とは違う雰囲気の中の「文武両道」の文字です。バランスのよさを感じさせる季節の移ろいです。
≪部活動加入率91%≫
5月1日現在の部活動加入者調査の結果がまとまりました。
1年生 99.7% 2年生 88.4% 3年生 83.9% 全体 90.8%
昨年は全体で90.3%でしたので,これで2年連続して90%を超えました。
学年が進むにつれて加入者数が減るのは,残念ですがしようのないことでもあります。1年前と比べて3年生は19人,2年生は25人減りました。単純に考えるとこの数が途中退部した生徒の数です。それぞれいろいろな事情で部活動を続けることができなくなったのだと思います。彼ら一人ひとりが高校時代の貴重な時間を,大切に使っていると信じています。
加入者数ベスト5です。
運動部では,陸上競技部(74名),サッカー部(73名),ソフトテニス部(58名),硬式テニス部(54名),野球部(53名)。バスケットボール部は男女に分かれていますのでここには入りませんが,併せれば77名の大所帯です。
文化部では,吹奏楽部(62名),軽音楽同好会(41名),家庭部(36名),書道部(20名),演劇部(15名)・茶道部(15名)。
ソフトテニス県大会
一桁の人数の部もありますが,どこも熱心に活動しています。時間を見つけて,練習や活動を見に行っていますが,どうも文化部を見る機会が少ないようです。今年はどの部活動にも足を運び,皆さまに様子をお知らせしようと思います。
桜が長くきれいな年でした 水の館 昨年の写真ではありません 玄関前は季節ごとに変わります
平成22年度が始まりました。
しばらく雲隠れしていた「校長室だより」です。4月は忙しい!という言い訳は通用しそうにもありません。多くの学校で,忙しさを潜り抜けて「校長室だより」が出されています。4月も終わろうとしていますので,筆の遅い私もまずは1本。
今年度も引き続き弓削が,我孫子高校の生徒・職員の元気な姿を伝えます。校長が今考えていることなども少し交えていきますので,どうぞご覧ください。
手賀沼側から見た我孫子高校 生徒の登校も桜が迎えます
≪学校の目標≫
新年度です。1年間の目標を皆さんにお伝えし,約束し,途中ではそれができているかチェックして,その結果をお知らせしたいと考えています。硬い言葉を連ねますが,我孫子高校の1年間の約束です。
教育目標 高い知性 豊かな情操 逞しい心身
重点目標 生徒の課題と可能性を把握し,教員相互の指導方針及び技術の点検を行い,諸活動の充実と学力向上により生徒の希望する進路実現を図る。
もう少し具体的にしましよう。
①先生方が相互に授業を見学し,保護者の皆さんにも見ていただき,評価することで授業力を高めていきます。
②朝読書・朝自習をしっかりとした形で進め,学習習慣をつけると同時に心静かに1時間目の授業に臨めるようにします。
③学校にはいろいろな危機があります。危険を防止することはもちろん,インフルエンザ対策など,健康で安全な学校生活が送れるように校内体制を確認し,関係機関とも連携していきます。
④進学補講は生徒への連絡を十分にして,受講者が昨年より多くなるようにします。
⑤特別進学クラスは,少人数授業や勉強合宿の充実で意欲や集中力を向上させ,他のクラスによい影響を与える発信源とします。
⑥「開かれた学校づくり委員会」に,より多く地域の声が反映されるようにし,我孫子高校が地域にとって価値ある高校になるよう努力します。
⑦発達障害への理解を深め,適切な支援ができるように先生方の研修を深めます。また関係機関との連携もさらに強くします。
⑧学校のよい情報や課題をすべての職員が知り,一人ひとりがそれぞれの方法で学校の姿を皆さまに伝えていきます。
我孫子高校の校訓は「文武両道」です。
生きていくうえで大事な道だと思います。生徒一人ひとりの生き方がこの校訓の求めるところに副うための教育目標であり,重点目標です。これをもとに学年,学校の各分掌でそれぞれ目標を定め,1年間の教育活動が始まります。
1年生も静かに朝読書 4月27日はじめての英語単語テスト
私の目標も書いておきましょう。
①昨年度に続いて,朝読書・朝自習の様子を見るために,毎朝教室前の廊下を歩きます。
②どこでも生徒に声をかけ,我孫子高校が元気になるような話をします。
③東葛飾地区の中学校を訪問して,中学校の先生方と地域の教育について話し合います。
④機会あるごとに職員と話をし,たくさんあるよい点を正しく認めていきます。
⑤時間を確保して「校長室だより」を出します。
最後の⑤は一番自信がありませんが,1年間一所懸命務めます。
新入生歓迎会 部活動紹介
≪授業料無償化≫
今年度から日本中で公立高校の授業料が無償になりました(私立高校は同等の補助となります)。義務教育ではないのですから,納入するのが当たり前と思っていた授業料です。世界を見ると多くの国で18歳ぐらいまでの「後期中等教育」は無償となっているようです。
日本でもその話はずっと昔から出ていました。古い話ですが,昭和21年3月に連合国軍最高司令官に提出された米国教育使節団報告にも,「希望するすべての青年に無償かつ無選抜の後期中等教育を受ける機会を保障する」とあります。
「無選抜」は高校の小学区制など考える問題が多く実現していませんが,「無償」はようやく実現しました。
4月6日の始業式に,新2年生・3年生にいくつかの話しをした後,最後にこの「授業料無償化」について触れました。以下がその概要です。
義務教育である小中学校には授業料はありません。税金で賄っています。何のために?生きていくために最低限必要なことを身につけさせるのは,社会の責任です。ですから税金を使って,すべての子どもに必要な教育を受けさせます。
では,高校は?生きていくために必要なことは9年間の義務教育で身についているはずです。それなのに,君たちの教育に税金を使うのは何のためだろう。
学校は授業料だけでは成り立ちません。これまでも多くの税金が使われています。ですから私たち職員は,社会に対して責任を持って教育を進めてきました。今,新たに君たちは問われています。勉強,クラス活動,部活動,生徒会活動,学校行事そして友人との語らい。君たちの日々の生活の中に,日本の社会は何を求めているのかを考えてほしい。税金を納めている「納税者」に対する責任は,教育を受ける君たちにも,私たち職員と同じようにかかってきました。毎日を大切に過ごし,1年後,2年後どういう君たちになっているかも,責任の果たし方の一つだと思う。納税者の一人として期待しています。
4月はじめの手賀沼遊歩道 4月後半 駅前には石楠花が満開
「校長室だより」,1年間お付き合いくださいますよう,よろしくお願いいたします。
1年間,我孫子高校生徒・職員の活動を書いてきました。今回は我孫子高校から離れて,この1年に私が目にした高校生の活躍をお知らせします。
華道部顧問職員 上野東京都美術館出品 恩師のブログに負けじと私も馬酔木です(志賀直哉邸跡近く)
≪高校生理科研究発表会≫
平成18年に日本物理学会が千葉大学で開催されたとき,併せて実施された「高校生によるポスターセッション」を母体とし,翌年の平成19年に始まり今年度で3回目となる「高校生理科研究発表会」です。
平成21年9月26日(土)千葉大学けやき会館では,福島県,関東各都県,長野県,岐阜県,奈良県,大阪府の32校,118件のポスター発表がありました。千葉県では,理数科を置く高校や,SSH(スーパーサイエンス・ハイスクール)実施校を中心に,公立14,私立5の学校が参加しました。
高校生のプレゼンテーション能力の高さに驚かされ,質問に対する答えは十分に用意されたものから素朴な答えまで。高校生同士の議論は,専門的な言葉が飛び交いながらも,予想外の展開に向かうなど,夢のあるものでした。
これらの発表には,大学・高校・教育委員会の方による審査があります。県立東葛飾高校生の「繊毛虫Spirostomumの生態」が最優秀賞に輝きました。以前人事交流で勤めていた中学校でよく知っていた1年生が長生高校の3年となり,「マグマにおける鉱物の結晶化」で千葉県教育長賞を受賞したのは,うれしいことでした。
「理科離れ」が言われている日本の高校生ですが,昔よりずっと力をつけています。二極化の進行を感じると同時に,日本人の科学発展への大きな貢献が近いという予感がします。
≪関東理科教育研究発表会≫
11月20日(金)関東理科教育研究発表会が7年ぶりに千葉県で開かれました。関東7県(東京都を除き山梨県を含む)で理科教育に携わる先生方の研究発表大会で,これまでは理科教員の研究発表と協議が中心の大会でしたが,今年度の千葉大会には生午前中に生徒の研究発表を取り入れました。
高校生の発表に会場も真剣
理数科課題研究と総合的な学習の時間を活用した,県立船橋高校生の「植物の組織培養」,千葉大学での「高校生理科研究発表会」で最優秀賞を受賞した県立東葛飾高校生の「繊毛虫Spirostomumの生態」,そして市立千葉高校生の「ビー玉の流れ方の研究」の3本です。生徒たちの堂々とした発表と質問に対する素直な説明に,会場の関東各県の先生方から大きな拍手が沸きました。
吹奏楽部第18回定期演奏会。先日卒業の3年生も参加。これが最後のステージです。同じ日,ソフトボール部は宇都宮で東日本大会に出場
≪高文連20周年記念式典≫
千葉県高等学校文化連盟創立20周年記念式典が,平成21年11月6日(金)千葉県教育会館で開催されました。ホールロビーには記念展示として,美術工芸専門部,写真専門部,書道専門部の作品が飾られ,茶室では茶道専門部千葉萌陽高校生による呈茶もありました。
ホールでは高校生の開会ファンファーレに続き,開会セレモニー,感謝状贈呈,各専門部の活動を紹介するスライド上映の後,記念コンサートとして生徒の発表がありました。
県立船橋高校,成田高校の生徒による司会進行で,日本音楽専門部からは筝曲合奏(東金高校),弁論専門部からは弁論発表(八千代高校),吟詠剣詩舞専門部の吟詠剣舞(敬愛大学八日市場高校・流山南高校),郷土芸能専門部の和太鼓演奏(木更津総合高校・八千代高校),器楽・管弦楽専門部のオーケストラ演奏(津田沼高校),吹奏楽専門部の演奏(千葉学芸高校)そして最後に写真専門部君津商業高校の生徒が代表あいさつを行い,「はじめてのことですが」と断りながら,ステージ中央から客席を被写体として撮影し,閉会となりました。
インターハイに代表される高体連の大会,高野連の甲子園のようには知られていない高文連の活動ですが,芸術・文化活動への生徒たちの熱意は引けを取りません。インフルエンザ大流行のころで,合唱は取りやめとなりましたが,管弦楽では参加辞退校のかわりに急遽参加してくれた津田沼高校が大活躍でした。
≪中学生・高校生の交流会≫
これは我孫子高校の話です。東葛飾地区では,県教育委員会と中学生・高校生が学校や地域での教育について意見交換をする場があります。平成15年に我孫子市で開催され,この後東葛飾地区内の各市を回り,平成22年夏に再び我孫子市での開催,会場は我孫子高校となりました。
私が教育委員会から受けた説明を,終業式の後に校長室で生徒会役員に伝えました。生徒会長からは「いい会になるよう努力します。」と力強い言葉をもらい,ホッとしたところです。具体的な活動は4月以降になりますので,またお知らせします。
校長室での中高交流会の説明 4月に向け,教室も職員室も大移動です
1年間「校長室だより」にお付き合いくださいまして,ありがとうございます。28号まで出すことができました。途中2ヶ月の休刊もありましたが,平均すれば2週間に1度以上の割りで出せたことになります。1本が長すぎるとのご意見もいただきました。文章力のなさから,テーマらしきものでまとめるとどうもこのようになってしまいます。拙い雑文ではありましたが,少しは我孫子高校生徒・職員の一所懸命さ,学校の向かっている方向が伝わりましたでしょうか。
私にとりましては,「校長室だより」を書くことで,学校の様子がより分かるようになり,また,書きながら考えることもできました。
来年度もなるべく多く,学校の様子,生徒の活躍,職員の姿を伝えてまいります。
1年間ありがとうございました。
トップページにあるように,3月6日(土)に第38回卒業証書授与式が挙行されました。厳粛で温かい卒業式でした。そして素晴らしい卒業生でした。皆さんにほめていただきたいと思い,書いてみます。
志賀直哉邸跡近くの梅 新しい1年生が決まりました 柳の薄い緑が煙ります
≪涙≫
開式後の校歌斉唱で,式に臨む卒業生の気持ちが伝わってきました。力強い堂々とした歌声に,3年間の思いがこもっています。この声を聴いたとき,卒業式は大成功だと感じました。
卒業証書はクラスごとの代表に授与します。呼名するクラス担任の涙声が引き金となりました。返事をして元気に立ち上がる生徒の顔に涙が流れるのが,壇上からも見えます。卒業証書を受けるクラス代表生徒のうち,何人もが涙で顔をくしゃくしゃにしています。特に前生徒会長は,流れる涙のために,何度も答辞が途切れました。正面で答辞を受けている私にまで伝染しそうでしたが,彼の涙,我孫子高校での3年間はしっかりと受け止めたつもりです。
大きな声での式歌を最後に閉式となり,今までの涙が嘘のように元気に退場していった3年生。これまで多くの卒業生が我孫子高校の力を高めてくれました。今年の卒業生も,彼らの3年間の活動の中に,我孫子高校のよさを示してくれました。
1年間でしたが,彼らと過ごせたことを幸せに思い,私も大きな拍手で彼ら318名を送り出すことができました。
卒業おめでとう。
あと少しの白木蓮 学校近くの住宅にウグイス?
≪1年間のデータ≫
我孫子高校であっても,ちょっと驚くほどの実績を残した3年生でした。
(1) 朝の小テスト
年間に英語単語は7回,漢字は6回の小テストがありました。満点者は次の通りです。
英単語 7回(25問×7回)満点 44名
漢字 6回(20問×6回)満点 7名 (1問誤り 10名)
(2) 出席率
休みが終わり大学入試が迫ってくると,体調を崩す生徒が増えてきます。しかし今年の3年生は,1月になっても欠席者はほとんどありませんでした。1年間をとおして8クラスで98.6%から99.3%まで,学年全体の出席率は99.0%でした。お見事!
(3) 皆勤賞
卒業式の場で,高校3年間の皆勤者を表彰しました。3ヵ年皆勤とは,3年間欠席も遅刻も早退もなかった生徒です。該当した生徒は92名。318人のうちの92人ですので,呼名で起立する生徒を壇上から見ていると,3年生の半分近くに思えるほどでした。
実は3年生が自宅学習に入っている2月の会議では,93名が該当者でした。このうち1名が3月2日の登校日に体調不良で欠席しました。賞はとれなくても,充実した高校生活を過ごしたことが,この生徒自身の中に輝いていると思います。ほとんどの生徒がほんのわずかな欠席や遅刻です。学校大好きな生徒の集まりでした。
手賀沼遊歩道 足元にはオオイヌノフグリ
(4) 運動能力証
3年生の数としては把握していませんが,たくさんの生徒が運動能力証を受けました。今年度は学校全体で502名(52.4%)です。この数字はかなり高いもので,我孫子高校生徒の運動能力の高さを示しますが,全員が高いというわけではなく半分です。でも,運動が好きかと訊かれれば,8割以上が「大好き」と答えると考えられます。我孫子の生徒たちは,運動能力の優劣はあっても,自分の得意をうまく使い,また互いに協力して運動の楽しさを体感しています。
卒業式後の保護者会で,3年学年主任がこう言いました。「授業変更で英語が2時間になる日があっても,我孫子の生徒は文句を言いません。でもあるはずの体育がなくなると,この3年生はなかなか承知しません。雨の日など,活動場所がなくて教室での坐学にでもなろうものなら,クラス中から何とかしろと係りは体育教官室に交渉に行かされる始末です。」
春は確実に姿を見せています
今年の我孫子高校卒業生はこういう生徒たちでした。
よくやった!新しい世界での活躍を祈ります。
寒い数日が続いたあと,急に暖かくなりました。珍しく雪の多かった2月も終わり,少しずつ春の近づきを感じます。
運動大好きの我孫子高校生は,授業変更などで体育がなくなると文句を言います。でも,そんな彼らも情操を高める芸術や国語の授業を楽しんでいます。
雪の多い冬でした 数日後のグランド裏の菜の花 校長室のテーブルにはいつも季節の一輪が
≪芸術科発表会≫
我孫子高校の芸術の授業は,2クラスを1つにして開講します。その中で生徒は3つのコース,音楽・美術・書道の中から1つを選択します。今,特別教室棟と普通教室棟を結ぶ中央通路には生徒の作品が展示され,生徒・職員の目を楽しませています。
恒例の2年生「芸術科生徒作品発表会」として,芸術科授業で制作した作品が2月17日(水)から飾られています。
中央通路に飾られた書道選択者の作品
書のうまさについて十分理解できない私ですが,どの作品も丁寧に一所懸命書かれたものと分かります。題材では子規,虚子,蕪村の俳句が目に付きましたし,漢詩の一節でしょうか,四文字が見事に色紙の上で自己主張をしているものもあります。作品横に貼られた各自のコメントには,「字のバランスが難しかった」「自分の名前の字があるのでうれしい」「一字一字気持ちをこめて書きました」「春のイメージを大切にしました」などとあります。ロックバンドの歌を書いたのでしょう,「書道とロックの奇跡的なコラボ」というものもあり,字にもそして選んだ題材にもそれぞれの個性が十分に表れていました。
中央通路に飾られた美術選択者の作品
美術作品はすべて油絵の自画像です。あっ,これはあの生徒と思うものや,デフォルメされた特徴が見事だったり,色遣いに驚いたり。どの作品も目が素敵で,つい“にらめっこ”になってしまいました。
黒だけの書の美しさと色を重ねた油絵の美しさ。生徒たちが作品づくりに心をこめたことが伝わり,また一人ひとりが素晴らしい個性を持ち,それをおおらかに表現していることに,若さの力を見た気がします。
ギター合奏で幕開けです 恥ずかしそうに,でもしっかりと
さて,音楽はどうでしょうか。これはグループによる演奏発表です。2月17日(水)のCG組から始まり,これまで3回聴かせてもらいました。はじめに全員でのギター合奏があり,そして各グループの発表です。ギター,ピアノとボーカルのグループ,ウクレレやキーボードを加えたグループもあります。男子だけ,女子だけ,男女のグループと,それぞれ互いのよさを引き出すメンバー構成です。一人心細そうに歌う女子,「千の風になって」を堂々と独唱する男子,2人,3人のボーカルもありますし,ピアノを2人で弾いたり(連弾と言うには少し違う気もしますが)。技術もそれぞれです。上手なテクニックのギターもあれば,やっとコードを追うこともあります。いい声だなと感心する歌もありました。普段は元気一杯の生徒たちが,ここでは少しおとなし目です。誰もどこか恥ずかしそうで,でもやはり我孫子の生徒,演奏をしっかり楽しんでいます。聴衆の美術・書道選択者も,友だちの演奏を楽しく身近に受け取っています。今の高校生には,音楽は生活の一部だなと改めて思いました。最後に沖縄修学旅行前日に発表した「平和の鐘」を全員で合唱して,この日の発表は終了です。
堂々とした「千の風になって」でした 発表の最後は「平和の鐘」合唱です
音楽の発表会は3月1日(月)で終わりますが,美術・書道作品はまだ展示されます。保護者の皆さま,お時間がありましたらどうぞ学校へ足をお運びください。
≪SEITO百人一首≫
同志社女子大学が主催する「SEITO百人一首」は今年で8回目だそうです。今年度は,北海道から沖縄まで,13,994人の生徒による28,857首(そのうち514首は英語短歌)が寄せられ,本校3年生の丸島あずささんの作品も百首に選ばれました。
先生が園児を引率するごとく犬四匹と散歩する人
様子が目に浮かび,心が温かくなります。国語科飯田先生に指導された生徒たちは,大学や地域で主催するコンクールに作品を応募しています。このほか何人もが各地のコンクールに入選しています。
≪文科系部活動 その1≫
美術作品の入選もあります。全国学校図書館協議会・毎日新聞主催の2009年度読書感想画コンクールの千葉県コンクール高校の部で,本校美術部1年深山紗矢香さんの作品が優良賞,同じく1年新井千尋さんの作品が佳作となりました。また,我孫子高校は県内4校に贈られた「学校賞」の1校にも選ばれました。
校内は桃の節句 華道部顧問 柳澤健治先生が生徒作品展に花を添えます
書道部は今年度,毎日新聞社・毎日書道会主催の「第18回国際高校生選抜書展」愛称「書の甲子園」で知られる書展の南関東大会に出品しました。2年藤野大照さんの作品が秀作賞に,1年伊東姿さんの作品が入選となりました。
夏前に美術部であったように,書道部も「東葛飾地区高等学校合同書道展」に参加しました。柏高島屋にある柏市民ギャラリーで,2月12日(金)から16日(火)まで開催された書道展には,この地区の公立私立の19校が参加し,本校からは7名が力強い作品を出していました。繊細であったり,力強かったり。どの学校も美しい力作ばかりです。書に疎い私でも,しばらく静かな世界に身を置いて,楽しむことができました。
東葛飾地区高等学校合同書道展
吹奏楽部は県のコンクールや地区のアンサンブルコンクールに参加して,毎年力を伸ばしています。学校行事には欠かせない存在ですし,また,団地の夏祭り,幼稚園での演奏会,クリスマスコンサートや中学校とのジョイントコンサート,そして手賀沼エコマラソンの応援など。地域に根付いた活動が定着して,地域や中学校に親しまれる部となっています。
今年も3月に定期演奏会が開かれます。どうぞおいでください。
予餞会オープニングは吹奏楽部演奏で
校長室で私は窓に背を向けて仕事をしています。でもたまには窓に向いて仕事をすることもあります。机に向かう私がくるっと半回転すると,そこにも小さめなテーブルがありパソコンが置かれています。今この「校長室だより」を入力しているときも,パソコンの向こうにはグランド,さらに向こうにはわずかですが手賀沼がキラキラと光って見えます(曇りの今日は輝きがありません。残念)。
先日このようにパソコンに向かっていますと,ソフトボール場の上を何かが飛んでいくのが見えます。かなり大きく,首を長く伸ばした白い鳥です。初めて見ました。白鳥が飛んでいるのです,それも2羽。じきに手賀沼の方に消えましたが,優雅で少しユーモラスな姿を見られたことに心が弾みます。私だけが見たのかなと,何だか得をした気になりました。こんな領空侵犯なら歓迎です。また来てください,待っています。
2月中旬,緑のウェアで見守るマナーアップ隊 雪の日も職員の通学指導は続きます
昨日と今日は「学力検査等による入学者選抜」です。先日の「特色ある入学者選抜」の合格者167名と合わせて,3月4日(木)に発表があります。新しい我孫子高校生の誕生です。
生徒の登校状況について,地域の方からご指摘をいただきました。実態(事実)をよく見て,指導(対応策)と結果(改善か否か)を学校ホームページに載せるようにと,お話をいただきました。
本来学校ホームページはお一人の方の依頼に応えるものではなく,指導等については直接お話して理解をいただくものと考えております。しかし,お名前はお聞きしましたが,連絡先などはお教えいただけず,再度のご連絡を10日間待ちましたがないようですので,私のページに載せてお答えしたいと思います。
学校近くの住宅には冬の贈り物と早春の花が
≪ご指摘について~道路の横断指導≫
1月20日(水)に自転車通学生徒の道路横断について,地域の女性から電話によるご連絡をいただきました。内容は以下のとおりです。
「駅に直進する広い道路を,駅駐輪場から出てきた我孫子高校生の自転車が突っ切る。右手40mほどところには信号があるのに,そこは渡らない。車が通っても止まらず危険であり,朝8時10分から20分の間に車で駅に向かうとき,集団で横断し車は大変迷惑をしている。我孫子高校の生徒はそういうものだと地域住民は思っている。職員を1人立たせるだけで違うはずであり,指導しないのか。また,自転車が道路右側を3列で走るのを目にする。非常に危険である。」
このご指摘に対し,翌日の21日(木)と翌々日の22日(金)に,朝の7時45分から8時40分ごろまで,私はお話いただいた場所に立って実態を見てみました。
駅からの広い道路の状況
7時50分 7時59分 8時00分このとき1回車がつながりました
8時01分 8時04分 8時08分
8時28分 8時32分
生徒が出てくる細い道は一方通行で,駅への道には車は出ることができませんが,二輪車は通行を許可されています。1日目はその出口に立ち,道を突っ切らずに信号のある方へ曲がるように指示しました。生徒は一様に驚いた顔をします。これまでそこは通る通らないを指導されてはいない場所だったからです。指示すれば素直に従う我孫子高校生ですから,私の指示を理解できなかった2人が渡った以外,全員が信号を利用して横断しました。
ほとんど全員が信号のある交差点へ
ただし,実際に指導をしてみて,別な面で危ないことを知りました。生徒が狭い道を出て,駅からの道を突っ切るときは直進です。人が駅に向かって歩いていないか,道路に車が通っているかどうかは見て分かりますし,左右に車が見えるとき生徒は必ず自転車を止めます。ところが,信号のある交差点に向かうために狭い道から出るときは右折です。車道を走ると逆走になりますので,自転車は歩道を通行することになります。駅まで約100mの地点ですので,通勤・通学のために急いで駅に向かう人たちは大勢います。自転車が狭い道から角を右に曲がって歩道に出ると,歩いていた人たちはギョッとした表情となり,人も自転車も止まるという場面が何回もありました。角から自転車が突然正面に現れるわけですから,これは歩行者にとっては迷惑ですし,衝突という事故にいつつながってもおかしくない状態です。
その日各クラス担任は,この場所に限らず大きな道に出るときは,必ず自転車を一旦停止させ,左右の安全を確認することを改めて注意しました。ここを横断禁止にするかどうかは,この時点では決めませんでした。
翌22日(金)は広い道路の反対側の少し離れた位置に立ち,駅からの道の横断状況を見てみました。何枚かの写真を見ていただければお分かりのように,この広い道路は8時から8時15分の間に駅に人を送る車が通る以外は,朝のこの時間帯は交通量の少ない道です。ですからこの道の横断は,徒歩の方は大人もいますし中学生もいます。高齢の方や乳母車を押したお母さんも通ります。当然自転車も通るという地域の方が生活に普通に使って横断をしている道路です。
子どもと乗せた自転車,中学生,乳母車,本校生徒 いろいろな方が通ります
生徒がどうするかを見ていると,前日私が立って指導したため,信号に向かって右折する生徒が3分の1,その他は特に禁止されているわけではないので,自転車を停車させ左右確認をして渡っています。中にはスピードを緩めただけで,一旦停止を怠る生徒もいましたが,車が近くを通っているときに無理に通ろうとする生徒はいませんでした。
6~7人の集団もいますが自分の安全です,一旦停止は忘れません。 2日間の様子から,我孫子高校ではこの横断について,特に禁止することはなく,この場所に限らずどこでも交差点に入るときには,一旦停止をして左右をよく見,安全確認をしてから横断するという従来からの指導を徹底していくこととしました。また,車道の右側を自転車が走る「逆走」,2~3台が並列で走ることについても,歩行者の安全と自分の身を守る点から,そのようなことのないように指導を続けていくこととしました。
≪これまでの自転車通学指導≫
以前にも書きましたが,我孫子高校の自転車通学指導について,再度書いてみます。
どこの学校でもしていることですが,機会あるごとにクラスや学年集会で注意をしています。さらに年間に1度は,我孫子警察署の方に交通安全講話をしていただき,注意点の確認を行っています。今年度は12月21日に実施しました。また,自転車の安全点検も行っています。
毎日の指導としては,職員2名による通学路指導を1年間通して行っています。我孫子高校は駅から徒歩で約20分かかります。ですから電車通学の生徒も,駅の駐輪場からは自転車を使うことが許可されています。駅から学校までは下り坂で,指定さている通学路は狭くかなり急です。もしここを自転車に乗ったまま通ると,スピードは上がり歩行者は危険を感じますし,衝突などの事故が起これば大きなけがとなります。この坂の上と下に毎日交替で,勤務時間前の8時10分(実際には8時ごろ)から8時30分まで職員が立ち,自転車から降りて曳いて坂を下る指導をしています。8時より前は,7時半ごろ事務長が通り7時50分ごろ私が通って見ていますが,部活動の朝練習のためにそれより前に通る生徒には,部の顧問を通して注意をしています。職員の目のない時間帯に指導が厳密に守られているかどうかは分かりませんが,7時半から8時30分までの間,生徒は全員この急坂を自転車を曳いて下りています。
先週の月曜日,自転車を曳いて坂を下りる生徒たち
この登校指導に,我孫子警察署の方,地域の安全指導の方そして本校生徒も加わることが年に何回かあります。「マナーアップ隊」として参加した生徒は,お借りしたお揃いのウィンドブレーカーを着て,自転車通学者に声をかけています。
昨年7月のマナーアップ隊 しっかり声もかけています
今困っていることは,雨の日の「傘差し運転」です。道路交通法の改正により,自転車の傘差し運転は正式に違反となりました。生徒指導部では早速そのことを生徒に説明し,目についたときには厳しく指導しています。効果は出ているようで,雨の日に濡れて登校する生徒が増えました。雨の日だけバスを利用する生徒も増えました。しかし,雨の日の道路を見ると,一般社会人の多くが傘差し運転です。大変危ないことを生徒は分かっているのですが,社会の空気がそれをやめようとなっていないことも感じています。私たちの目の届かないところでは,カバンから出した小さな傘を差して自転車に乗っているかもしれません。合羽を着て登校する生徒も少しずつ出てきました。4月に入学する生徒には,合羽の購入について保護者の理解を得られるように話をしなければいけませんが,安全に着られる合羽はかなり高価です。在校生への指導も続けてまいりますが,保護者の皆さまにはお子様の命に関わることとしてご理解をいただきますよう願っております。
昨日,外部の方から生徒の自転車運転中の携帯電話操作について,注意をいただきました。自分にとっても,歩行者にとっても危険で,車を運転する方にとっては傘差し以上に心配なことです。本日朝の職員打合せで,生徒指導主事から各クラスで厳しく指導・注意をするようにと話がありました。また,自転車運転中の携帯電話操作を目にしたときは,全職員が毅然とした態度で指導することが再度確認されました。
生徒の命を第一に指導をしてまいりますが,地域の皆さまにご迷惑をかけていることも十分承知しております。生徒の自覚しか根本的な解決はありませんが,自覚を待つのではなく,日常的な細かな指導により生徒が目覚めるよう改善していきたいと考え,実践しております。ご理解をよろしくお願いいたします。
「特色ある入学者選抜」の出願が昨日終わりました。我孫子高校では1学年定員320名の半分,160名がこの選抜の定員です。今年度は362名の中学3年生が志願しました。倍率は2.26倍,今週末の2月5日(金)が検査,結果の発表は1週間後の12日(金)です。