平成31年2月2日(土)午後、元高校教員で第50次南極観測隊員でもある空の探検家、武田康男氏の講演会を開催しました。この講座には、本校生徒26名に加え、市内の中学校からも希望者2名が参加。今回は、武田氏ご本人が大きな4Kプロジェクターを持参し、精緻な映像で氷山やペンギンなどの南極の映像を中心に、素晴らしい自然の映像を見せていただきました。氷の上を滑っていくペンギンの様子に思わず“かわいい!”という歓声が上がる一方、餓死してミイラになったペンギンもおり、自然の厳しさを実感させられます。 国立極地研究所より南極の氷も送っていただき、本物の氷を触ったり、重さを実感することができました(測定した密度は0.89 g/cm3)。南極の氷には雪が積もった当時の空気が気泡として含まれており、水に浮かべるとプチプチと音を立てて融けていきます。 さらに、南極だけでなく日本や他の世界各地における気象・天文現象、たとえばオーロラ、日食、虹、パール富士、蜃気楼、積乱雲、雷、スプライトなど、目を見張るような美しい映像を見せていただきました。武田氏の講演は、映像の美しさだけではなく、科学的な解説もあり、生徒たちは感動と同時に科学的に考えるヒントも得ることができました。美しい地球に生きていることを実感すると同時に、次々と困難にチャレンジしていく武田氏の生き方も学ぶことができた講座となりました。
<生徒感想>・武田先生が撮られた写真の迫力がとてもすごく、感銘を受けた。頂いたパンフレットで、もっと調べてみたいと思う。(1年)・南極で移動するには、地図とコンパスのみで目的地まで到着する技術がないとできないことが衝撃的だった。また、-30℃の世界では、蜃気楼もできること、風速が50 m以上になるなど、想像できない厳しい気候もあることに驚いた。(1年)