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2016/08/21

アサギマダラのマーキング調査と日光周辺の植生調査

Tweet ThisSend to Facebook | by jouhou3

 平成28年8月18日(水)~20日(土)の3日間、群馬県片品村にある丸沼でのアサギマダラのマーキングと奥日光戦場ヶ原での植生調査を行いました。19名(1年次17名、2年次2名)の生徒が参加しました。生憎の雨のため、マーキングは少ししかできませんでしたが、初めてアサギマダラを見たり、千葉県とは違う高山植生、湿原・草原植生を見ることができ、たくさんの驚きがありました。

8月18日
 朝7時30分学校を出発し、予定より早く12時10分に原生林に囲まれた環湖荘に到着しました。怪しい雲行きの中、13時から環湖荘の周辺でマーキングの仕方の指導を受けた後、5班に分かれてマーキングをしました。最初は網を振り回しすぎて上手くアサギマダラを捕まえられませんでしたが、やっているうちにだんだんコツが分かってきました。ところが、14時頃心配していた雨が降り出してしまいました。しばらく雨宿りをして様子を見ましたが、回復する様子が無かったため、マーキングを中止して、宿に戻り入浴、食事をして1日の疲れを癒しました。夜は、翌日の植生調査に備えて部屋毎に勉強会を行い観察ポイントの確認をして引率の先生に報告した後、就寝しました。 

8月19日
 バスで奥日光に移動し、午前中は、自然公園財団日光支部の辻岡幹夫先生の案内のもと戦場ヶ原、小田代ヶ原の植生を観察しました。奥日光では、1980年代後半からシカの食害が目立ち始め、1997年には小田代ヶ原、2001年には戦場ヶ原を保護柵で囲い、植生の保護をしているそうです。保護柵の内側と外側の植生の違いを目の当たりにして、食害の大きさに驚きました。また、柵で囲ったことによって、柵の内側は以前の植生に戻り、熊の好物のツルコケモモなどの実が実るようになり、観光客の歩く木道脇の樹木に熊が登っていることもあると聞いて、怖くなりました。午後は日光湯元ビジターセンターで辻岡先生による講義「日光周辺の植生」を受講しました。シカが増えた原因は色々考えられるが、1 天敵であるオオカミを人間が絶滅させてしまったため 2 温暖化により、大雪が降らなくなって、シカが死ななくなったため など、私たち人間がその原因を作っていると聞いて、問題意識を持ちました。アメリカではシカの食害を防ぐためにオオカミを復活させたそうです。房総半島でもシカの食害が広がっていて、どうしたらそれを防ぐことができるのかと考えました。

8月20日
 朝から雨が降っていたため、予定を変更して、足尾銅山に行き、周辺の植生を観察しました。鉱毒公害によって禿げ山になった山は植林などの治山事業によって緑が回復し始めていました。足尾銅山の植林によって、シカの食べ物となる植物が増え、奥日光から移動してきたシカが増えている、という昨日辻岡先生に伺ったお話を思い出しました。


【生徒の感想】
「食物連鎖というものがあることを実感した。ニホンオオカミは人間に対して有害ですが、ニホンオオカミがいたから動物の数のバランスが保たれていることが分かった。バランスを保つことは難しいが、それをコントロールできるようになれば、私たちにとっても、動物にとっても住みやすい環境が作れるのではないだろうか。」
          


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