川辺町教育委員会
 

川辺町教育委員会
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2019/05/01

平成から令和へ教育長想いを語る

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          平成結びの「川辺の春祭り」から令和の時代へ

                                    教育長 長谷川 哲

 

 平成結びの四月、川辺に春を告げる祭りがそれぞれの地区で行われました。多くの祭りが川辺かるたに詠まれています。かるた裏面の解説を紹介します。

 

41日(毎年)には下麻生 縣神社の桶川祭りが開催。月を跨ぐ祭としても有名。

『お』 おけがわ祭りは天下の奇祭

 縣神社にこんな話が伝わっている。『村に長い日照りが続いた。雨乞いしても効き目なし。そこへ一人の物乞いがやってきてお宮の縁の下に住み着いた。凶作でも村人は食べ物を与えた。数日後、天から大粒の雨が降り始めた。「物乞いは神様の使いじゃ。」赤飯を炊いて振る舞うようになった。』この言い伝えが、祭りとなって伝承されている

 

46日・7日(第1土日)には下飯田区、福島区の諏訪神社の春季例大祭が開催。

『れ』 歴史ある祭り彩る獅子はい王

 諏訪神社は現在美濃加茂市に鎮座しているが、元々は下飯田に鎮座していた。氏子は米田の十ヶ村で、川辺町では下飯田・福島は氏子である。春祭りにおいて、北方には武田信玄が、南方には上杉謙信の像を乗せた2台のだんじりが引き回される。斜面を登り神社に着くと、米田囃子が演奏される。だんじり引き回しの際、これを見物している女性を追いかけ回す獅子と、天狗の面に榊を手にした拝翁が戒める場面は有名である。獅子と拝翁は下飯田で担うことになっている

 

413日・14日(第2土日)には中川辺 太部古天神社の春季例大祭が開催。

『さ』 酒買いの儀式おかし春祭り

 菅原道真を祀る太部古天神社の祭礼では、ハイ王のユーモラスな酒買い儀式が有名である。『ハイ王は獅子を従え蔵元へ。一文銭で12文包んで当主に差し出す。「これで酒を売ってくれい。」当主は金を数えて「一文足りない。」ハイ王は獅子に尋ねる。獅子「あった、あった」。当主は徳利に八合、酒を入れて渡す。ハイ王、徳利に指を入れて獅子に見せる。獅子「指が濡れていない。」』・・といったやりとりがパントマイムで行われる

 

420日・21日(第3土日)には上川辺 阿夫志奈神社の春季例大祭が開催。

『あ』 阿夫志奈の大木くぐり宮参り 

 阿夫志奈神社は弘仁9年(818年)、全国に疫病が流行し、この平癒を願って建立されたと伝えられている。寛平9年(897年)現在地に遷宮。春の大祭では、蝿追男が獅子を手なづける掛け合いが行われる。境内には町指定文化財として巨木が林立している。春夏秋冬の祭りや初詣には、多くの住民が大木をくぐって宮参りする姿が見られる。

 

 私も阿夫志奈神社の春季例大祭に、5年に1度回ってくる当元として警護頭を担い参加しました。警護は25人で行います。役目は「境内参拝者や大祭関係者の安全確保と祭典の安全挙行」「大祭(試楽祭・本楽祭)式典、大獅子奉納、宮巡り、壇尻曳き、餅投げ等の準備・補助・援助」「蠅追男の送り出しや迎え入れ」です。全体の動きもさることながら、用語と物が一致せずいかに知らないことが多いことかと反省です。「カブ」「弓張提灯」「高張提灯」「赤提灯」「行灯」「灯籠」「栓抜」などなどですが、しきたりに沿った綱の結び方も学んだことの一つです。「天気良し」「役者良し」「みなさん良し」の三方良しで無事務めることができました。
 結びの四月から始まりの五月へ。平成から令和へ。歩み出した令和の時代も良い時代となりますように。


08:12 | 投票する | 投票数(2)
2019/04/01

平成から令和へ「ハ行ワークス」で

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         ハ行ワークスで「川辺の子どもたち」のために

                                 教育長 長谷川 哲

 

 春の異動で川辺町にお越し頂いた教職員の平成31年度服務宣誓式が行われました。教職員の任免権(人事権)は県教育委員会にあり、服務監督権は市町村教育委員会にあることから、町長にも同席願い激励の言葉をいただきました。町内異動の方を除くと校長2人、教頭1人、教諭14人、養護教諭1人、栄養教諭1人、講師2人の合わせて21人のみなさんに、川辺町に転入していただきました。

こんな話やお願いをしました。

 

みなさん ご縁をいただき ようこそ川辺町へ。

年度始めにあたってみなさんに5ワークスのお願いをします。

1つは「ハートワーク」です。子どもたちの指導や支援にあたっては「情」と「心」を忘れずに。住環境や生活環境、親子関係で心を痛めている子もいます。そういう子どもこそ「ハート」を忘れないで寄り添ってください。かといって「ハードワーク」にならぬよう。世の中は「澄む」と「濁る」で大違いです。

2つは「ヒットワーク」です。校長職、教頭職、学級担任、教科担任、養護教諭、栄養教諭、通級指導など、どの方も子どもの育ちにとってなくてはならない職ばかりです。ある面「専門職」でもあります。職にヒットして歩んでください。

3つは「フットワーク」です。まず動く、骨を折る、情報を得る みなさんはどの方も元気はつらつ意欲にあふれています。歩く・出向く・相談する フットワーク軽やかに。

4つは「ヘッドワーク」です。私たちは1時代しか生きられません。子どもたちも又1時代を生きていきますが、21世紀真っ只中の次代(ネクストジョネレーション)を生きていきます。生きる力を身に付けさせるべく、「こんな児童生徒理解でいいの?」「こんな授業でいいの?」「こんな方法でいいの?」と工夫改善を重ねてください。2020は直ぐそこです。

5つは「ホットワーク」です。公私のバランスです。仕事に熱中するのは大いに結構ですが、燃え尽きバーンアウトは頂けません。クール過ぎる仕事もNOです。ホットが丁度良いものです。ホットワークを生み出すもとは何と言っても「チームワーク」です。チーム西小・チーム東小・チーム北小・チーム川辺中を楽しみにしています。

川辺町には3こども園、3小学校、1中学校があり、331体制で保育教育を進めています。331体制でめざすこどもの姿は「私がすき」「家族がすき」「仲間がすき」そして「この町がすき」です。自立・自尊・連帯感の上に立ち、自ら学ぶ・共に学ぶ・いつまでも学ぶこどもを育ています。ふるさと教育を進めています

 可能性を引き出し、伸ばし、輝かせてやってください。

みなさんの活躍と健康を祈っています。応援していまーす。

 


14:28 | 投票する | 投票数(4)
2019/03/02

3月教育長想いを語る「保育教諭はレインボウ職」

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           保育教諭の仕事はレインボウ

                           川辺町教育長  長谷川哲

 

 年に2回、教育委員さん方とこども園・小学校・中学校を訪問し、園や学校の運営方針や進捗状況を知る会を設けています。式や行事・公開授業や発表会を含めると年に何度も足を運んでいます。

 この1月から2月にかけて年度末訪問を行いました。こども園の先生方の指導ぶりや支援の仕方、親さん方への対応をお聞きして、「こども園の先生方は7色の仕事をしている」「レインボウ職だ」「七色レンジャーだ」と思ったのです。

<あれこれいっぱいの職務>

保育士  安全安心な場所と時間を確保して預かる・遊ばせる

教諭   集団の中で個を育てる 社会性を身に付ける

養護教諭 怪我をしないように 体調の変化に敏感になって見守る

栄養教諭 食の多少 好き嫌い アレルギーを見届ける

母親   こども園に登園したら先生は「お母さん」

相談員  母親からのいろいろな子育てや家庭相談にのる

療育士  伸びや成長を見越して発達相談や支援するときもある

<命を預かっている>

 大切な大切な子どもさんを預かって保育・教育をしていただいています。命を預かっての仕事です。訪問時はもちろんのこと、日常全てに「すき間を作らず」「隙をみせず」で子どもたちを見守っての姿が随所に見られます。段差、突起物、掲示物、遊具の状況、遊具の陰などへの目配りが行き届いています。複数で保育や指導にあたる時は、どの子も目の中に入れて、どんな動きをしているか、次の心配される状況は何か、隙をみせない心配りがなされています。見事です。

<集団の中で個・児・子・己を育てる>

 年齢が上がるに従い、集団の中で「こ」を育てる視点が高まっています。小学校に繋げる意味も大きいのですが、こども園という集団の中で、社会性の芽生えやその一端を育む意図的な指導や活動が進められています。一人ひとりの成長に常に目を向けながら、集団の中で「育てる」「伸ばす」「伸びを認める」ことが実践されています。こども園の先生方は、ほめ方が上手です。お母さん方に学んでほしいと思うときもあります。「個人」「園児」「子ども」「自己」を、場面に合わせて指導や支援をしていただいています。感謝感謝です。

<べったりにならず>

 可愛い可愛い子どもたちですが、間でいさかいやトラブルは起こります。可愛いべったりにならず、少し突き放したり(乱暴な言い方ですが?)、見つめさせたり、考えさせたりして、次に同じようなことが起きないよう、又起きた場合はどうするか学ばせる場を見かけたことがあります。その全てが「保育」であり、「教育」であるとの芯が通っています。

<教育課程>

「表現」「言葉」「環境」「人間関係」「健康」の5つの領域を理解し、年齢の発達段階に沿った保育や教育が進められています。「何のために」「何を育てる」「何を教える」「どこへ繋げる」等、共通意識と共通実践が図られています。行事もその中に組み込まれ有効に位置づけられて展開されています。

 

 七色の仕事 夢をかける仕事 小学校へ橋を架ける仕事 親さんと共に子育ての仕事 なくてはならない仕事ですが、全国的に足りないばかりです。プラチナの方ばかりです。我が子の子育てと、こども園での子育てで超多忙な方もみえます。更なる支援はないか検討しています。川辺に来ていただき、川辺の子どもたちを見守り育てて頂く方を大募集しています。年齢は問いません。お待ちしています。

 

 


13:43 | 投票する | 投票数(4)
2019/02/01

2月教育長想いを語る(中学校学校給食選手権)

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    川辺中学校「岐阜県中学生学校給食選手権大会」準グランプリ

                           川辺町教育長  長谷川哲

 

 昨年末岐阜県教育委員会主催の「岐阜県中学生学校給食選手権大会」が開催されました。県下32校がエントリー。1次書類審査通過校は9校。川辺中チームは初出場ながら見事1次審査をパスし、本選に進みました。本選は「献立紹介プレゼン」と「調理実践」です。川辺中チームのプレゼンは、ICTに頼ることなく大きな写真に実物を手にし、「かわベジタン」と「かんちゃん」になりきっての寸劇で、川辺の給食のおいしさや、生産される方々への感謝、地産の食材のすばらしさ、噛むことの大切さなどを役割になりきって発表しました。大好評でした。調理実践は制限時間60分、4食(4メニュー)調理です。メニューは

  ほくほく里芋ごはん(米、里芋は川辺産)

  あったか田舎汁  (タマネギ、にんじん、ねぎ、だつは川辺産)

  鶏肉とごぼうの甘辛(他県産)

  旬の野菜のゴマ和え (白菜は川辺産)

  いちご       (川辺産)

  牛乳

です。里芋ごはんを仕上げるのに20分以内に準備し炊飯スイッチONにしなければ60分以内に炊きあがりません。テレビ番組の料理選手権と同様に緊張を強いられての調理です。里芋の皮むきも野菜の切り方もスムーズで丁寧であり、なかなかの腕前です。鶏肉とごぼうの甘辛はパリッと揚げられ、早く食べてみたいと誘惑します。調理中はお互いに声を掛け合い、仲間どうしで味見をしたりと無駄な動きなく、チームワーク抜群で審査員の表情は緩みます。余裕をもって仕上げたメニューの盛りつけ方も見事で、満点のできでした。審査発表にあたっては「川辺中が一番」との心の声があちこちから聞こえてきました。

 この献立作成にあたって、チームの3人は、「愛菜の会」牧田さんの畑を取材し、里芋の育て方や親芋・小芋の付き方、茎から乾燥だつ(ずいき)の作り方を教えていただきましたし、「これを使いなさい」と株ごとごっそりいただいて帰ってきました。ずいきとは何?知らない中学生が圧倒的だと思います。私たちの中でも知っている人や食べたことがある人は少ないことでしょう。川辺物産さんからは、おいしい鶏肉を大きさを揃えて「がんばりなさい」と提供していただきました。平岩いちご農園さんからは甘いイチゴを「どうぞ」と提供していただきました。

 川辺中学校の先生方も応援団を結成して、調理の練習に、プレゼンの練習に、資料の準備にと強力な助っ人で支えていただきました。家庭での調理練習にも時間を割き、お母さん方が「母の力」「おふくろの腕前」を見事に発揮して、実技力アップに貢献していただきましたし、当日も会場にての熱い声援や応援が励みになりました。

 準グランプリを獲得したメニューを町内の全児童生徒にも食べてもらいたいの思いは誰にも共通です。小林直子栄養教諭が給食センター調理員に相談したところ、調理を担っていてくださるシダックスの皆さんは「手間がかかるけれどやりましょう!」「少し早く出てきてみんなでつくりましょう!」と、OKサインです。こうして1月23日(水)、上記のメニューが町内小中学校に提供されたのです。私も川辺中学校で食させていただきました。味といい、栄養といい、色といい、バランスといい、それはおいしいおいしい給食でした。ごちそうさまでした。

 おっと、大切なことを忘れていました。準グランプリに輝いた川辺中2年生チームは

      遠藤 華さん、庄 琢磨くん、渡邉七海さんの3人です!

 

 *「かわベジタン」 たまねぎの顔に「川」と「イチゴ」デザインのキャラクターです。

 *「かんちゃん」  良く噛んで食べる姿のぼくちゃんキャラクターです。

 * 準グランプリ  正式には「JA岐阜中央会会長賞」です。

          


                            

         


         

 

         


17:37 | 投票する | 投票数(7)
2019/01/05

H31,1教育長想いを語る

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      元気な子 大事な子 未来の子

                         川辺町教育長  長谷川哲

  新年明けましておめでとうございます

   皆さんにとりましてこの1年が猪の如く真っ直ぐな道多かれと願い

    「災」が多かった年から転じて「福」多き年となりますようお祈りします

 

 新年を迎えてわずか数日が過ぎただけなのに、平成30年は随分遠くになった感じ大です。年末年始には平成の30年間を振り返る特集番組がありましたし、平成30年の1年を振り返る報道もありました。「30年」と「1年」を振り返る時、昨年12月の天皇陛下の誕生日を前にした記者会見は、忘れられないものとなりました。涙して聞かれた方も多かったことでしょう。

 平成30年は「災」多く、自然の姿は想像を絶するものであったと述べられ、追悼と励ましと共に、これまでに起きた災害においてもボランテイアの広がりや、非常のどんな時でも規律を大切にした人々の姿に心を打たれるとの言葉がありました。被災地を訪問され、被災者の目の高さで、手を添えられて励まされる姿を何度も目にしました。沖縄へ心を寄せ、その思いを語られ、ご自分が幼少の頃を思うとき、「平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに、心から安堵しています。」と語られました。外国から日本に来て仕事をする人を温かく迎え、各国との親善や友好関係が更に深まるようにとも願われました。

 皇后様には「民間から嫁いで随分苦労をかけた。60年を共に旅をし、よく理解し支えてくれた。」との感謝のお言葉に、感極まりました。

 

平成も積み重なりて三十年 結びの言葉を涙して聞く

 

 もはや戦後ではないと言われた昭和31年より60年余。日本においては経済発展が進むなかで、世界においては戦争や紛争が絶えることはありません。報道に目を向ける時、最も弱い子どもたちの置かれた悲惨な状況や姿に心が痛みます。目を覆いたくもなります。翻って日本の子どもたちはどうでしょう。有り難いことに国内に、いわゆる「紛争」は無く、その犠牲や巻き添えになることはありません。が、家庭や家族の中で居場所が見つからず、「虐待」の二文字に怯えた目や心で過ごしている子どもたちのことを思うとき、本当に心が痛みます。親の顔色を伺っておどおど過ごす子どもたちは、どんな大人になっていくのか、成長への影が心配になってきます。

 子ども会の行事がありました。未就学児童から小学生まで集まってのお楽しみ会でした。寒さに負けて家でゲームやテレビを見ている子が多いだろうと思っていましたら、「こんなに多くの子どもがいるの?」と驚くやら、嬉しくなった会でした。時間当てクイズにスリッパ飛ばし、ペットボトルボーリング、輪投げ、ビンゴゲームなどに「わいわい」「きゃあきゃあ」元気な声が満ちていきます。そんな声を聞きながら

 子どもは風の子元気な子

 子どもは家の子大事な子

 子どもは町の子未来の子

と口ずさんでいる自分がいました。

 初春と厳冬は表裏一体。「元気な子」「大事な子」「未来の子」たちが、初春に希望を抱き外は厳冬にあっても内は厳冬にあらず、温かき家庭のなかで安心して過ごせよと願う1月です。

 


09:29 | 投票する | 投票数(6)
2018/12/03

「瓜食めば」(12月教育長想いを語る)

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           瓜食めば子ども思ほゆ

                         川辺町教育長  長谷川哲

 

 先月終わり、川辺中学校で校長会・園長会が開催されました。授業参観の時間がありました。どの学級も、実りの秋が「授業」にも「学級」にも現れていました。子どもたちの学ぶ素地が確かになってきています。学ぶ意欲は強く感じられます。学級は、共に過ごす居心地の良さや支持的級風が満ちています。生徒間や生徒・教師間の関係も良好です。数学の授業も参観しました。平面図形「円」の学習場面です。円の定義は

 小学校では 一つの点から長さが同じになるようにかいたまるい形(動いた跡)

 中学校では 1点から等しい距離にある点の集合        (点の集合)

のように、厳密さを高めながら見方を深めていきます。

 さて、その授業では円周の一部を「弧」と呼び、円周上の2点を結んだ線分を「弦」と呼ぶ・・・という場面でした。円を板書し、弧と弦を色チョークで示し、名前を付けてルビをふる・・・視覚化して、一人ひとりへの配慮がなされており、教える場面では、きっちり教えることに安心感を得ました。教室後方からの参観でしたので、はっきり認められませんでしたが、どう書かれているかなあと思ったのは「弧」の板書文字でした。旁(つくり)が「瓜」になっているか?「爪」になっていないか?です。

 半世紀以上前、「瓜につめあり、爪につめなし」の教えが思い出されたのです。

「いいか、円周の一部を弧という。弧という漢字はこう書く。旁を爪と書いて間違えやすいぞ。瓜が正しい。爪と瓜は良く似ていて、こう覚えると良い。『瓜につめあり、爪につめなし』と。弧というのは離れた、一部、寂しいという意味がある。弧に似た漢字に「孤」がある。これにも同様の意味がある。孤独と言うだろう。孤とは・・・独とは・・・。みんな集まり円くなって、孤人を作らないようにしよう。」

と、数学の内容から国語へ、特別活動へと発展していきました。今で言えば、教科横断的?学習でしょうか?後年、「爪に火を灯す」「瓜ふたつ」ということわざに出会ったり、「瓜食めば子ども思ほゆ栗食めば」の山上憶良の長歌や、(爪食めば、になったら意味が全く違ってきます!)その返歌「銀も金も玉も何せむに 勝れる宝子にしかめやも」を聞いたりたすると、円の授業の、あの場面・あの言葉がふっと思い浮かびます。

 余談です。つい最近まで『瓜ふたつ』とは、形も大きさも重さも同じような瓜2つのことと思っていましたが、本来の意味は、一つの瓜を二つに切った両者のことのようです。どちらも見分けがつかないほど良く似ているわけですが。

 『親の意見と茄子の花は千に一つも仇はない』は『教師の教えと語り言葉は百に一つも無駄はない』となるでしょうか。「茄子の花」連想余談その2です。親に教えられた言葉に『巳(み)は上に、已(すで)に半ばと思えども、己(おのれ)は下と思え世の人』があります。「巳」「已」「己」の違いと覚え方です。これをある会で話題にし、又職場の朝の会にて話しました。反応は、どちらも50代以下の人は、「初めて聞いた」が圧倒的でした。

 さて、師走。慌ただしを募らせる一つが「ジングベル」、もう一つが「年賀状」。年賀状を送る知人友人に「巳」「已」「己」が名前に付く人が複数います。これだけは間違いなきよう書いています。他はあれこれ誤字があり、失礼なこと多です・・。

みなさん、日は短く、気は急く、寒さは募る12月。元気にお過ごしください。


14:05 | 投票する | 投票数(6)
2018/11/01

11月教育長想いを語る「ルート41ノーベル街道さあ行こう」

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      ルート41ノーベル街道さあ行こう(川辺かるたより)

                              川辺町教育長  長谷川哲

 

 今年のノーベル協想曲?(競争曲?共騒曲?)も12月の授賞式にてフィナーレを迎えます。日本人が23人と受賞した年もありました。今年も複数の受賞者が出るのではないかとの声も聞こえてきましたが、本蔗佑先生が受賞の栄誉に輝かれました。生理学・医学賞です。ノーベル賞には『物理学』『化学』『生理学・医学』『文学』『平和』の5つの賞があり、『経済学賞』が1968年に追加されましたが、賞に『ノーベル』の冠は付かないようです。

 ノーベル賞は、アルフレッド・ノーベルの「遺産は人類のために最大の貢献をした人々に分配される」との遺言により1901年(明治34年)から授与が始まりました。

 『物理学』『生理学・医学』  重要な発見をした人

 『化学』           重要な発見あるいは改良を成し遂げた人

 『文学』           理念を元に創作し最も傑出した作品を創作した人

 『平和』           世界平和の実現に貢献した人又は団体

 『経済学』          傑出した重要研究やそれを基に実践し達成した人

 マリ・キュリー(キュリー夫人)は女性で初の受賞者であり、夫婦の受賞者でもあり、『物理学』『化学』の2部門でも受賞しています。最年長受賞者は96歳、最年少受賞者は17歳、平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんです。

それにしてもと疑問が沸くのが、後に経済学が追加されたのならば、「なぜ数学賞はないの?なぜ音楽賞はないの?なぜ教育賞はないのか?」です。「人類のための最大たる貢献にそぐわないのか」、「具体をもって計れないのか」、「他に理由があるのか」と思いは巡ります。

 ノーベル賞に該当しなくとも、各分野でノーベル賞に値するものとして知られているものがあります。

 ハッセルブラッド国際写真賞 写真界のノーベル賞

 プリツカー賞        建築界のノーベル賞

 フィールズ賞        数学界のノーベル賞

 「教育界のノーベル賞」は聞きません。教育学における研究は、教育方法の発明や発見というより、工夫・改善・改良に留まるからでしょうか?研究の対象がこどもたち、伸びゆく・成長するこどもたちですから、「研究」の成果が見いだせない場合や負の結果が導かれた場合、元に戻れない恐れがあるからでしょうか?

2030年前は、各学校の研究発表会が華やかなりし頃でした。しかし、前述の一つに関連して、最近は「研究」から「実践」の冠をつけ変えた発表会が多くなってきました。研究から実践に名を変えても、留まるところは『手立て』の実践発表です。

「こどもたちの実態から見た課題を明らかにする」「明らかにした課題解決のために新たな手立てを基に仮説を立てる」「仮説を検証するために実践を積み重ねる」「実践の結果、仮説が正しく手立てが有効であったかまとめ、発表する」が大まかな流れです。

30代で川辺中学校でお世話になったとき、研究推進委員長の役をいただきました。道徳の研究でした。資料を通して学んだ人としての生き方や在り方から、資料を離れて自らのこれからに思いを馳せるのが弱い実態がありました。資料から抜け出せないことより、道徳の時間が、国語の読解に終わっている実態もありました。そこで考えたのが、一度資料から離れて「自らを見つめる時間」を意図的に設定したらどうかという仮説を立てました。そのための手立てが「沈黙の時間」でした。3分目をつむって自らを見つめる。見つめ終わったら、書くことを通して思いをまとめる、というものでした。今思えば「そんなことなの?」観もなきにしもあらずですが。

学校における「実践」(研究も同様に)は、小さな小さな工夫や改善かもしれません。しかし、小さな工夫や改善・手立の考案でも、全職員が共通理解して一丸となって取り組めば、子どもたちの学力の伸びに確かなものがあり、安心して過ごせる学級や学校の凝集度が高まり、たくましさが増してきます。
川辺町教育委員会では、毎年1校を「実践発表校」に指定し、その成果を発表してもらっています。今年度は川辺西小学校にお願いしました。発表の様子や成果は
11月の川辺西小学校HP等で紹介されます。お楽しみに。

 


08:07 | 投票する | 投票数(4)
2018/10/03

10月教育長想いを語る

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        「自ら」考え解決する授業づくりに本腰を

                         川辺町教育長  長谷川哲

 

 可茂教育事務所学校職員課による「学校管理訪問」が実施されました。

・教職員を標準法に従い、学校課題や実情に沿って配置したが元気に勤めているか

・学校はチームとなり一丸となって教育を推進し成果を挙げているか

・地震、水害、台風、不審者等への危機管理はなされているか

・いじめ防止の対策が図られ全校態勢で推進されているか

・学校への信頼を低下させ、児童生徒の心身を傷つける不祥事を防ぐ努力がされているか

・教職員の働き方改革は進められているか

・授業で使用する包丁やのこぎり、ノミ、薬品等は適切に管理されているか

・教室、トイレ、廊下、体育館は健康や安全に留意され整えられているか

・転入職員や初任者は学校に根を張り健康に留意して勤務しているか

・保健室の利用状況に課題はないか

などなど主に「管理」の視点からの訪問視察です。「指導」と「管理」は一体です。「管理」が整えられた上に「指導」が活き、子どもたちに笑顔の花が咲きます。『子どもたちは安心して学び、楽しく生き生きと学んでいるか』にも話が及びました。

 

どの学校においても、「管理」面で大きな問題や課題は指摘されませんでした。子どもたちは担任の先生や教科担任の先生と親和感で結ばれ、安心して語り集中して学んでいましたし、子どもたちどうしも支持的校風や級風の中で、楽しそうに学んでいました。

そんな子どもたちにこそ「授業の在り方」や「学習の仕方」に更に力を入れ、確かな学力や豊かな心を育てほしいとの願いを強くしました。どの学校も運営の方針と重点に授業改善を打ち出しています。授業主体は「子ども」であると宣言しています。

 

西小学校   自分の考えを豊かに表現しあう児童の育成をめざした授業づくり

東小学校   主体的に学ぶ授業の創造

北小学校   自ら進んで学ぶ子を育てる

川辺中学校  主体的に学び確かな学力をつける(問題解決型の授業づくり)

 

 主体的な授業の対局にあるのは「受動的授業」です。「教え込み授業」です。課題を教師が提示し、考える時間を教師が設定し、時間が来れば「ピピピ」のアラームで教える・・・機械音に急かされて時間を管理されての授業に、ずっと違和感をもっています。せめて「白鳥の湖」?か「カンタータ(バッハ)」?なら落ち着くのですが。いやいや、授業にタイマーは本当に必要なの?と思ってしまいます。

先生がしゃべり過ぎて、子どもは上の空の授業を時折見かけます。45分・50分の授業で、先生の声が8割響く授業が今でも見られます。子どもにとって解決への必然がない課題も見かけます。子どもが「興味を持ったこと」や「知りたい」「解決したい」と思うことと、教師が取り上げたいことがらにずれがある場合があります。子どもがつかんだことは、自分の言葉でまとめたいのに、先生がまとめてしまう場面があります。高学年や中学校では特に自分の言葉でまとめる、振り返ることが大切です。

若い頃に、動物の飼育や観察の授業で先輩から指摘を受けたことは今でも鮮明に残っています。『「うさぎの耳はなぜ長いの?」「うさぎの目はなぜ赤いの?」を考えさぜようとしても、多くの子どもたちは、耳や目よりも口に釘付けになっているものだ。「絶えず口を動かしているのはどうしてか?」「いつも口を動かしているのは何かを食べているのか?」「口の中にはどんな歯が付いているのか?」と口に目が向いている子どもが圧倒的に多いもの。子どもも大人も、静的なものより動的なものに興味・関心を持ち易いもの。それは何かを見出し、教材に据え、課題に位置づけていきたい。』といった話でした。

 実りの秋、学びの秋が深まる10月です。

 

 

 

 


12:31 | 投票する | 投票数(3)
2018/09/03

9月教育長想いを語る

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        「言うまいと思えど今日の暑さかな」 平成最後の夏は行く

                                    川辺町教育長  長谷川哲

 

『高温注意』『熱中症』『40°c』 の文字が新聞紙上にテレビ画面に乱舞した8月でした。平成の夏も過去のものとなっていきますが、昭和の終わりの夏、こんな詩に出会いました。

  

           ぼくの決意

       暑い あつい アツイ

       きょう何度口にしたことか

       先生の声を子守歌に聞いて

       こっくりこっくりしたこともあったけ

       下敷きに手を延ばしたこともあったけ

       家に帰って真っ先に飛びついたのは冷蔵庫

       ジュースをごくごく飲みながらつぶやいた

       「冷たい!」「おいしい!」「生きている!」

       つぶやきながら帰りの会の話を考えた

       過去へは戻れない 未来は分からない 間違いのないのは今なんだと

       明日も30°cを超えそうだ

       だらりの一日は 家に帰ってもすっきりしない

       よおし明日は一つ挑戦だ

       あいさつを元気よくやってやろう

       汗いっぱいかいて掃除しよう

       みんなが挙げなくてもどんどん発表してやろう

       一度も座り込まないようにしてやろう

       暑いと言わないで過ごしてやろう

       そう決意したら

       ゴクリと大きくのどが鳴った

 

 詩が書かれた昭和63年(1988)と平成30年(2018)の、近くにあるアメダス美濃加茂観測所の記録を見てましょう。

 昭和・平成 

 西暦 ・ 月

  最高気温

  最低気温   

  猛暑日(35°以上)

 昭和63

1988   7

   349°c

   152°c

    0

 

      8月      

   343°c

   181°c

   0日

 平成30

2018  7

   397°c

   218°c

    16

 

        8

   392°c

   194°c   

   17

 昭和の終わりと比べて、最高気温で5°c、最低気温で6°cほど高かったこの夏、いかに暑かったかが分かります。

この詩からいろいろ考えさせられます。昭和の終わりにエアコンが整備されていた学校は極めて希でした。あっても扇風機でした。最も暑い5時限目・6時限目も普通に授業はありました。生徒も先生も汗びっしょりで授業に向かっていました。誰もが夏休みを心待ちにしていましたし、休み明けの9月は残暑に耐えながらも忍び込む秋の気配に、ちょっぴりうれしくなったものです。「明日も30°cを超えそうだ」昭和の終わり、平均最高気温は32°c位でしたが、平成の夏は40°c超えが全国あちこちで記録されています。川辺町ではお陰様で4年前に全小・中学校にエアコンを設置していただきました。快適とまではいきませんが、28°c前後の教室で子どもたちは授業を受けています。残暑厳しい9月、校外学習や運動会の練習には十分の上にも十分な配慮をしながら、各学校においては、登下校における経口補水液や塩飴の用意・クールネック使用など対応していきます。大切な子どもたちを、みんなで見守っていきたいと思っています。

 

 

 


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