川辺町教育委員会
 

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2019/07/03

教育委員訪問を終えて

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            第1回教育委員訪問を終えて

 

                               教育長 長谷川 哲

 

 こども園や小・中学校の今年度の歩みだしはどうか?各園や各学校の方針や重点の設定と、共通理解・共通実践の進捗状況はどうか?子どもたちは楽しそうに遊び・学んでいるか?先生方に心身の疲労は見られないか?などを視点に今年度第1回教育委員訪問を実施しました。又、教職員の任免権や人事権は県の教育委員会が持つことから、その出先である可茂教育事務所学校職員課の訪問も6月を中心に行われました。3園4校の訪問では随所に今年度の重点が子どもの姿に結びついていたり、意図的・計画的な取組が見られ、どの教育委員さんも安心感を強く持たれたことと思います。

 

〇昨年度の成果と課題に立ち、園長先生や校長先生の経営方針に「こだわり」「重点」が明確に位置付き、校内外に繰り返し発信されています。

〇職員を「育てる」「良さを認める」「なくてはならない存在」としての温かい目があります。

〇園も学校も退職者が多くなり初任者がどんどん入ってきています。園では毎年1~2人の保育士さんを募集していますがなかなか集まらない状況です。町内の学校ではここ数年1校に1~2人の初任教員が配置されています。若者が多くを占める職員構成にベテランとの学年組み合わせや中堅の位置づけが適所になされ、互いに勤務意欲を高めています。

〇先生方の眼差しはやさしく口調も音調にも厳しさや濁りは感じられません。全体を見通しなが

ら一人ひとりの遊び状況や危険回避、学び具合を気に掛け、目と目を合わせての見届けが大切

にされていました。

〇教材の準備、授業の流れ、児童生徒の学習状況の把握、板書(学習過程や児童生徒の学び合い

を黒板に書き込んでいくもの)などなど、2年目、3年目の先生方が力を付けています。

〇「次年度進級しての学年や学級は大丈夫かな?」と少し心配していた学級も、親和感に包まれて児童生徒は落ち着いて学んでいます。

〇こども園の先生方は安心して過ごせる環境に常に気を配ってみえます。園庭・教室・廊下・トイレはもちろんのこと、アレルギー対応にも細心の注意を払ってみえました。学校では集中して学べる教室環境に留意する先生方が増えてきています。教室内に雑巾や汚れ拭き用にトイレットペーパーを置いたまま授業実施の学級は極めて少なくなりました。

〇教室前面すっきり、予定黒板にカーテンを付ける、掲示物を減らし原色利用は避けるなど余分な視覚情報が入らないよう、集中度を増すためのユニバーサルデザインの配慮が全町に浸透してきました。

一方で、「もっとこうしたら?」と思ったことは

・形から入っての聞き方から内容を伴った聴き方の指導に高めていきたい。「本当に聞いているのか?」「微妙な違いを聞き取っているか?」「わかりました!」「本当に分かったのか?」「何が分かったのか?」「微妙な違いがあるんだけれど」「勢いだけで流れていないか?」です。

・児童生徒どうしが話し合わねばならないように立ち位置がうまい先生と、教師対児童生徒の構造(1対1)から脱却できない先生との差があります。黒板に向かってしゃべっている児童や教師に向かって話している児童や生徒も見かけます。

・自ら学ぶ意欲付けを図る、興味関心をもたせる、考えざるをえない課題を設定する、意識をゆさぶるなどの工夫がまだまだありそうです。主体的で対話的な学習の「的」に更に工夫や改善を加えて質を高めたいと思います。

・スタンデイングテーブルを利用した学習や、英語活動・英語授業において狭い教室から広い場所への脱出が考えられそうです。

・園や小学校で屋外散歩や自然観察に出向くとき、ルート上に車の接触や突っ込みが心配される箇所はないか確認し、より安全なルートに変更するなど一層の配慮をお願いしました。

 しばらく続きそうな梅雨、豪雨も心配されます。どの子も安心して過ごし夏休みを迎えてほしいと願っています[長谷川哲1] 


10:54 | 投票する | 投票数(2)
2019/05/31

6月教育長想いを語る(話せば分かる)

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               話せば分かる

                            教育長 長谷川 哲

 

 川辺町では乳幼児期家庭教育学級を開設しています。3歳児学級、2歳児学級、0-1歳児学級に多くのお母さんや子どもさんが集まって、交流し学んでみえます。今年度の開級式にあたりこんな話をしました。

 

 みなさん、乳幼児期家庭教育学級に入級していただき、ありがとうございます。36524時間、休む暇のない子育て本当にごくろうさまです。この学級は学校でも教室でもありません。先生も教科書もありません。日々の子育てのなかで抱く

子どもの理解の仕方

子どもへの対応方法

子どもへの声のかけ方

などなど、「どうしたらよいだろう?」「これで良いのだろうか?」「なぜこういう動作をするのだろう?」「なにを訴えたいのだろう?」「もっとよい声かけの仕方はないのだろうか?」「いつも叱ってばかりの自分が情けなくなってくる」と困ったり、悩んだりを交流したり、相談したり、参考にしたり、方法を見つけたり、ほっとしたり、元気になったり、時には学んだりする学級です。集まりです。仲間です。学級開催の日を楽しみにして、子育ても楽しんでください。

あるカレンダーにこんな言葉を見つけました。『子どもを育てるためには 親も育たねばならない』・・・・・・日々お疲れ様です。

 

乳幼児期家庭教育学級においては、子育てサポーターさんや、「ぐりとぐら」さん、「ブレーメンのお話隊」さん、食生活改善推進協議会のみなさんから毎回厚い支援をいただいており、感謝感謝です。

 

後日こんな話を聞きました。

『子どもは何でも親が言うように動くわけではありません。興味関心をもったことには集中する傾向があります。仕事をもってみえるお母さんは職場のストレスを家に持ち込み、言ったことを直ぐ実行しない我が子に腹を立て、遊びっぱなし・読みっぱなしの片付けをしない動きにイライラし、どこかで覚えた悪い言葉遣いにカッとなり、時には手が出、手は出ずとも顔は仁王か夜叉の形相で子どもに迫る、叱る、怒るお母さんがなんと多いことか・・・・。子どもはそんなお母さんを「怒りんぼ」と呼び、幼な心の内でいつも泣いていることでしょう。「泣きんぼ」です。こどもは叱って分からせることは難しいもの。こどもは話せば分かるのです。』

 この話を受け売りで知人にしたところ、『そういえばうちのばあちゃんもいつも同じことを言っていました。妻がついつい叱りつけると、「まあまあ、子どもは叱るより話して聞かせれば分かるものよ。」と諭してくれました。』と。

『叱るより話せば分かる』は大人のあの場面、この場面でも意識したい普遍性のある内容を含んでいます。『我がふり直せ』と自省の時でした。

 

 


16:29 | 投票する | 投票数(4)
2019/05/01

平成から令和へ教育長想いを語る

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          平成結びの「川辺の春祭り」から令和の時代へ

                                    教育長 長谷川 哲

 

 平成結びの四月、川辺に春を告げる祭りがそれぞれの地区で行われました。多くの祭りが川辺かるたに詠まれています。かるた裏面の解説を紹介します。

 

41日(毎年)には下麻生 縣神社の桶川祭りが開催。月を跨ぐ祭としても有名。

『お』 おけがわ祭りは天下の奇祭

 縣神社にこんな話が伝わっている。『村に長い日照りが続いた。雨乞いしても効き目なし。そこへ一人の物乞いがやってきてお宮の縁の下に住み着いた。凶作でも村人は食べ物を与えた。数日後、天から大粒の雨が降り始めた。「物乞いは神様の使いじゃ。」赤飯を炊いて振る舞うようになった。』この言い伝えが、祭りとなって伝承されている

 

46日・7日(第1土日)には下飯田区、福島区の諏訪神社の春季例大祭が開催。

『れ』 歴史ある祭り彩る獅子はい王

 諏訪神社は現在美濃加茂市に鎮座しているが、元々は下飯田に鎮座していた。氏子は米田の十ヶ村で、川辺町では下飯田・福島は氏子である。春祭りにおいて、北方には武田信玄が、南方には上杉謙信の像を乗せた2台のだんじりが引き回される。斜面を登り神社に着くと、米田囃子が演奏される。だんじり引き回しの際、これを見物している女性を追いかけ回す獅子と、天狗の面に榊を手にした拝翁が戒める場面は有名である。獅子と拝翁は下飯田で担うことになっている

 

413日・14日(第2土日)には中川辺 太部古天神社の春季例大祭が開催。

『さ』 酒買いの儀式おかし春祭り

 菅原道真を祀る太部古天神社の祭礼では、ハイ王のユーモラスな酒買い儀式が有名である。『ハイ王は獅子を従え蔵元へ。一文銭で12文包んで当主に差し出す。「これで酒を売ってくれい。」当主は金を数えて「一文足りない。」ハイ王は獅子に尋ねる。獅子「あった、あった」。当主は徳利に八合、酒を入れて渡す。ハイ王、徳利に指を入れて獅子に見せる。獅子「指が濡れていない。」』・・といったやりとりがパントマイムで行われる

 

420日・21日(第3土日)には上川辺 阿夫志奈神社の春季例大祭が開催。

『あ』 阿夫志奈の大木くぐり宮参り 

 阿夫志奈神社は弘仁9年(818年)、全国に疫病が流行し、この平癒を願って建立されたと伝えられている。寛平9年(897年)現在地に遷宮。春の大祭では、蝿追男が獅子を手なづける掛け合いが行われる。境内には町指定文化財として巨木が林立している。春夏秋冬の祭りや初詣には、多くの住民が大木をくぐって宮参りする姿が見られる。

 

 私も阿夫志奈神社の春季例大祭に、5年に1度回ってくる当元として警護頭を担い参加しました。警護は25人で行います。役目は「境内参拝者や大祭関係者の安全確保と祭典の安全挙行」「大祭(試楽祭・本楽祭)式典、大獅子奉納、宮巡り、壇尻曳き、餅投げ等の準備・補助・援助」「蠅追男の送り出しや迎え入れ」です。全体の動きもさることながら、用語と物が一致せずいかに知らないことが多いことかと反省です。「カブ」「弓張提灯」「高張提灯」「赤提灯」「行灯」「灯籠」「栓抜」などなどですが、しきたりに沿った綱の結び方も学んだことの一つです。「天気良し」「役者良し」「みなさん良し」の三方良しで無事務めることができました。
 結びの四月から始まりの五月へ。平成から令和へ。歩み出した令和の時代も良い時代となりますように。


08:12 | 投票する | 投票数(3)
2019/04/01

平成から令和へ「ハ行ワークス」で

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         ハ行ワークスで「川辺の子どもたち」のために

                                 教育長 長谷川 哲

 

 春の異動で川辺町にお越し頂いた教職員の平成31年度服務宣誓式が行われました。教職員の任免権(人事権)は県教育委員会にあり、服務監督権は市町村教育委員会にあることから、町長にも同席願い激励の言葉をいただきました。町内異動の方を除くと校長2人、教頭1人、教諭14人、養護教諭1人、栄養教諭1人、講師2人の合わせて21人のみなさんに、川辺町に転入していただきました。

こんな話やお願いをしました。

 

みなさん ご縁をいただき ようこそ川辺町へ。

年度始めにあたってみなさんに5ワークスのお願いをします。

1つは「ハートワーク」です。子どもたちの指導や支援にあたっては「情」と「心」を忘れずに。住環境や生活環境、親子関係で心を痛めている子もいます。そういう子どもこそ「ハート」を忘れないで寄り添ってください。かといって「ハードワーク」にならぬよう。世の中は「澄む」と「濁る」で大違いです。

2つは「ヒットワーク」です。校長職、教頭職、学級担任、教科担任、養護教諭、栄養教諭、通級指導など、どの方も子どもの育ちにとってなくてはならない職ばかりです。ある面「専門職」でもあります。職にヒットして歩んでください。

3つは「フットワーク」です。まず動く、骨を折る、情報を得る みなさんはどの方も元気はつらつ意欲にあふれています。歩く・出向く・相談する フットワーク軽やかに。

4つは「ヘッドワーク」です。私たちは1時代しか生きられません。子どもたちも又1時代を生きていきますが、21世紀真っ只中の次代(ネクストジョネレーション)を生きていきます。生きる力を身に付けさせるべく、「こんな児童生徒理解でいいの?」「こんな授業でいいの?」「こんな方法でいいの?」と工夫改善を重ねてください。2020は直ぐそこです。

5つは「ホットワーク」です。公私のバランスです。仕事に熱中するのは大いに結構ですが、燃え尽きバーンアウトは頂けません。クール過ぎる仕事もNOです。ホットが丁度良いものです。ホットワークを生み出すもとは何と言っても「チームワーク」です。チーム西小・チーム東小・チーム北小・チーム川辺中を楽しみにしています。

川辺町には3こども園、3小学校、1中学校があり、331体制で保育教育を進めています。331体制でめざすこどもの姿は「私がすき」「家族がすき」「仲間がすき」そして「この町がすき」です。自立・自尊・連帯感の上に立ち、自ら学ぶ・共に学ぶ・いつまでも学ぶこどもを育ています。ふるさと教育を進めています

 可能性を引き出し、伸ばし、輝かせてやってください。

みなさんの活躍と健康を祈っています。応援していまーす。

 


14:28 | 投票する | 投票数(4)
2019/03/02

3月教育長想いを語る「保育教諭はレインボウ職」

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           保育教諭の仕事はレインボウ

                           川辺町教育長  長谷川哲

 

 年に2回、教育委員さん方とこども園・小学校・中学校を訪問し、園や学校の運営方針や進捗状況を知る会を設けています。式や行事・公開授業や発表会を含めると年に何度も足を運んでいます。

 この1月から2月にかけて年度末訪問を行いました。こども園の先生方の指導ぶりや支援の仕方、親さん方への対応をお聞きして、「こども園の先生方は7色の仕事をしている」「レインボウ職だ」「七色レンジャーだ」と思ったのです。

<あれこれいっぱいの職務>

保育士  安全安心な場所と時間を確保して預かる・遊ばせる

教諭   集団の中で個を育てる 社会性を身に付ける

養護教諭 怪我をしないように 体調の変化に敏感になって見守る

栄養教諭 食の多少 好き嫌い アレルギーを見届ける

母親   こども園に登園したら先生は「お母さん」

相談員  母親からのいろいろな子育てや家庭相談にのる

療育士  伸びや成長を見越して発達相談や支援するときもある

<命を預かっている>

 大切な大切な子どもさんを預かって保育・教育をしていただいています。命を預かっての仕事です。訪問時はもちろんのこと、日常全てに「すき間を作らず」「隙をみせず」で子どもたちを見守っての姿が随所に見られます。段差、突起物、掲示物、遊具の状況、遊具の陰などへの目配りが行き届いています。複数で保育や指導にあたる時は、どの子も目の中に入れて、どんな動きをしているか、次の心配される状況は何か、隙をみせない心配りがなされています。見事です。

<集団の中で個・児・子・己を育てる>

 年齢が上がるに従い、集団の中で「こ」を育てる視点が高まっています。小学校に繋げる意味も大きいのですが、こども園という集団の中で、社会性の芽生えやその一端を育む意図的な指導や活動が進められています。一人ひとりの成長に常に目を向けながら、集団の中で「育てる」「伸ばす」「伸びを認める」ことが実践されています。こども園の先生方は、ほめ方が上手です。お母さん方に学んでほしいと思うときもあります。「個人」「園児」「子ども」「自己」を、場面に合わせて指導や支援をしていただいています。感謝感謝です。

<べったりにならず>

 可愛い可愛い子どもたちですが、間でいさかいやトラブルは起こります。可愛いべったりにならず、少し突き放したり(乱暴な言い方ですが?)、見つめさせたり、考えさせたりして、次に同じようなことが起きないよう、又起きた場合はどうするか学ばせる場を見かけたことがあります。その全てが「保育」であり、「教育」であるとの芯が通っています。

<教育課程>

「表現」「言葉」「環境」「人間関係」「健康」の5つの領域を理解し、年齢の発達段階に沿った保育や教育が進められています。「何のために」「何を育てる」「何を教える」「どこへ繋げる」等、共通意識と共通実践が図られています。行事もその中に組み込まれ有効に位置づけられて展開されています。

 

 七色の仕事 夢をかける仕事 小学校へ橋を架ける仕事 親さんと共に子育ての仕事 なくてはならない仕事ですが、全国的に足りないばかりです。プラチナの方ばかりです。我が子の子育てと、こども園での子育てで超多忙な方もみえます。更なる支援はないか検討しています。川辺に来ていただき、川辺の子どもたちを見守り育てて頂く方を大募集しています。年齢は問いません。お待ちしています。

 

 


13:43 | 投票する | 投票数(4)
2019/02/01

2月教育長想いを語る(中学校学校給食選手権)

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    川辺中学校「岐阜県中学生学校給食選手権大会」準グランプリ

                           川辺町教育長  長谷川哲

 

 昨年末岐阜県教育委員会主催の「岐阜県中学生学校給食選手権大会」が開催されました。県下32校がエントリー。1次書類審査通過校は9校。川辺中チームは初出場ながら見事1次審査をパスし、本選に進みました。本選は「献立紹介プレゼン」と「調理実践」です。川辺中チームのプレゼンは、ICTに頼ることなく大きな写真に実物を手にし、「かわベジタン」と「かんちゃん」になりきっての寸劇で、川辺の給食のおいしさや、生産される方々への感謝、地産の食材のすばらしさ、噛むことの大切さなどを役割になりきって発表しました。大好評でした。調理実践は制限時間60分、4食(4メニュー)調理です。メニューは

  ほくほく里芋ごはん(米、里芋は川辺産)

  あったか田舎汁  (タマネギ、にんじん、ねぎ、だつは川辺産)

  鶏肉とごぼうの甘辛(他県産)

  旬の野菜のゴマ和え (白菜は川辺産)

  いちご       (川辺産)

  牛乳

です。里芋ごはんを仕上げるのに20分以内に準備し炊飯スイッチONにしなければ60分以内に炊きあがりません。テレビ番組の料理選手権と同様に緊張を強いられての調理です。里芋の皮むきも野菜の切り方もスムーズで丁寧であり、なかなかの腕前です。鶏肉とごぼうの甘辛はパリッと揚げられ、早く食べてみたいと誘惑します。調理中はお互いに声を掛け合い、仲間どうしで味見をしたりと無駄な動きなく、チームワーク抜群で審査員の表情は緩みます。余裕をもって仕上げたメニューの盛りつけ方も見事で、満点のできでした。審査発表にあたっては「川辺中が一番」との心の声があちこちから聞こえてきました。

 この献立作成にあたって、チームの3人は、「愛菜の会」牧田さんの畑を取材し、里芋の育て方や親芋・小芋の付き方、茎から乾燥だつ(ずいき)の作り方を教えていただきましたし、「これを使いなさい」と株ごとごっそりいただいて帰ってきました。ずいきとは何?知らない中学生が圧倒的だと思います。私たちの中でも知っている人や食べたことがある人は少ないことでしょう。川辺物産さんからは、おいしい鶏肉を大きさを揃えて「がんばりなさい」と提供していただきました。平岩いちご農園さんからは甘いイチゴを「どうぞ」と提供していただきました。

 川辺中学校の先生方も応援団を結成して、調理の練習に、プレゼンの練習に、資料の準備にと強力な助っ人で支えていただきました。家庭での調理練習にも時間を割き、お母さん方が「母の力」「おふくろの腕前」を見事に発揮して、実技力アップに貢献していただきましたし、当日も会場にての熱い声援や応援が励みになりました。

 準グランプリを獲得したメニューを町内の全児童生徒にも食べてもらいたいの思いは誰にも共通です。小林直子栄養教諭が給食センター調理員に相談したところ、調理を担っていてくださるシダックスの皆さんは「手間がかかるけれどやりましょう!」「少し早く出てきてみんなでつくりましょう!」と、OKサインです。こうして1月23日(水)、上記のメニューが町内小中学校に提供されたのです。私も川辺中学校で食させていただきました。味といい、栄養といい、色といい、バランスといい、それはおいしいおいしい給食でした。ごちそうさまでした。

 おっと、大切なことを忘れていました。準グランプリに輝いた川辺中2年生チームは

      遠藤 華さん、庄 琢磨くん、渡邉七海さんの3人です!

 

 *「かわベジタン」 たまねぎの顔に「川」と「イチゴ」デザインのキャラクターです。

 *「かんちゃん」  良く噛んで食べる姿のぼくちゃんキャラクターです。

 * 準グランプリ  正式には「JA岐阜中央会会長賞」です。

          


                            

         


         

 

         


17:37 | 投票する | 投票数(7)
2019/01/05

H31,1教育長想いを語る

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      元気な子 大事な子 未来の子

                         川辺町教育長  長谷川哲

  新年明けましておめでとうございます

   皆さんにとりましてこの1年が猪の如く真っ直ぐな道多かれと願い

    「災」が多かった年から転じて「福」多き年となりますようお祈りします

 

 新年を迎えてわずか数日が過ぎただけなのに、平成30年は随分遠くになった感じ大です。年末年始には平成の30年間を振り返る特集番組がありましたし、平成30年の1年を振り返る報道もありました。「30年」と「1年」を振り返る時、昨年12月の天皇陛下の誕生日を前にした記者会見は、忘れられないものとなりました。涙して聞かれた方も多かったことでしょう。

 平成30年は「災」多く、自然の姿は想像を絶するものであったと述べられ、追悼と励ましと共に、これまでに起きた災害においてもボランテイアの広がりや、非常のどんな時でも規律を大切にした人々の姿に心を打たれるとの言葉がありました。被災地を訪問され、被災者の目の高さで、手を添えられて励まされる姿を何度も目にしました。沖縄へ心を寄せ、その思いを語られ、ご自分が幼少の頃を思うとき、「平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに、心から安堵しています。」と語られました。外国から日本に来て仕事をする人を温かく迎え、各国との親善や友好関係が更に深まるようにとも願われました。

 皇后様には「民間から嫁いで随分苦労をかけた。60年を共に旅をし、よく理解し支えてくれた。」との感謝のお言葉に、感極まりました。

 

平成も積み重なりて三十年 結びの言葉を涙して聞く

 

 もはや戦後ではないと言われた昭和31年より60年余。日本においては経済発展が進むなかで、世界においては戦争や紛争が絶えることはありません。報道に目を向ける時、最も弱い子どもたちの置かれた悲惨な状況や姿に心が痛みます。目を覆いたくもなります。翻って日本の子どもたちはどうでしょう。有り難いことに国内に、いわゆる「紛争」は無く、その犠牲や巻き添えになることはありません。が、家庭や家族の中で居場所が見つからず、「虐待」の二文字に怯えた目や心で過ごしている子どもたちのことを思うとき、本当に心が痛みます。親の顔色を伺っておどおど過ごす子どもたちは、どんな大人になっていくのか、成長への影が心配になってきます。

 子ども会の行事がありました。未就学児童から小学生まで集まってのお楽しみ会でした。寒さに負けて家でゲームやテレビを見ている子が多いだろうと思っていましたら、「こんなに多くの子どもがいるの?」と驚くやら、嬉しくなった会でした。時間当てクイズにスリッパ飛ばし、ペットボトルボーリング、輪投げ、ビンゴゲームなどに「わいわい」「きゃあきゃあ」元気な声が満ちていきます。そんな声を聞きながら

 子どもは風の子元気な子

 子どもは家の子大事な子

 子どもは町の子未来の子

と口ずさんでいる自分がいました。

 初春と厳冬は表裏一体。「元気な子」「大事な子」「未来の子」たちが、初春に希望を抱き外は厳冬にあっても内は厳冬にあらず、温かき家庭のなかで安心して過ごせよと願う1月です。

 


09:29 | 投票する | 投票数(6)
2018/12/03

「瓜食めば」(12月教育長想いを語る)

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           瓜食めば子ども思ほゆ

                         川辺町教育長  長谷川哲

 

 先月終わり、川辺中学校で校長会・園長会が開催されました。授業参観の時間がありました。どの学級も、実りの秋が「授業」にも「学級」にも現れていました。子どもたちの学ぶ素地が確かになってきています。学ぶ意欲は強く感じられます。学級は、共に過ごす居心地の良さや支持的級風が満ちています。生徒間や生徒・教師間の関係も良好です。数学の授業も参観しました。平面図形「円」の学習場面です。円の定義は

 小学校では 一つの点から長さが同じになるようにかいたまるい形(動いた跡)

 中学校では 1点から等しい距離にある点の集合        (点の集合)

のように、厳密さを高めながら見方を深めていきます。

 さて、その授業では円周の一部を「弧」と呼び、円周上の2点を結んだ線分を「弦」と呼ぶ・・・という場面でした。円を板書し、弧と弦を色チョークで示し、名前を付けてルビをふる・・・視覚化して、一人ひとりへの配慮がなされており、教える場面では、きっちり教えることに安心感を得ました。教室後方からの参観でしたので、はっきり認められませんでしたが、どう書かれているかなあと思ったのは「弧」の板書文字でした。旁(つくり)が「瓜」になっているか?「爪」になっていないか?です。

 半世紀以上前、「瓜につめあり、爪につめなし」の教えが思い出されたのです。

「いいか、円周の一部を弧という。弧という漢字はこう書く。旁を爪と書いて間違えやすいぞ。瓜が正しい。爪と瓜は良く似ていて、こう覚えると良い。『瓜につめあり、爪につめなし』と。弧というのは離れた、一部、寂しいという意味がある。弧に似た漢字に「孤」がある。これにも同様の意味がある。孤独と言うだろう。孤とは・・・独とは・・・。みんな集まり円くなって、孤人を作らないようにしよう。」

と、数学の内容から国語へ、特別活動へと発展していきました。今で言えば、教科横断的?学習でしょうか?後年、「爪に火を灯す」「瓜ふたつ」ということわざに出会ったり、「瓜食めば子ども思ほゆ栗食めば」の山上憶良の長歌や、(爪食めば、になったら意味が全く違ってきます!)その返歌「銀も金も玉も何せむに 勝れる宝子にしかめやも」を聞いたりたすると、円の授業の、あの場面・あの言葉がふっと思い浮かびます。

 余談です。つい最近まで『瓜ふたつ』とは、形も大きさも重さも同じような瓜2つのことと思っていましたが、本来の意味は、一つの瓜を二つに切った両者のことのようです。どちらも見分けがつかないほど良く似ているわけですが。

 『親の意見と茄子の花は千に一つも仇はない』は『教師の教えと語り言葉は百に一つも無駄はない』となるでしょうか。「茄子の花」連想余談その2です。親に教えられた言葉に『巳(み)は上に、已(すで)に半ばと思えども、己(おのれ)は下と思え世の人』があります。「巳」「已」「己」の違いと覚え方です。これをある会で話題にし、又職場の朝の会にて話しました。反応は、どちらも50代以下の人は、「初めて聞いた」が圧倒的でした。

 さて、師走。慌ただしを募らせる一つが「ジングベル」、もう一つが「年賀状」。年賀状を送る知人友人に「巳」「已」「己」が名前に付く人が複数います。これだけは間違いなきよう書いています。他はあれこれ誤字があり、失礼なこと多です・・。

みなさん、日は短く、気は急く、寒さは募る12月。元気にお過ごしください。


14:05 | 投票する | 投票数(6)
2018/11/01

11月教育長想いを語る「ルート41ノーベル街道さあ行こう」

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      ルート41ノーベル街道さあ行こう(川辺かるたより)

                              川辺町教育長  長谷川哲

 

 今年のノーベル協想曲?(競争曲?共騒曲?)も12月の授賞式にてフィナーレを迎えます。日本人が23人と受賞した年もありました。今年も複数の受賞者が出るのではないかとの声も聞こえてきましたが、本蔗佑先生が受賞の栄誉に輝かれました。生理学・医学賞です。ノーベル賞には『物理学』『化学』『生理学・医学』『文学』『平和』の5つの賞があり、『経済学賞』が1968年に追加されましたが、賞に『ノーベル』の冠は付かないようです。

 ノーベル賞は、アルフレッド・ノーベルの「遺産は人類のために最大の貢献をした人々に分配される」との遺言により1901年(明治34年)から授与が始まりました。

 『物理学』『生理学・医学』  重要な発見をした人

 『化学』           重要な発見あるいは改良を成し遂げた人

 『文学』           理念を元に創作し最も傑出した作品を創作した人

 『平和』           世界平和の実現に貢献した人又は団体

 『経済学』          傑出した重要研究やそれを基に実践し達成した人

 マリ・キュリー(キュリー夫人)は女性で初の受賞者であり、夫婦の受賞者でもあり、『物理学』『化学』の2部門でも受賞しています。最年長受賞者は96歳、最年少受賞者は17歳、平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんです。

それにしてもと疑問が沸くのが、後に経済学が追加されたのならば、「なぜ数学賞はないの?なぜ音楽賞はないの?なぜ教育賞はないのか?」です。「人類のための最大たる貢献にそぐわないのか」、「具体をもって計れないのか」、「他に理由があるのか」と思いは巡ります。

 ノーベル賞に該当しなくとも、各分野でノーベル賞に値するものとして知られているものがあります。

 ハッセルブラッド国際写真賞 写真界のノーベル賞

 プリツカー賞        建築界のノーベル賞

 フィールズ賞        数学界のノーベル賞

 「教育界のノーベル賞」は聞きません。教育学における研究は、教育方法の発明や発見というより、工夫・改善・改良に留まるからでしょうか?研究の対象がこどもたち、伸びゆく・成長するこどもたちですから、「研究」の成果が見いだせない場合や負の結果が導かれた場合、元に戻れない恐れがあるからでしょうか?

2030年前は、各学校の研究発表会が華やかなりし頃でした。しかし、前述の一つに関連して、最近は「研究」から「実践」の冠をつけ変えた発表会が多くなってきました。研究から実践に名を変えても、留まるところは『手立て』の実践発表です。

「こどもたちの実態から見た課題を明らかにする」「明らかにした課題解決のために新たな手立てを基に仮説を立てる」「仮説を検証するために実践を積み重ねる」「実践の結果、仮説が正しく手立てが有効であったかまとめ、発表する」が大まかな流れです。

30代で川辺中学校でお世話になったとき、研究推進委員長の役をいただきました。道徳の研究でした。資料を通して学んだ人としての生き方や在り方から、資料を離れて自らのこれからに思いを馳せるのが弱い実態がありました。資料から抜け出せないことより、道徳の時間が、国語の読解に終わっている実態もありました。そこで考えたのが、一度資料から離れて「自らを見つめる時間」を意図的に設定したらどうかという仮説を立てました。そのための手立てが「沈黙の時間」でした。3分目をつむって自らを見つめる。見つめ終わったら、書くことを通して思いをまとめる、というものでした。今思えば「そんなことなの?」観もなきにしもあらずですが。

学校における「実践」(研究も同様に)は、小さな小さな工夫や改善かもしれません。しかし、小さな工夫や改善・手立の考案でも、全職員が共通理解して一丸となって取り組めば、子どもたちの学力の伸びに確かなものがあり、安心して過ごせる学級や学校の凝集度が高まり、たくましさが増してきます。
川辺町教育委員会では、毎年1校を「実践発表校」に指定し、その成果を発表してもらっています。今年度は川辺西小学校にお願いしました。発表の様子や成果は
11月の川辺西小学校HP等で紹介されます。お楽しみに。

 


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