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2018/10/15

10月15日(月)みやざき中央新聞

Tweet ThisSend to Facebook | by 日進中学校管理者
ドラマや映画を観る時、特に女優さんに気を付けて観ていると、どの人にも共通する、
「あること」が見て取れる。
姿勢が良いのである。
バーでお酒を飲んでいる姿も、歩く後ろ姿も、駅のホームで電車を待っていたり、
スーパーのレジで並んでいる時でさえも、彼女たちが美しく映えるのは、
「姿勢が良い」からに他ならない。
彼女たちの何気ない立ち居振る舞いはなぜ絵になるのか。
それは何と言っても、彼女たちが皆「被写体」だからだろう。
撮影の時はカメラ越しに見られている。
作品になると多くの視聴者に見られる。
そして何より自分の姿を客観的に見る機会が多い。
それらのことが美しい姿勢をつくる一助となっていることは間違いない。
もちろん男優さんもしかり、である。
ただ一人、国民的な大女優にもかかわらず姿勢の悪い女優がいた。
いつも猫背なのである。
「樹木希林さん」だ!!
希林さんの訃報を耳にした時、随分前に何かの番組で希林さんが語っていた
こんな「エピソード」を思い出した。
70年代に大ヒットしたホームドラマ『寺内貫太郎一家』で、希林さんは初めて
「70歳のおばあさん役」をもらった。
当時「31歳だった」希林さんはどうすれば「老け」を表現できるか考えた。
いろんな人に「老け」のコツを聞いた。
結果、希林さんは背中を丸めて猫背にした。
本当のおばあさんに見えた。
年齢に関係なく、腰骨が立ち背筋が伸びた状態で座ったり歩いたりすると、
実年齢より10歳は若く見え、逆に背中が丸まっていると実年齢より10歳は老けて
見えるそうだ。
さらに言うと、姿勢が良いとそれだけで立ち居振る舞いに何となく品性が感じられるし、
その逆もまたしかり、なのである。
ただ自分の姿勢を客観的に見る機会のない我々一般人は、
自分が良い姿勢をしているのか分からないし、そんなことをあまり意識していない。
だから加齢と共に若々しさが失われていく。
子どもの頃、先生がよく「姿勢を正して」と言っていた。
姿勢を正すのはお辞儀をする時など、ほんの一瞬の行為だと思っていた。
確かに正しい姿勢をずっと維持するのは疲れる気がする。
しかし、専門家の話によると、楽な姿勢、たとえば椅子に座って足を組むと楽に感じるのは、
そもそも体が歪んでいるからだそうだ。
「正しい姿勢」が身に付いていると、姿勢を正しているほうがずっと体は楽なのだという。
「正しい姿勢」は意識しないと身に付かない。
そのためには日頃から「見られている」という意識を持つといいのかもしれない。
そう考えると、「心の姿勢」も同じことが言えるのではないか。
「心の姿勢」とは、物事に取り組む時や新しいことに挑む時の心構えである。
そして体の姿勢がそうであるように、心の姿勢も一瞬のことではなく、
日常の中にそれはある。

昨今、「心の姿勢」が歪んで「心まで猫背」になっている現代人が増えているように思う。
我々はどう生きたらいいのか。
どこに向かって成長していくべきなのか。
先人の想いをしっかり受け継ぎ、それを未来にちゃんと繋いでいるだろうか。
こんな思考を「面倒臭い」と思って避けていると、気が付かないうちに「心が猫背」になって
しまう。
思考がひねくれてしまったり、うつむきがちになり何となく前を向いていけなくなるのである。
これではいけない。
前向きになれないのなら、そんな時は思い切って天を仰ぎ見るといい。
文筆家で、『「憧れ」の思想』(PHP)の著者・執行草舟さんの言葉を借りるなら、
「垂直を仰ぐ」のである。
幸いなことに日本には、太古の昔から「お天道様に見られている!!」という
民間信仰のようなものがある。
「心の姿勢」の基準はここにあるのではないか。
天を仰ぐと、心が素直になり、そして謙虚になる。
「見られている」という意識が美しい姿勢をつくるのは、体も心も同じである。

親愛なる日中健児のみなさん!
今日、朝会で話をした「推薦」ですが、
「見られている」という」意識が大切ですよ!
「誰から見られても・・・・・」
最初は、「推薦されたい!」がきっかけであっても、
それを機会に「自分自身の姿勢や心のあり方など」を見直す機会にしてくれたら!
「推薦」で高等学校に行くことがすべてではないし、
「推薦」のために人生があるわけでもないし、
どこまで行っても、「誰に見られても恥ずかしくない自分」を確立してほしい!
そう、願っています。
まだ、最初のハードルである「高校入試」を前に「不安」な多いとは思いますが、
人生のレールは「どこまでも」続くのです。
であるならば、社会に出てからも、年齢を重ねてからも、退職してからも・・・・・・・・
幸せになるために、自分自身の「自己を確立する」ことが重要だと考えています。
ぜひ、「自分自身のことは当たり前」にでき、「余ったゆとり」の部分で
「地域のため、学校のため、学年のため、学級のため、みんなのため・・・・・・」
に行動できる中学生、大人になってくださいね!!
がんばれ!!日中健児!!
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