メニュー

西小学校東小学校北小学校南小学校相野山小学校香久山小学校梨の木小学校赤池小学校竹の山小学校日進中学校「日中健児のつぶやき」
学校の概要周辺地図年間・月間予定表交通安全学校からの文書学校からの各種おたよりR2 部活動方針部活動だよりリンクリストPTA活動日中健児のつぶやき(H30)日中健児のつぶやき(R1)日中健児のつぶやき(R2)
日進西中学校日進東中学校日進北中学校作品募集のお知らせ

日誌


2019/12/05

12月5日(木)諦めない!

Tweet ThisSend to Facebook | by 日進中学校管理者
「脳は何歳からでも伸ばすことが できます!」 脳医学者 瀧 靖之 氏 講演より
 今日は、最新の脳科学の研究で得られた知見から、人の脳はどのように発達するのか、そして、何をすることが脳にとって重要なのか、ということをお話ししたいと思います。

●子どもたちのおかげ
 脳がどうやって発達していくのかは、これまでほとんど分かっていませんでした。子どもたちが医療機関に来ることはあまりありませんので、若い人のデータがなかなか取れなかったからです。
  そのため、私の所属する東北大学加齢医学研究所は、子どもたちの脳の発達の研究を世界に先駆けて行いました。
  でも、脳の断面図を撮影するMRIに子どもが入ると、「暗くて怖い」と言うのです。ですから、私は30分くらい子どもと一緒に遊んで仲良くなって、それから「宇宙船に入ろう」などと言って、MRIに入ってもらいました。
  撮影後は、脳についてのお話をして、撮影した脳の写真と感謝状をプレゼントしました。
  子どもたちが研究に協力してくれるおかげで、脳科学は発展しているのです。
  このように研究を進めながら、脳のさまざまなデータを集めました。それで何が分かったかというと、「脳は全てがいっぺんに発達するわけではない」ということです。脳は場所によって発達のピークが異なることが分かってきました。
  ある部分は、生まれてすぐに発達のピークを迎えます。その一方で、思春期くらいになって発達のピークが来る部分もあります。
  子どもたちの脳は、現在進行形でダイナミックに発達しているのです。
  子どもの脳の発達においてどういうことが起きているかというと、脳の中で道をたくさんつくるんです。これは例えると「一般道路」です。一般道路を、ネットワークのようにたくさんはりめぐらせます。
  道をたくさんつくると、いろんな事を吸収して学べるようになるのです。
  一方で、道が多いと維持費がかかります。エネルギーをたくさん使うんです。そのため、あるタイミングでよく使う道を「高速道路」のように太く頑丈にして、使わない道を壊していくんです。つまり、効率化を重視するようになります。
  このようなことが分かると、「何歳くらいに何をすると子どもの能力の獲得に良いのか」ということも分かってきました。

●脳の成長に伴う「始める時間」
  人の脳は、生まれて最初に視覚や聴覚といった「感覚」に関わる部分が発達します。
  この頃に大事なのが「愛着形成」です。笑顔で子どもを見ながらたくさん抱きしめてあげる。これが子どもの脳の発達に非常にいいんです。
  生後6~8か月になると、育った国の言葉を聞き分けられるようになります。
  ですので、生後半年から絵本の読み聞かせが効果があるといわれています。家族とふれ合いながら読み聞かせることで、子どもは言葉の発音やリズムを少しずつ覚えていきます。
  2~3歳になると、外の世界に興味を持ち始めます。
  この頃は、知的好奇心がどんどん芽生えてきますので、図鑑を与えるのがいいです。
  この「知的好奇心」というのは脳にとってとても重要なものです。次回詳しくお話しします。
  3~5歳くらいになると、運動に関わる部分の発達がピークを迎えます。
  この頃から楽器演奏や細かい体の動きを伴う運動(例えばバレエや卓球)を始めると、非常に伸びるといわれています。
  8~10歳は、英語など外国語の習得にいい時期です。
  この頃は、少しずつでいいので、英語(外国語)を聞いたり話したりするといいでしょう。
  このように、脳には何かを始めるのに最適なタイミングがあるのです。

●脳はあきらめない
 こういうお話をすると、「うちの子は10歳になったからもう手遅れなんじゃないか」などと思われる方がいるかもしれません。
  でも、何歳から何を始めても、確実に伸びます。
  確かに3歳からピアノを始めるとすごく伸びます。でも、10歳から始めようが、30歳から始めようが、70歳から始めようが、遅いということはありません。
  何が違うかというと、脳が自らを変化・成長させる能力「可塑性(かそせい)」です。
  可塑性は、子どもの頃が最も高く、年を取ると少しずつ下がってきます。つまり、あるレベルに達するまでに練習や勉強を要する時間が増える、ただそれだけなんです。
  ですから、ピアノでも英語でも、何歳から始めても確実にできるようになります。
  時間が増えることは大変といえば大変ですが、脳は何歳になっても、使えば使うだけどんどん進化するのです。
  「本人があきらめないと、脳もあきらめない!」と私は考えています。

孫の成長を見ていて、「なるほどなあ!」と思い当たることがたくさんあります。
「諦めたら、そこで終わり!」
ある本に「死ぬまでに、やりたいことを100個」書けますか?と書いてありました。
第2の人生を前に、「100個くらい簡単!!足りないくらい?」という人生を
自分は送ったのだろうか?
今からでも「遅くない!」
諦めずに「脳を使った、やりたいことをどんどんやっていこう!!」と心に誓いました。
みなさんは、どうでしょうか?
08:15 | 投票する | 投票数(12) | コメント(0)