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2020/06/24

【日進中】6月24日(水)パラリンピック①

Tweet ThisSend to Facebook | by 日進中学校管理者
「これからのオリンピックはパラリンピックから学ぶ?!」
元陸上競技選手 為末大の講演より
 
 今回は「見方を変える」というテーマでお話しします。
  私が現役引退後、見方が変わった体験で一番大きかったものが、
パラリンピック選手とのふれあいでした。パラリンピックの選手たちを見ていると、
身体についてさまざまなことを気付かせてくれるし、学ぶことができます。

  NHKの番組で、パラリンピック選手を取材して世界を回りました。
  コートニー・ジョーダンというアメリカの競泳選手がいます。
彼女は、脳性まひで左半身を自由に動かすことができません。
  しかし、プールに入るとクロールを泳ぐことができるんです。
不思議なことに、水中では全身を動かせるようになるんですね。
  ジョーダン選手は「地上にいるときは体がすごく強(こわ)ばるんだけど、
水中にいるとリラックスできて楽なの」と話していました。
  私たちは、地球の重力に対して姿勢を保つために「抗重力筋」という筋肉を
使っています。この筋肉は下腿(かたい)・大腿(だいたい)・腹部・胸部・
首の各部前後に張り巡らされ、伸び縮みしながらバランスを取っています。
  「抗重力筋」は、ずっと使っている状態なんです。立ったり歩いたり、
日常生活で無意識に使っています。ジョーダン選手はそれを「強ばる」
という言葉で表現しました。
  「抗重力筋」は、水の中に入ると脱力します。それで彼女はリラックスできて、
泳げるようになるのではないかと考えられます。
  なぜ左半身を自由に動かせないジョーダン選手が全身を使って泳げるのか、
現在の医学ではまだ解明できていません。ですが、彼女からヒントを得た日本の
研究者が、脳梗塞の患者のリハビリで、ある実験をしました。患者にプールに
入ってリハビリをしてもらい、その後地上を歩くと、歩行のペースが改善した
というのです。
  これはまだ仮説ですけど、もしかしたら体を動かすときに何か問題があるのは、
「抗重力筋」にエラーが発生している可能性が考えられます。それが水の中に入る
ことによって、解消されるのかもしれません。

  これまでは、オリンピックの世界からパラリンピックの世界へ知見を伝えていく
というのが基本的な流れでした。これが近年、パラリンピックの世界で分かって
きたことがどうもオリンピックの世界の知見になっていくのではないかという、
これまでと逆の流れが起きているのです。
  パラリンピック選手は何かハンディを抱えて鍛えているので、健常者の常識では
考えられないことができる可能性があります。それをオリンピックの世界に生かす
というのが、今後さらに増えていくんじゃないかなと私は考えています。

今年度、3年生の修学旅行で「パラリンピック」を予定していましたが、
残念ながら・・・・・。
しかし、パラリンピックへ行けなくても、障害について考えたり、
ともに、共生していく良い方法を考えたり、人種差別だけではなく、
様々なことを「みんなで考えること」はできるはずです。
いつも言いますが、誰もが「大なり小なりハンディを負っている」と
思っていますし、「いつ、重大なハンディを負うのか?」誰も分からないし、
常に世の中は「誰もが、何らかの可能性を平等に持っている」し、
明日は我が身の「お互いさま」だと思っています。
相手は特別なのではなく、明日の自分なのかもしれません?
健常者?障碍者?という区別が「心の中」から無くなることを願っています。

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