被災高齢者支援お役立ち情報
 
介護をしている方へ~介護のストレスを溜めないために
 
福祉と生活ケア研究チーム 研究員 杉原陽子、児玉寛子

 介護サービスや生活環境が整わない中、自宅や避難所で介護をなさっているご家族は、自分も被災者であるにもかかわらず介護を優先させて、気がつかないうちに深刻なストレス症状(もえつき症状)におちいる場合があります。
 

1.もえつき症状


以下のような症状がないかどうか、チェックしてみてください。

  • お世話で、くたくたになったと感じる

  • 一日のお世話が終わると疲れ果てたと感じる

  • お世話で○○さん(介護をしている相手)と一緒に過ごすのは気をつかうし、骨がおれると感じる

  • 朝起きて、また今日も一日お世話かと思うと疲れを感じる

  • お世話で燃えつきてしまったと感じる

  • お世話をしていて、イライラを感じる

  • 自分でお世話できる限界まできたと感じる

  • お世話に精を出しすぎていると感じる

(家族介護MBI尺度より「情緒的消耗」の程度を測る項目を抜粋)
 

2.もえつきないために

1)自分だけでがんばろうとしないで、手助けをしてもらいましょう。

 まわりの人に遠慮したり、被介護者を気づかって、自分だけで何とかしようとがんばっているご家族も多いでしょう。介護は長期間にわたる可能性もあるので、ひとりで担うのは限界があります。ご親族や巡回の人、相談窓口等に遠慮なく相談して、介護を離れて休みをとれるようにしましょう。

2)自分の気持ちを率直に話しましょう。

 家族や友人、介護者仲間等と話をして、お互いに励まし合うことで、孤立しないようにしましょう。自分の気持ちを率直に話せる相手がいない場合は、「こころの相談」にのってくれる専門機関がありますので、気軽に相談してみましょう。つらい気持ちを誰かに聴いてもらうことが大切です。

3)介護サービスの利用について相談しましょう。

  • 市区町村の介護保険担当窓口や地域包括支援センターにてアドバイスを受けることができます。

  • ご自宅以外の場所(避難所や避難先のお宅・旅館等)でも、ホームヘルプやデイサービスを利用することができます。

  • お手元に被保険者証がない場合でも、氏名・住所・生年月日を介護事業者にお伝えいただければ、介護サービスを利用できます。

  • まだ要介護認定を受けていない人や、認定の有効期限を過ぎている人でも、介護サービスを利用できます。

  • 被災されて生活にお困りの方は、診察代や介護利用料がかかりません。
 

各市町村の相談窓口のほかに、以下のような相談窓口があります。