被災高齢者支援お役立ち情報
 
孤立・閉じこもり予防に向けて
 
社会参加と地域保健研究チーム 研究部長 藤原佳典



慣れない避難所や仮設住宅での生活により、高齢者は孤立・閉じこもりがちになります。結果として、心身が不活発になり、健康状態の悪化が懸念されます。その予防には、規則正しく、集団でできる体操や趣味のプログラムがお勧めです。ここではその実施に際し、配慮すべき基本的事項についてご紹介します。
 

1.活動のモットー

活動の基本姿勢は

「無理をしない」
「競わない」
「仕切らない」

の三点です。肩ひじ張らずに気軽にやるのが長続きするコツです。
 

2.具体的なヒント



<まず最初は・・・>

  • 食事、入浴、外出など避難所での生活パターンは流動的で時間帯により人数が大きく変動します。実施条件については、活動場所の責任者などに相談しましょう。

  • 「途中参加や欠席も自由」という雰囲気が長続きの秘訣です。活動前のあいさつ、声かけはコミュニケーションの第一歩です。

  • 「つらい、しんどい」等の積極的な意思表示をしない方も多いです。一人ひとりの様子をよく見て、負担がかかってないか具体的に尋ねましょう。

  • 施設や避難所を使う場合は、簡単で構いませんから、活動終了後に責任者や担当職員等に終了の報告をしましょう。

<余裕ができたら>

  • あまり積極的でない人も含めて幅広く参加者の感想を聞いてみましょう。

  • 情報は案外伝わりにくいものです。ポスターやチラシでの勧誘も有効です。

  • まだ慣れない人や心身面でややつらそうな人のそばには、手助けをしてくれそうな人を配置しましょう。リーダーは全体の目配り・気配りに専念できるように。

  • 比較的元気な人には、運営のお手伝いや何らかの役割を意図的につくるようにしましょう。

  • 活動が継続するように、リーダーやサポーターの養成・引き継ぎも重要です。

<仮設住宅に移って>

避難場所での共同生活よりも高齢者は孤立しがちになります。長期の生活に向けて共同スペースを利用したサロン活動が有効です。事前に、ニーズ、人材、資源等を調べて適切なプログラムを導入することが重要です。