被災高齢者支援お役立ち情報
 
眠れていますか?
 
自立促進と介護予防研究チーム 研究員 井藤佳恵

 今,困難な時間を生きている方に向かって,「困っていることがありますか?」「ご気分はいかがですか?」そんな風に声をかけることはむずかしいことです.「私になんでも打ち明けて」と突然言われても,こころの内を明かす,という作業は,相手にとってもやっぱりむずかしいことかもしれません.

「眠れていますか?」と声をかけることならできるでしょうか?実際,避難所では不眠に悩む方たちが多くいらっしゃると聞きます.平時であってさえ,眠れない夜はとても長く,孤独感がつのります.ましてや抱えきれない哀しみ,恐怖,不安の中で,自宅を離れて緊張がほぐれることなく過ごす方たちの夜が,どれほどに長いことでしょう.「眠れないの,つらいですよね」そんなことばをきっかけに,こころが触れ合う時間がつくれたらいいな,と思います.
 

睡眠の話をしましょう

朝起きたら太陽の光を浴びる
《朝起きたら太陽の光を浴びる》

 人の脳は,朝,光をあびた15時間後に眠くなるようにできています.ですから,朝起きたら外にでて,太陽の光を浴びましょう.だいたい決まった時間に起きて,太陽の光をあびる.生活のリズムを乱さないことが,質の良い睡眠につながります.

 体をほぐしましょう.日中,やってみようかな,と思う時でよいと思います.避難所の生活は動きが少ないですから,もともとは歩けていた方が歩けなくなった,という話を聞きます.軽い運動をする習慣は,静脈血栓塞栓症の予防にもなります.睡眠のため,ということでは,布団に入る2~3時間前にストレッチなどの軽い運動をするのがよいでしょう.人間の脳は,体温が下がってくるときに眠くなるようになっています.ですから寝る2~3時間前までに体温をあげておくと,布団に入る頃に体温がさがってくるので,寝つきが良くなります.