こころの扉

円応教 恵主

WCRP日本委員会特別会員

深田惠子

「心の広がりを大切に」

光陰矢の如し。世の中は時代と共に足早に過ぎ去りますが、忘れてはいけない次の世代に伝えていく大切なことがあると思います。


私が住んでいる兵庫県では、阪神淡路大震災から 25年を迎えます。今年の1月17日の朝は静かに皆が心を寄せ合う慰霊の日でありました。


私たちは震災により大切な命を失いましたが、同時に多くの人が「私にも何かできることがあるはず」とボランティアに駆け付けて来られました。そして、その勇気と、あたたかい心に多くの方が助けられ、人と人とのつながりが広がりました。


被害に遭われた方々の心の痛みを共有し、助け合ったあの日は昨日のように思い出し、感謝の気持ちは決して忘れることはないでしょう。


私たちの地元では昨年、豪雨災害に遭われた長野県に、遠方ではありますがバスに乗ってボランティアに駆け付けました。その働きには25年前に助けられた感謝の気持ちが、今もしっかり生きていると感じます。


この経験から培われた思いやりの心は大切に守り続け、やがて同じ時代に生きる世界の仲間にも、心から心へと広がっていければと思います。小さな動きはどんどんと大きな動きに変わっていくものと信じています。


被害に遭われた大切な命を無駄にすることなく、働く一人ひとりの原動力へと変えていきたいものです。そして、相手を思いやる心によって、世界中の人々が平和になるように願いたいと思います。


私たちの命は、喜びにあふれ幸せに暮らせるように与えられているのでしょう。そう思う時に、そこに一切の差別はないのです。それぞれの持ち味を生かし、個性を伸ばし、世界平和に繋げていきたいと思います。


現在、和解の教育タスクフォースの会合では、一人ひとりの意見を尊重し、和気あいあいで会合が進められ、学びの場を頂いていることに感謝しております。


相手を生かし切る心の広さと相手を思いやる心を持って、全世界が戦いのない世界がくることを願い、微力ながら活動していきたいと思います。



(会報3月号より)