立正佼成会常務理事
WCRP 日本委員会特別会員
中村 憲一郎

「春は花~すべてのいのちを拝む~」

  春の柔らかな日差しが心地よい季節となりました。
「日本に生まれてよかった」と実感するこの季節、生命の息吹が感じられ心も穏やかになります。

 今年1月に米国大統領に就任したトランプ氏は、「セルフィッシュ・ジャイアント」と揶揄されるように、アメリカファーストをモットーに、世界のすべてを自国の繁栄の道具にしている感があり、いたる所でさまざまな摩擦を生み出しています。

 伝教大師最澄は、「一目の羅とりあみは鳥を得ること能わず」との言葉を遺しました。その意味するところは、たくさんの網の目が互いに結びあってこそはじめて、鳥がかかる。すなわち、一つ二つの宗派で、何で世の中が救えるかということにあります。

 世界の平和も同様に、すべての国が互いに力を合わせ、譲るべきは譲り、分かち合うべきは分かち合って、その実現に力を尽くしていかなければなりません。

 昨年4月、ニューヨークの国連本部で開催された核拡散防止条約(NPT)再検討会議では、核兵器の非人道性が中心議題となり、107の国々がオーストリアの提唱した核兵器禁止文書に賛同しました。が、被爆国として核兵器の非人道性を身をもって体験しているわが国が、米国に配慮して賛同しなかったことを、国際NGOネットワークの核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)は、痛切に批判しています。

 今月は核兵器禁止条約に関する国連会議が開催されています。「セルフィッシュ」な考えを戒め、「宇宙船地球号」に乗船するすべてのいのちのために、日本の宗教者の果たすべき役割は益々重要です。

 「春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて冷すずしかりけり」(道元禅師)

 この世に存在する多様ないのちのすべてを、仏の御いのちとみる道元禅師の道歌に、母なる地球に生きるすべての国、すべての人々と手を携え、共に生かされ、生きる真の生き方が、
平和の要諦として示されています。

 この地球上から核兵器を失くし、互いの多様ないのちを拝みあうことによって世界の平和が実現するその日まで、私たち宗教者は、歩み続けてまいりたいと思います。

合掌

(会報4月号より)
 

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