WCRP日本委員会  会長
立正佼成会  会長
庭野 日鑛

「新春挨拶」

 あけまして、おめでとうございます。公益財団法人として新たなスタートを切ってから、本年四月で五年となります。この間、皆さまに多大なご協力を頂きましたこと、あつく御礼申し上げます。
 昨年は、日本委員会の役員改選が行われたのをはじめ、タスクフォース(特定の課題を達成するために機能する組織)のあり方が見直されるなど、公益財団法人としての役割を一層明確化した年となりました。タスクフォースは、難民問題、核兵器禁止条約、気候変動、和解の教育、熊本震災復興など、テーマを絞り込み、現実的な取り組みに重点を置いています。「より開かれ、より行動的なWCRP日本委員会」という目標を具体化したものと申せましょう。
 また昨年は、初の「日韓宗教指導者交流」がソウルで実施されました。本年は、日本で二回目が行われるほか、「日中宗教指導者交流」も開催されることになっています。
 日本、中国、韓国は、いわば「向こう三軒両隣」の間柄であり、歴史的、文化的に、極めて深い関係にあります。東アジアにおける諸課題を解決するためには、この三国の宗教指導者が、より頻繁に出会い、胸襟を開いて意見を交わしていくことが必須であります。
 さらに昨年は、「ミャンマーの宗教指導者を迎えての公開シンポジウム」、「ACRP(アジア宗教者平和会議)創設四十周年記念シンポジウム」など、アジアに焦点を当てた活動が相次ぎました。
 同じアジアに生きる宗教者として、親近感を抱き合い、心の通った対話、交流を重ねることは、課題を克服し、平和を目指す上で、極めて重要なことであります。折しも、ACRP事務局は日本に移転し、新たな歩みを始めようとしております。互いの共通点のみならず、相違点も正しく理解し、尊重し合いながら、共に生きる道を探してまいりたいと思います。
 混迷する中東情勢、増大する移民、新たな政治体制の誕生など、世界はいま、大きな変革期を迎えているといえます。「窮すれば通ず」という言葉があります。行き詰り、困り果てると、かえって活路が見出せるという意味です。この言葉はもともと、「窮すれば変ず、変ずれば通ず」を略したものであり、今までの価値観、手段などに固執せず、新たな考え方を柔軟に取り入れていく大切さを教えています。
 WCRP日本委員会も、皆さまの叡智を結集して、常に創造的な活動を進めていきたいと念願しています。
 本年も一層のご理解とご協力をお願い致します。


WCRP日本委員会  理事長
天台宗 宗機顧問
杉谷義純



「宗教者として洞察力が問われる年」

 新年明けましておめでとうございます。
 常日頃、世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会の活動に関心をお寄せ頂き、御支援を下さっている皆様に対し、心から御礼申し上げます。
 日本委員会は、昨年は国際委員会と連携しながら、平和構築をめざしいくつかの事業を実施致しました。特にミャンマーの各宗教代表を日本に招請、ミャンマー諸宗教間の対話促進を支援しました。これはミャンマーにおける少数民族間の利害の対立が、例えばムスリムと仏教徒の紛争に発展しないよう努力する試みでもあります。
 このことは、昨年はアジア宗教者平和会議(ACRP)が創設四十周年を迎えましたが、その記念シンポジウムを京都で開催、アジアの平和は、アジアの宗教者の努力によって実現すべく決意を新たにしたことにも繋がります。このようにACRP事務局を預る日本委員会としての役割が、今後一層増していくことと存じます。
 又国際的には、核兵器廃絶に関して昨年国際事務局と共催で、国際司法裁判所の核兵器の非人道性勧告二十周年記念シンポジウムを国連大学で行いました。この成果を現在国連が推進している核兵器禁止条約締結の国連総会承認へと是非とも繋げていきたいものです。核兵器廃絶には賛成だが、核兵器禁止条約の成立には直ちに賛成できないとする、日本政府の姿勢は分かりにくいものです。核の存在そのものを、あらゆる手段を通じて否定していくことが、宗教者の基本であります。
 一方、東日本大震災支援を継続中に熊本大震災が発生、その救援から、支援へとめまぐるしい活動となりました。担当されているスタッフや関係教団の方々には、頭の下がる想いであります。支援活動に関係者の知恵をしぼり、視点に工夫を凝らしながら続けてまいりたいと存じます。
 さて本年は、特にメディアが国際情勢の大きな変化に警鐘を鳴らしています。昨年末、イギリスのEU離脱、米国のトランプ大統領誕生、シリアのアサド、ロシア連携の勝利など、自分達の予想に反する結果に危機感を顕にする報道が目立ちます。グローバリズムのいろいろな要素の中で、プラス面を少し楽観的に捉え過ぎていたのではないでしょうか。その意味で、宗教者として、いろいろな立場に置かれている人々に対し、洞察力が問われる年であるともいえましょう。
(会報1月号より)
 

これまでのメッセージ

前号までの寄稿[全件一覧]
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新しい時にこそ平和を(0件)事務局2017/01/30(0票)
自然と共生して(0件)事務局2017/01/16(0票)
愚者の自覚(0件)事務局2016/12/16(0票)
私を平和の道具としてお使いください(0件)事務局2016/11/24(1票)
「核兵器なき世界」に向けて(0件)事務局2016/10/20(0票)
「弘経の三軌」に学ぶ環境の在り方(0件)事務局2016/09/14(0票)
こころの扉(0件)事務局2016/08/30(1票)
先輩の〝遺言〟(0件)事務局2016/07/01(1票)
ともにいきる(0件)事務局2016/06/03(0票)
貧しい人々のことを忘れないでください(0件)事務局2016/05/19(1票)
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