3/31

【相野山小】  ゆく人、くる人。

 

こんにちは、ずいぶんとご無沙汰しておりました。

「どこが春休みなんだよ! ちっとも休めないじゃないか!」

なんてぷりぷりしつつ、

遅々(ちち)として進まぬ仕事から、

自分の力のなさを痛感して、

日々落ち込んでいる村瀬です。

毎日ジタバタしている間に、

相野山の桜も満開になり、今年度も最終日を迎えております。

 

みなさま、お変わりなくお過ごしでしょうか?

それならば、何よりです。

元気であれば、十分ですね。

ちなみに村瀬は、虫歯が見つかりましたが。

 

修了式が終わり、一週間ほど経ちましたが、

学校にはいくつか変化が見られました。

 

その一。

職員室の電話が変わりました!

市内一の古さを誇っていた本校の電話。

点検に来られる方があまりの古さに、

心配されたり失笑されたりしていたぼくたちの電話。

時折、

勝手に受話ボリュームを下げてくれたり、

勝手に通話を切ったりしてくれた私たちの電話。

その惨状を訴え続けること、有余年。

とうとう教育委員会様が願いを聞き入れてくれたのでした。

財政が厳しい中、ありがとうございました。

 

ここで、新しい電話の機能を少し紹介しますね。

なんと、かかってきた番号が表示される「ナンバーディスプレイ」機能付き!

さらに、電話同士で連絡を取り合える、「内線」機能まで完備!

その上、「着信履歴・発信履歴」機能まであり、すぐにかけ直せるではないですか!

昨日設置が完了したのですが、

居合わせた教職員みんなで大興奮でした。

そんな小さなことから、大きな喜びに感じることができるなんて、

不便であるということも、大切なことかもしれませんね。

 

教育委員会様。

今度は悪臭を放ち続ける、

トイレの改修をぜひ前向きに検討していただきたく願います。

 

変化その2。

村瀬の相棒、

「まさおくん」(草刈りマシーン)に仲間がやってきました!

満身創痍で働いてきたまさおくんですが、

寄る年波には勝てないのか、近頃すこぶる調子が悪くなっております。

「まさお、ごめんな、老体にむち打つように使ってしまって。

 相棒がボクじゃなかったら、こんなにボロボロにならずにすんでるのかもしれないね…」

と、農機具庫の片隅で嗚咽しながら、

まさおくんに話しかけているのを見ていたからでしょうか、

新しい草刈り機を迎えることを許可していただきました。

その名は「たみよちゃん」。

充電式バッテリーで動く素敵な子です。

バッテリーも2つ用意したので、永遠に使い続けることができます。

24時間耐久草刈りに挑戦してみようかと企んでおります。

 

変化その3。

「チーム相野山」のメンバーが数名離れることになりました。

これが最も大きな変化でしょう。

新聞やインターネットでご覧になられた方も多いかと思います。

どの先生も、

相野山の子どもたちや地域のために、

いつもご尽力いただいておりました。

学校としても、個人としても、

正直、

いなくなってしまうことは、実につらいところです。

しかし、

異動は避けられないものですし、悪いことばかりではありません。

新しいメンバーが加わることで、吹く風もあります。

ですので、

それぞれ向かわれる学校での、今まで以上のご活躍を期待しながら、

旅立たれる先生方の背中を押して送り出したいと思います。

加えて、

新しく「チーム相野山」に加わる先生方を、

両手を挙げて、大喜びで向かい入れたいと思います。

 

さあ、

明日から4月です。

別れのさみしさと、

出会いの喜びを抱えながら、

またみんなで、新たな一年を歩んでいきたいものですね。

 

あ、そうだ。

ホームページも4月からリニューアルされるらしいですよ。

なんでもスマートフォンやタブレットから見やすくなるんですってよ。

楽しみですね。

ところでこの、「ぶつぶつ」のページ、どうなるのでしょう??

とりあえず、

今年度、

つたなく、また、中身のなさ過ぎる駄文にもかかわらず、

お読みいただきました数名の方々に、

心より感謝申し上げます。

ありがとうございました。

 

それでは、また。

 

3/24

【相野山小】  おめでとう! ありがとう!

 

こんにちは、村瀬です。

本日は修了式です。

先日無事に卒業式も挙行され、

これで今年度は一区切りとなりました。

 

ほっと一息つき、

今からとめどなく、

ぶつぶつぶつぶつぶつぶつしたいところですが、

現在村瀬は、

今はとんでもなく、

バタバタドタバタジタバタしています。

ですので、今日は端的に、

後日また、記したいと思います。

 

ということで、

卒業生のみなさん、在校生のみなさん、

卒業&進級、おめでとう!

今年度はいろんなことがあったけど、

みなさん一人ひとりが、

努力や協力をしてくれたから、

みんなで今日を迎えることができました。

先生たちは心から感謝しています。

本当にありがとう!

四月からも、

新しい環境でそれぞれ、

自分らしくのびのびとすごしてほしいと願っています。

 

それでは、また。

 

3/18

【相野山小】  お手紙。

 

こんにちは、気持ちいい気候ですね、村瀬です。

桜の開花宣言に合わせたかのように、

相野山の駐車場のそれも、

一輪、また一輪と、顔を見せてくれています。

運動場側ではモクレンの花が、

体育館の周りには多くのタンポポが咲き誇っています。

春ですね。

 

そんな穏やかな気候のなか、

いよいよ明日は卒業式です。

少し前までついていた、

天気予報についていた傘マークが消えました。

6年生のみなさんの日頃の行いのおかげか、

学年主任M先生にお天道(てんとう)様も恐れおののいたからなのか、

どちらか分かりませんが、

結果的に最高の天候で当日を迎えられそうです。

 

今日は5年生が式の準備に奮闘してくれました。

村瀬は体育館の担当でしたが、

どの子もみんな、卒業生のために、という気持ちをもって、

大変すがすがしく動き回ってくれました。

(その奮闘は「校長ぶろぐ」でご覧ください。)

おかげで素晴らしい会場に仕上がりました。

保護者の皆様、ご期待ください。

 

さて、6年生に限らず、

どの学年もまとめの時期に入っております。

授業によっては、終わりを迎えています。

村瀬が受け持っていた授業も、

残すところあと一つです。

 

今日は、4年生の図画工作が最終日でした。

この授業、村瀬が受け持つ、

というのは名ばかりで、

実際はお花の師匠でもあるE先生の授業だった、

といっても過言ではありませんでした。

E先生が子どもたちを、そして村瀬を一年間支え続けてくれました。

おかげでどうにか、

形ばかりなのかもしれませんが、一年を終えることができました。

E先生には足を向けて眠れない村瀬です。

 

そんな担当だったにも関わらず、

4年生のみなさんは授業の最後に、手紙をプレゼントしてくれました。

昨年までは、お世話になった先生方に対して、

「書かせる」側だった自分が、

今年は「もらう」側に立っていることが、不思議な気分でした。

4年生以外にも、

6年生やあいあい学級の子どもたちからもいただきました。

 

卒業式の準備を終え、

次への仕事に対するやる気がすっかり「0」になったところで、

一人ひとりの言葉をゆっくりと読ませていただきました。

 

「E先生に頼ってばかりいるんじゃない」

「無駄な話をしてないでちゃんと授業をしなさい」

「笑ってごまかすんじゃない」

「データを保存するのを忘れて、

朝からやっていた仕事がパーになったって白目をむくんじゃない」

なんて罵詈雑言(ばりぞうごん)を浴びせられるかと思い、

手汗をかきながらページをめくっていったのですが、

前向きな言葉の連続です。

子どもたちのやさしさに、あたたかい気持ちになりました。

たとえお世辞だったとしても(9割方そうでしょうが)、

村瀬のやる気は回復しました(0⇒2くらい)。

 

手紙をくれたみなさんへ。

たくさん「ありがとう」をもらいましたが、

こちらこそ、「ありがとう」です。

またご縁(えん)があれば、

一緒に勉強しましょうね。

 

それでは、また。

 

3/12

【相野山小】  ズーーーム!

 

こんにちは、今日は強めに降っていますね、村瀬です。

これは「涙雨」なのでしょうか。

間もなくその時がせまった6年生に向けて、

全学年が感謝を捧げる、

「6年生を送る会」が開催されました。

 

昨年は開催ができず、

卒業生にはかなしい思いをさせてしまいました。

今年も心配されましたが、

形を工夫して挙行する運びとなりました。

 

密になることを避けるために、

例年のように全校が集まって行うことは厳しい状況です。

そこで、

6年生はずっと体育館で待機し、

学年ごとに発表を見せに来て、

入れ替わるという方法が採用されました。

 

まあ、ここまではよくあるやり方ですわ。

相野山小は、さらにもう一工夫加えました。

その工夫とは、

待機している学年にも楽しんでもらうために、

「生中継」をするというもの!

体育館のライブ映像を、

今流行の「Zoom(ズーム)」を使って各教室に配信するという、

斬新(ざんしん)なスタイルです!

すごくないですか?

 

なんて偉そうに言っている村瀬ですが、

彼はいつも口だけで、何もしていません。

これを実現させるため、

命を削って尽力して続けていたのが、

5年生のO先生とH先生。

いつも学校のIT機器の活用をサポートしていただいている、

富士電機ITソリューションの方々に協力を仰ぎながら、

日々機材と格闘していらっしゃいました。

時には夜中まで、

相野山小にいらっしゃるともっぱら評判の、

「おばけ」への恐怖と戦いながら、

調整に奔走(ほんそう)されておりました。

 

既存の機材ではうまく中継ができないと分かり、

そこで力を貸していただいたのが、

N中学校でした。

N中学校では、すでに生中継を実現させており、

そこで使用している機材を教えてもらいました。

本校にはなく、また、購入するお金もないので、

「貸してー、貸してー、ねえ、貸してよー。

お願いだよー、ねえってばー。

貸してくれなきゃ、耳元で大声だすぞー」

と駄々をこねたら、快(こころよ)く貸してくださった、

K先生、T先生をはじめ、

N中学校の先生方にも心から感謝いたします。

 

何はともあれ、

O先生、H先生は、

様々な苦難を乗り越えて、

本日見事に、生中継の偉業を果たしてくださいました。

5年生の先生方にお会いしたら、

「ほんと、よくがんばったね。

あんたたち、すごいよ。立派だよ」

など、ねぎらいの言葉をかけてあげていただきたく思います。

 

このお二人の姿を見ているからか、

5年生も会を成功させようと、猛烈にがんばってくれていました。

司会・進行はもちろん、カメラ撮影まで子どもたちで行い、

次の最高学年としての片鱗(へんりん)を見せてくれました。

 

各学年も、

6年生に感謝を伝えるため、楽しませるため、

それぞれが趣向(しゅこう)をこらした発表をしていました。

相野山小らしい、あたたかい雰囲気が、

今年も体育館を包んでいましたよ。

 

本日の主役であった6年生も、

さすがのパフォーマンスで全校を驚かせました。

相野山小で3度目の、「書道パフォーマンス」の披露です。

指導者M先生の期待に、今年も見事に応えたであろう出来映えでした。

 

淡々と言葉で書いても、なかなか伝わりづらいですね…。

「校長ぶろぐ」に写真がありますので、是非ご覧くださいね。

 

ところで、

なぜ大勢の先生方や子どもたちが苦労を惜しむことなく、

この会のために力を尽くしたのか。

それはきっと、

6年生のこれまでの頑張りを、

みんなが理解しているからだと思います。

 

この苦しい状況のなか、

彼らはいつも、全力で物事に取り組んできました。

壁に当たっても、めげることなく、前に進んでいきました。

その姿に、後輩だけでなく、

私たちも様々なことを学ばせてもらった気がします。

 

6年生のみなさん、ありがとう。

いよいよ残り、5日となってしまいました。

最後までそのさわやかな笑顔で、

日々を過ごしてほしいと願います。

村瀬もほんの少しだけでも、

その笑顔に貢献できたらと思います。

変な顔でも見せようかしら・・・。

 

それでは、また。

 

3/11

【相野山小】  あれから10年。

 

こんにちは、村瀬です。

今日はご承知の通り、

深い悲しみに染まった一日です。

本校でも半旗を掲げ、

全員で黙祷(もくとう)を捧げました。

 

あれから10年です。

一般的には、あっという間に感じるかもしれません。

被災された方々にとっては、どのような月日だったのか。

想像すると胸が重くなります。

 

東日本大震災が起きて1年と半月ほど経った夏場、

被災地を直接目にする機会がありました。

宮城県の沿岸を車で南下し、福島県まで足を運びました。

撤去されることもなく取り残された倒壊寸前の家々。

ひまわりだけが鮮やかに花壇に咲いている誰もいない学校。

高々と、また延々と続いているがれきの山。

整然と並んでいる仮設住宅。

テレビや新聞では、

復興に向けて着々と前進しているように受け取っていたのですが、

事実を目の前にしたとき、それこそ、言葉を失いました。

 

福島県では、

立入禁止区域のすぐ近くまで行きました。

ゲートで見張る警備員(警察官)や除染作業をしてくださっている方々以外、

誰も目にすることはありませんでした。

日常が止まり、ただ無機質に信号が点灯し、植物が青々と茂っている。

そんな異常な光景が今も忘れられません。

 

わずかの時間ではありましたが、

現地(南三陸町)でボランティアをさせていただきました。

指示を出してくれたボランティアスタッフの方とお話しをできる時間がありました。

現地で生活されており、ご自身も被災された方でした。

「ここは2年前、こうだったんだよ」

以前の街並みの写真を見せてくださり、

当日の様子をぽつぽつとこぼしてくださいました。

涙を見せず、微笑みながら話される姿に、余計に胸が痛みました。

 

ボランティア作業が終わり、最後のあいさつで感謝を述べられるとともに、

その方はこんなことをおっしゃられていました。

 

「私たちは忘れられてしまうことを、恐れています。

 いつかこの出来事が忘れられて、

このかなしみを、苦しむ人たちだけで背負うことになる。

 そんなことは、耐えられそうにありません。

 だからみなさん、どうか忘れないでください。

このような状況の中でも、その場所で、それこそ必死で生きている人がいる、

 そのことを、どうぞ周りの方に伝えてほしいと思います。

 何か特別なことをしてほしいとは願いません。

 ただ、忘れないでほしい、心からそう願っています」

 

そういって深く頭を下げられた姿にもまた、強く心を揺さぶられました。

その言葉を忘れず、毎年この日になると、

クラスの子どもたちに、この話を必ず伝えるようにしてきました。

(昨年は残念ながら休校期間でしたが)

 

あれから10年。

幸い、多くの方がこの出来事を忘れずにいるようです。

しかし、その記憶も少しずつ風化していくことでしょう。

それは、仕方のないことなのかもしれません。

 

ただ、

こういった節目の日に、

少し立ち止まって想いを馳(は)せる。

それはとても大切な時間なのではないでしょうか。

そして、

東日本大震災をはじめ、災害におそわれ、

かなしみや苦しみを背負った人がいること。

また、それらを今も引きずりながら、

それでも、歩み続けている人がいるということを、

皆が忘れずにいてほしいと願います。

 

それでは、また。

 

3/4

【相野山小】  いってらっしゃい。

 

こんにちは、村瀬です。

今日からいよいよ、

卒業式の練習が始まったようです。

様子は見ていないですが、

今年の6年生もきっと素敵な姿を見せてくれることでしょう。

 

昨日は中学校の卒業式でしたね。

気持ちのよい青空が広がってくれました。

テルテル坊主を作った甲斐(かい)があったというものです(3/2ぶつぶつ参照)。

 

東中学校のホームページに載せられた写真には、

見覚えのある子どもがちらほら写っておりました。

式も無事に、また、さわやかに挙行されたことが記されており、

嬉しく思いました。

 

昨日の夕方、

式を終えた卒業生(3年前の)が2人、顔を見せにきてくれました。

まだ次なるステップのための関門が残る中の、

とてもせわしない時にも関わらず、

わざわざ来てくれたことに、感激しました。

そのころからしっかりしている2人でしたが、

3年の歳月を経て、さらに頼もしくなったように感じました。

 

また、本日、

卒業式に参列された、

スクールソーシャルワーカーさんとお話しする機会がありました。

「どの子もみんな、立派に巣立っていきました」との言葉をいただきました。

相野山小学校にいたころ、

いろいろと悩み、苦しみを抱えながら過ごしていた子どもたちも、

式に参加し、堂々と証書を受け取っていたことも教えてくれました。

その話を聞いて、大きな喜びを感じるとともに、

なんだかこみ上げてくるものがありました。

 

誰でも、つまづいて、うずくまるときがあります。

誰でも、思いがけず、深く傷つくときがあります。

誰でも、目を閉じ、耳を塞(ふさ)いでいたいときがあります。

先に進みたくても、次の一歩が出ない。

もがいても、もがいても、前に進めない。

そんなときが、誰にだってあるはずです。

村瀬も、

幾度(いくど)となく、つまづいて、傷ついて、

もがき苦しんできました。

今ここにこうしていられるのが、不思議に感じるほどです。

 

ただ、振り返って痛感することは、

どうしようもないと思えるような状況でも、

手を差し伸べてくれている人が、必ずいるということです。

そして、

どれだけかかるかは、はっきりとしないけれど、

時間が経過していくと、

自分にも周りにも、変化が訪れるということです。

 

スクールソーシャルワーカーさんの話を聞いて、

改めてその思いを強くしました。

 

卒業生のみなさん。

おめでとう。

とてもめでたい門出ではありますが、

今現在も、不安やつらさやもやもやとした思いを抱えながら、

日々を過ごしている子もきっといると思います。

そんなあなたに、村瀬の好きな言葉を送ります。

喜劇王と呼ばれた「チャールズ・チャップリン」の言葉です。

 

「人生は、間近で見れば『悲劇』

 だけど、遠くから見渡せば『喜劇』」

 

今は、何もかも前向きに捉えることができないかもしれません。

でも、時を重ねれば、笑顔になれる日がきます。

そして、今抱える問題も、笑い話として語れる日がくるものです。

経験者の村瀬が言うのだから、間違いない!

 

ときには立ち止まり、腰を下ろし、

ただただ空を見上げている。

そんな時間があったって、一向に構わないですから。

中学校に送ったお祝いのメッセージにも記しましたが、

どうか、あわてず、のんびりと、自分の道を踏みしめていってくださいね。

陰ながらですが、

村瀬はいつまでも応援していますよ。

 

それでは、いってらっしゃい。

 

3/2

【相野山小】  あれから1年。

 

こんにちは、いよいよ3月ですね、村瀬です。

明日は桃の節句ですね。

ご家庭によっては、

お内裏(だいり)様もお雛(ひな)様も、

二人並んで、すまし顔をしているのではないでしょうか。

そんなすまし顔も乱れるほど、

今日は暴風雨で大荒れの一日でしたが。

 

さて、そんな本日は、

一体何の日か覚えていらっしゃるでしょうか。

タイトルがヒントになっておりますが、

一年前の今日、

全国で一斉休校が始まったのでした。

(その前々日が土曜日だったので、もう少し早く始まった感がありますが。)

 

首相が緊急会見を開いた、

前週の木曜日(2月27日)のことをよく覚えています。

夕方、感染状況が悪化するなかで、

6年生を送る会や卒業式のあり方について、

その対応を校長室で協議していました。

かなり長い時間、話し合いが行われ、

ようやく方向性が決まり、解散となりました。

そのわずか10分後、

帰りの車中で会見が流れました。

車を路肩に止めて、そのニュースをじっと見つめていました。

そして、「休校要請」を耳にしました。

思わず吹き出してしまうと同時に、

これからどうなっていくのか、

卒業式はどうなるのか、

この先何ができるのか、

頭がグルグル回っていました。

 

あの日から一年たった今でも、

今日の暴風雨のように、世界は荒れに荒れています。

冷たく苦しい時間が流れ続けています。

それでも、多くの人がこの状況にめげずに、日々を暮らしています。

そうしている内に、きっとまた、

明るい日常が戻ってくるのだと信じたいところです。

現に今だって、

風が少しずつ緩み、雨もやんで、夕日が顔を出しているんですから!

 

ところで、明日は桃の節句だけではなく、

中学校の卒業式でもあります。

ちょうど村瀬が、

相野山小で初めて受け持った子どもたちが、また新たな門出を迎えます。

長いこと会っていない子がほとんどですが、

無事に明日を迎えられることを、

少しの間でも一緒に過ごすことができた身として、

すごく嬉しく思います。

 

卒業を迎えるみなさん、おめでとう。

どうぞあの頃のように、

くだらないことでも笑顔になれる心も大切にしたまま、

次のステップへ進んでほしいと願っております。

明日も、

みなさんが進むこの先も、

良い天気になるように、

村瀬はテルテル坊主を作っておきます。

 

それでは、また。

 

2/25

【相野山小】  今年度の一字。

 

こんにちは、2月も終わりますね、村瀬です。

いよいよ今年度もおしまいの時期に差しかかってきましたね。

現在学校では、

6年生を気持ちよく送りだそうと、

5年生を中心に様々な活動に取り組んでいます。

6年生は6年生で、

最後の勇姿を見せようと、

日々あわただしく過ごしています。

 

さて、話は思い切り変わりますが、

今年の世相を反映した漢字一字が、

毎年12月、清水寺にて発表されますね。

ちなみに今年は、

「密」

でした。

 

では、自分にとって、今年(度)の一字はなんだろう?

そんなことを、昨日お風呂でぼんやりと考えておりました。

湯気の向こう側に浮かんできた字は、

「謝」

でした。

今年度に限らず、

毎年のようにその字が浮かぶ気もします。

 

なぜこの字なのか。

それは、「謝」を使用した熟語二つをなくしては、

この一年過ごすことができなかったからです。

何か分かりますか?

 

「謝罪」と「感謝」です。

 

前者はご承知の通り、

日々失敗を繰り返す、村瀬には切っても切れないキーワードです。

「ごめんなさい」「すみません」「申し訳ございません」「お詫び申し上げます」

「失礼いたしました」「どうもすまなんだなあ」「アイムソーリー」

そんな言葉を使わない日はありません。

 

しかし、

そちらの「謝罪」より、

「感謝」の重みの方が強いことに間違いありません。

 

くしくも、本校では2月に、

「感謝の気持ちを表そう」という月間目標を立てています。

また、「校長ぶろぐ」でも紹介されているように、

児童会主催の「感謝を伝える週間」という企画も行われました。

 

当然のことながら、

感謝する対象は数多く存在します。

そんな中でも、

村瀬の頭に真っ先に浮かんだ相手は、

「消毒ボランティア」のみなさんでした。

今でこそ、

スクールサポーターのSさんや業者の方に、

その役割を担っていただいておりますが、
(無論、お二方にも深く感謝しています。)

学校が再開したばかりの頃、

消毒ボランティアのみなさんの協力が、

学校にとってどれだけありがたかったことか。

総勢29名もの方に、ご参加いただきました。

暑い中の大変な業務であったにもかかわらず、

いつもさわやかに学校の要望を叶えてくださったみなさんに、

改めて感謝申し上げます。

ありがとうございました。

 

ボランティアさんをはじめ、

この一年も、大勢の方に支えていただいてきたなあと、

感謝を伝えたい相手を湯船に次々と浮かべていきました。

 

交通指導員さん。見守り隊のみなさん。交通ボランティアのみなさん。

子どもたちを支え続けてくれている各ご家庭のみなさん。

やっかいな状況のなかでも笑顔をたくさん見せてくれた子どもたち。

ぶつぶつをご愛読いただいている希有(けう)なみなさん。

外壁をきれいにしてくださった工務店のみなさん。

学校の保守点検をいつも迅速にやってくださっている業者のみなさん。

GIGAスクールのために奔走(ほんそう)してくださっている業者のみなさん。

いつもちんぷんかんぷんな質問に対しても粘り強く応対してくれる市役所のみなさん。

かゆいところに手が届きまくる行動をいつでもとってくれる、まるで村瀬のお世話係の用務員Kさん。

お花や野菜、図工のお師匠様で、よくおやつをくれるS先生、E先生。

繰り返される失敗にもかかわらず、

村瀬を見捨てず、仲間と認識してくれている(はずの)先生方。

などなどなどなど、

学校関係だけでも湯の中の気泡のように、とめどなく浮かび上がってきます。

 

以前、お世話になっている主治医の先生が、

「感謝している人を思い浮かべてください、と言ったときに、

 苦労せず次々と浮かぶ人は、しあわせな人だと思います」

という言葉をもらったことを思い出しました。

村瀬はやはり、果報者(かほうもの)です。

受けた恩を仇(あだ)で返すことが得意ですが、

いつかは感謝をしていただけるような、

誰かを支える人になりたいと願います。

(願っているだけで行動が伴わないのが村瀬なのですが…)

 

そうなるまで随分時間がかかりそうなので、

今はせめて、感謝の気持ちを忘れずに過ごしたいと思う、

少しのぼせ気味だったお風呂の村瀬なのでした。

 

ご覧いただき、誠にありがとうございました。
と、今回は感謝をお伝えして文をとじます。
それでは、また。

 

2/17

【相野山小】  おったまげました!

 

こんばんは、本日2本目のぶつぶつ、村瀬です。

そりゃあね、呟きたくなりますよ。

学校に素敵な器具が設置されたんですから。

 

その器具とは、「足踏み式消毒噴射マシーン」。

なんと、現在4台も設置しています。

今後、3台が追加配置される予定です。

各学年と教職員&来賓用の合計7台。

すごいでしょ?

 

え? そんなものを購入する余裕が相野山にあるのか、ですって?

もちろん、

ありゃしませんよ!

キーホルダー1つ買うのにひーこら言ってるくらいなんですから!

 

作ったんですよ!

手作りですよ!

しかも、

使用する学年の背の高さに合わせた、オーダーメイドですよ!

すごいと思いませんか?

 

え? 不器用の代名詞の村瀬が作れるのか、ですって?

もちろん、

作れるわけないじゃないですか!

封筒と一緒に、中身の重要な書類まで切っちゃうくらいなんですから!

 

子どもたちですよ!

4年生の子どもたちが作ったんですよ!

しかも、

材料は段ボールとヒモだけですよ!

すごいと思いませんか?

 

まあ、この文章の初めのほうからお気づきの方も多かったかもしれません。

すでに、「校長ぶろぐ」で紹介されておりますので。

こんなページはさっさと閉じて、

そちらのページに載せられた写真を見てやってください。

 

それにしても、

その発想力や行動力には、おったまげます。

素晴らし過ぎるの一言です。

これぞ、「生きる力」なんだろうなと思います。

 

休み時間を削りながら、

小さな「エジソン」たちは、今日も製作に励むことでしょう。

一方で、

教室はどんどん散らかっております。

まあ、

発明家の工房とは、そんなものですから、

大目に見てあげてくださいね、K先生。

 

来校された際は、

ぜひ利用してみてくださいね。

「職員玄関」の方(ばっちー方の玄関)に設置されております。


これからも頼むよ、

相小エジソンズ!

 

それでは、また。

 

2/16

【相野山小】  足音が聞こえる。

 

こんにちは、すごい風でしたね、村瀬です。

超文系人間で理科のことはさっぱりの村瀬でも、

今日目にした天気図の形には驚きました。

一昨日被災された方々に、

さらなる苦しみがのしかかることのないよう、願うばかりです。

 

村瀬が身を縮めて過ごしているにもかかわらず、

校庭の花たちは元気です。

梅が満開に近くなり、

足下にはオオイヌノフグリやタンポポも目を覚ましています。

誰が植えたか、いたる所からスイセンが咲き、

少し前に植えたパンジーやビオラたちもきれいなまま揺れています。

花壇にはちらほらと、緑色が増えてきております。

一時の休戦もそろそろ終わりを告げ、

再び草にまみれる日が近づいているようで、

「まさおくん」(草刈りましーん)の出番もすぐそこかもしれません。

やれやれと、ため息がこぼれます。

 

とにもかくにも、

人々が慌てふためく傍(かたわ)らで、

春の「足音」が、着実に大きくなって聞こえてきます。

 

さて今日は、

奉仕活動の一環で、

6年生による「ワックスがけ」が行われました。

本日は音楽室や理科室などの特別教室をピカピカにしてくれました。

6年生だけでなく、

清掃活動時には4・5年生を中心に、

教室の荷物の搬出に励んでくれました。

おかげで手際良く終えることができたようです。

 

相野山小学校の子どもたちは、

働き者が大変に多いです。

これは、本校の誇りだと思います。

 

特に、6年生は、日を追う毎に、

学校のために、在校生のために、

という思いが強く伝わる行動を見せてくれています。

それはきっと、

卒業の「足音」が、大きくなって聞こえているからでしょう。

 

6年生のみなさん、

今日はどうもありがとう。

残り僅かの小学校生活となってきましたが、

最後までみなさんらしく、

誰かのために力を尽くすことができる、

その素晴らしい姿勢を後輩たちに見せてあげてくださいね。

 

それでは、また。

 

2/10

【相野山小】  鼻がポキポキと…。

 

こんばんは、陽が随分と長くなりましたね、村瀬です。

ここのところの気候を思うと、
「三寒四温」とはよくいったものだと、

先人たちの感性に感心しているこの頃です。

 

さて昨日、

「GIGA(ギガ)スクール講習会」なるものに、

教員全員で参加してきました。

ご存じですか? 「GIGAスクール」構想。

説明しようと思えば、まあ、できんことはないですが、

退屈させるのはなんですので、ここではやめときましょうね。

気になる方は、

文部科学省のホームページをご覧くださいませ。

 

話を戻しますと、

間もなく、

一人一台導入されるタブレットの授業での活用方法を、

その会で研修したのでございます。

宝の持ち腐れにならないよう、

みんなで勉強するわけです。

 

タブレットを操作すると、

その利便性に驚くばかりです。

へえ、こんなこともできるんだ!

ほお、そんなこともできるの!

 

しかし次第に、

雲行きがあやしくなっていきます。

はて、どういう意味だ?

あれ、どこ押すとそうなるの?

おや、他の人と画面が違うぞ?

 

すいすいと作業をこなす、

相野山の若手の先生方を尻目に、

取り残される村瀬(と、数名の先輩方)。

それに焦りを感じつつ、どういうわけか、

「WINDOWS95」が発売されたとき、

世間が大騒ぎになっていたことを、

思い出しておりました。

 

覚えておられるでしょうか?

村瀬はその頃中学3年生。

大人たちが何を騒いでいるのかわかりませんでしたが、

パソコンが一般家庭に普及する、

大きなきっかけになったようでした。

 

それから数年後、

どうにか大学に入れてもらいましたが、

入学したら必ずノートパソコンを買え、

という指令が下りました。

すげーたけー(とても高い)、と思ったことを記憶しています。

それを使って、「ワード」や「エクセル」を学びました。


そして、学校で働き始めます。

ご存じかどうか知りませんが、

教職員のパソコンの使用頻度はかなり高いのです。

ですので、大学で学んだことは、大いに役に立ちました。

さらに、働き始めて少しすると、

「学校で作る書類とかは、

 ワードかエクセルにしなきゃだめよ。

 他のソフトは卒業しなさい」

という通知がきました。

村瀬にとってみれば、

まったく問題のない通知だったのですが、

悶絶している先輩教師が多かったことをよく覚えています。

その他のソフトを使っていた先輩が多かったからです。

 

「この歳で新しいことを覚えろって、

 鬼畜(きちく)の所業(しょぎょう)じゃねえか!」

と叫んでいた先輩教師の姿が忘れられません。

 

「村瀬くん、これはどうやるの?」

「これはですね、ここをこうするんです」

「わーすごい! ありがとう!」


「おい村瀬、こうしたいんだけど、どうするんだよ?」

「先輩、これはこう。前も言ったじゃないですか!」

「おお、すまん…」

そんなやりとりがよく行われました。

超基本的なことでも驚かれ、感謝されます。

その結果、

村瀬は鼻高々で日々を過ごしておりました。

(ちなみに応用力は、ございません。)

 

ところで現在、

若手であるK先生とA先生が、

本校で最もタブレットを使いこなしておられます。

すでに普段の授業でも導入していますので、

今回の研修も余裕だった感じです。

 

村「あの、A先生、これって、どうやるんでしたっけ?」

A「これは、ここをこうするんですよ」

村「なるほど、すごいですね。ありがとう!」

 

村「K先生、これはこうでしたっけ?」

K「これ、さっき言いましたよね?

  これをこうするんですって!」

村「あ、すみません…」

現在では、こういうやりとりがよく行われています。

すごく基本的なことでも驚き、感謝しています。

その結果。

村瀬の鼻はポキポキに折られています。

 

やはり「若さ」とは、一つの力ですね。

きっと子どもたちも、

あっという間に使いこなせるようになるのでしょう。

 

そんな子どもたちの学習に少しでも役立てられるように、

我々も努力しております。

しかしながら、村瀬をはじめ、

かたくなってきた頭を刺激しながら、

どうにか踏ん張っている者たちもおります。

ですので、どうか、

できるだけあたたかい目で見てやってくださいね。

 

それでは、また。

 

2/5

【相野山小】  気づきました?

 

こんにちは、空がきれいですね、村瀬です。

朝方こそ冷え込んでいましたが、

昼中はとても穏やかな気候でよかったです。

さわやかな青空でしたので、

写真を撮ってみました。

 

さて、

気づきましたか?

相野山小学校のホームページが、

リニューアルされたのですよ!


え? 何も変わっていないと?

とんでもございませんよ。

大きく変わったのです。

まあ、気づかれた人は、

よほどの「相小マニア」だと思いますが。

 

写真が変わったのですよ。

トップページに載せられた校舎の写真が。

それを今日、撮影したのです。

 

ほら、柱が緑色になっているでしょ?

え? 小さすぎて、よく分からない?

ほんとだ…。

じゃあ、拡大して見て…。

え? スマートフォンじゃ見られない?

そうだった…。

じゃあ、パソコン立ち上げて…。

え? 他には話題がないかって?

うん…。

今日はただ、それだけが伝えたくて…。

 

それでは、また…。

 

2/3

【相野山小】  だからこそ。

 

こんにちは、一応春が来ましたね、村瀬です。

暦の上では春というものの、

朝方、雪(みぞれ?)が少し舞っていましたし、

冷え込みが厳しい一日です。

実感としての春は、

もう少し先のようです。

 

昨日は節分でした。

いたるところでアナウンスされていて、

周知のことかとは思いますが、

2日に節分という大変珍しい状況でしたね。

 

節分といえば、

豆まきです。

ご自宅で行われたでしょうか?

例年ですと、

学校でも1年生を中心に、

豆まきを行うことが多いのですが、

本校では予防上の観点から見送ることになりました。

同じように中止にした学校も多いと聞いております。

 

我が娘「まーがれっと」(通称)が通う学校も、

今年度は行わなかったそうです。

昨晩、満面の笑みのまーがれっとから報告を受けました。

と、いいますのも、

彼女は鬼が大の苦手なのです。

保育園に通っていて頃、

2月3日は彼女の定休日となっておりました。

そのくせ、今はやりの鬼退治のアニメは怖がらず見ておりますが・・・。

そんな妹の弱点をいじるのが、兄まいける(通称)。

「1年生の教室には鬼が来るんだぜ。

 学校は保育園みたいに簡単には休めないんだぜ。

 どうするんだい? ひひひひひ・・・」

まーがれっとが入学したての頃、

まいけるはそんな言葉をかけておりました。

恐れおののく妹を見て、にやにやする兄。

いやらしさ全開です

まったく、誰に似たんでしょうか。

(自分の似てほしくないところが子に引き継がれるのが、世の常です。)

そんな経緯がありましたので、

まーがれっとの喜びは格段のものだったのでしょう。

 

話が随分逸れてしまいました。

このように、今年度、厄介な「あいつ」のために、

やむを得ず中止にしたり縮小したりしなければならないイベントが、

数多く生まれてしまいました。

学校の様子を直接その目で確かめていただくことのできる、

授業参観もその一つですね。

私たち教職員にとっても、大変心苦しい判断でした。

 

学習面でも様々な制約があります。

子どもたちにとって楽しく学べる場である、

「校外学習」も多くが中止となってしまいました。

 

そんな中、

本日、5年生が「オンライン工場見学」を行いました。

残念ながら村瀬は参加することができませんでしたが、

このご時世ならではの、新しい試みです。

 

また、昨日から、

児童会主催による、

「日進たいそうでだるまさんがころんだ」

という企画が実施されています。

児童会の子どもたちが、

みんなで楽しめる時間をつくりたいと、

安全に対する意識を高めながら、

智恵を絞って生み出したゲームです。

たくさんの笑い声が響く、

よい時間にしてくれています。


当然のことですが、

マイナス面が大きくクローズアップされることが多いこの頃です。

学校生活も然(しか)りです。

しかし、こんな状況だからこそ、

生まれる形もあるのだと思います。

 

現在、どこの学校でも、

来年度の学校運営について話し合いが行われています。

子どもたちにとって、少しでも実りある時間を過ごせるように、

全教職員が、智恵を絞って意見を交換し合っているところです。

 

かなしいことですが、

「あの頃」には戻れません。

「あの頃」と同じようには、学校生活も戻れない面もあるでしょう。

それならば、

こんなとき「だからこそ」できることを考える。

こんなとき「だからこそ」誕生したアイディアを生かしていく。

下ばかり見ていないで、そう考えながら、前に進んでいきたいものです。

 

子どもたちもご家庭も地域も我々教職員も、

この苦しい「冬」にぐっと耐えつつ、たくさんのアイディアの種をまき、

やがて多くの花が咲きほこる「春」をみんなで迎える。

そんなことを夢想して、

立春の一日を過ごしていた、村瀬でした。

 

それでは、また。

 

1/28

【相野山小】  Good job! (グッジョブ!)

 

おはようございます、久しぶりの連日ぶつぶつ、村瀬です。

相変わらず右手首がいうことをききません。

ためしにほうきを持ってみました。

一掃(ひとは)きしたところ、「うっ…」

次にスコップを持ってみました。

一(ひと)すくいしたところ、「うっ…」

今度ははさみです。

一(ひと)チョキンしたところ、「うっ…」

荷物を運ぶなどもってのほかです。

ということで、

久しぶりに校舎内に引きこもっており、

久しぶりに連日つぶやいているわけです。

 

さて昨日、

「伸びゆく子教育作品展」を見に行ったご報告をさせていただきましたが、

もう一つ、素敵なものを目にしました。

6年生の英語劇です。

本来、授業参観で保護者の皆様に披露する予定でしたが、

緊急事態宣言により、

叶わぬ夢となってしまいました。

 

(鬼)監督M先生の下、

懸命に稽古(けいこ)に励んできた子どもたちです。

このままなかったことにするには忍びないので、

各学年に発表する運びとなりました。

感染症対策のため、一学年ずつ、

計5回の公演です。

昨日が初回でした。

 

昨年度も6年生が、

「Let‘s Go Peach Boy」(レッツゴーピーチボーイ)という英語劇を上演しました。

そこに村瀬も参加していたわけですが、

その劇に憧れを覚え、

今年もやりたいと多くの子が言ってくれたようで、とても嬉しく思いました。

 

劇を創り上げることはとても大変なことです。

それが「英語」となれば、当然苦労も跳ね上がります。

子どもたちがせりふを覚え、

振り付けを考え、衣装や小道具を作っていた必死な卒業生の姿を思い返すと、

よくがんばっておったなあと、今更ながら感慨を深めます。

がんばればがんばるほど、

M先生がハードルを高くし、

それを越えるとまた新たなハードルが用意される。

その上、

村瀬に変なキャラクター設定をされたり、

変な服装をさせられたりする。

なかには、

頭にタオルを巻き、

ランニングシャツ1枚にトランクス一丁で舞台に上げられた子もおりました。

(ごめんよ、Yくん)

それでも全員で乗り越えて、

見事に素晴らしい劇を完成させてくれました。

 

今年度もきっと、

同じように6年生は苦心したことでしょう。

それでも、また卒業生と同じように、

見事に乗り越えていったのでしょう。

それを強く感じる劇、

「Runaway Riceball!」(ラナウェー ライスボール)の仕上がりでした。

 

笑いあり、涙なしの素敵なストーリーを、

どの子もしっかりとした英語で演じきりました。

これは、外国語学習の補助に入っていただいている、

Y先生のご指導の力も大きかったのだと思います。

将来のアカデミー賞候補となりそうな名優も見られ、

楽しんでいるうちに、あっという間に終わってしまった感があります。

 

ああ、

保護者の皆様にも見てほしかった。

昨年みたいに、地域の皆様や留学生の皆様にも。

これが素直な思いです。

(録画した動画をどこかで見せられたらとは考えております。)

 

一つ朗報があるとすれば、

中日新聞が取材に来てくれました!

本日付の地方版(なごや東版)のページをご覧になられたでしょうか?

まだの方はこんな駄文を読んでいないで、

今すぐ新聞をご覧ください。

 

子どもたちを喜ばせようと、M先生がお呼びしました。

さすが新聞記者さんです。

M先生の依頼を断ったらどうなるのか、

しっかりと推察されての判断だと思います。

不自由を強いられている6年生のために、

また一つ素敵な花を添えてくださいました。

ありがとうございました。

 

6年生のみなさん、

素晴らしい英語劇をありがとう。

難しいことに果敢(かかん)に挑(いど)んだみなさんから、

後輩たちも学ぶことが大いにあったと思います。

いよいよゴールが見えてきましたが、

みなさんらしく最後まで、

色んな事にトライしていってくださいな。

村瀬も陰ながら応援していますよ。

 

それでは、また。

 

1/27

【相野山小】  伸びゆけ! 子どもたち!

 

こんにちは、手首を痛めている男、村瀬です。

とても痛いです。不便です。

先週は「おやしらず」付近の炎症を味わっておりました。

「本厄」らしく、

ちゃんと毎週トラブルに見舞われています。

お祓(はら)いに行かねば・・・。

 

さて、本日は、

あいあい学級の子どもたちと、

市民会館に足を運んできました。

今日から開催している、

「伸びゆく子教育作品展」の見学のためです。

市内全小中学校の特別支援学級の子どもたちの作品が、

一堂に会するイベントです。

村瀬は毎年楽しみに見学してきましたが、

今年は展示の準備に初めて参加させていただきました。

 

昨日、担任のY先生と準備していたのですが、

まあ、村瀬の役に立たないことったら!

 

Y「村瀬、このフックをボードにはめて」

村「むむむ、この形状のフックは初めてお目にかかりますな。

  こうかな? いや、ちがう。 こうか? あいや、ゆがんでおるな」

Y「ちがう! さす向きが逆!

 もう、こっちはいいから、あのヒモを短く結んできて」

村「御意(ぎょい)。

  ほほう、このヒモでございますな。

  何結びがよろしいかな。やはりチョウチョ結びでありますかな。

  いや、ここは手堅く、こま結びにしておこうか。

  うむ、なにやらからまってしまったな。

  これはまいった、まいった」

Y「村瀬! あんた何しにきたの!

  もうあっちに行ってなさい!」

 

という感じで邪魔ばかりしていました。

挙げ句の果てには、手首をひねるというハプニング(冒頭の話につながります)。

Y先生も苦笑いを浮かべるしかないようでした。

 

とにもかくにも、

今年も素晴らしい展示がずらりと並びました。

本校は、

「となりのトトロ」がテーマです。

大きなトトロの置物がでーんとブースに立ち、

お客様を待ち構えています。

あまりの素敵な出来映えに、

写真を撮る他校の先生もいらっしゃいました。

一方で、

「ほんとは先生だけで作ったんじゃないですか???」

などと、いぶかしむ先生も度々現れましたが、

その度にY先生はその疑念を晴らすため、

子どもたちのがんばりを熱く伝えていらっしゃいました。

その横で村瀬は、

「すごくかわいいね」「すてきー」

と褒めてくれる先生方に、

「だろー」「まあね-」

と、何もしていないくせに、

鼻高々に軽口をたたいておりました。

 

それにしても、

12名のあいあい学級の子どもたちと、

Y先生、M先生、E先生、K先生たちが力を合わせて完成させた、

今回の作品は、素晴らし過ぎる出来映えです。

いや、今回も、と言ったほうがいいのかもしれません。

 

本校の展示品だけではありません。

各校、趣向を凝らした作品がずらりと並んでおり、

見ているだけでとても楽しく、

また、しあわせな気分になれます。

 

それはきっと、

どこの学校の子どもたちも、それぞれが、

自分の精一杯を表現しようと努力していることが、

作品を通して強く感じることができるからだと思います。

 

間もなく、校長ぶろぐでも写真が紹介されることでしょう。

また、他校のホームページにも、

掲載されているところが多いでしょう。

一度見てほしいと願います。

 

が、ご自身の目で直接見ていただくことに、

勝るものはないようにも思います。

もしも、お時間がありましたら、

日進市民会館に足を運んでみてはいかがでしょうか?

ちなみに開催期間は2月3日〈水〉15時までです。

会場は「ライトコート」(玄関入って正面です)、

9:00~17:00(たぶん)オープンしています。

土・日も開催中です。

ただし、1日〈月〉は休館日なのでご注意を。

 

癒やされること間違いなしです。

現に、会場にいるときだけ、

手首の痛みが和らいでいましたので・・・。
お祓いを受けるより効果があるのかも!

 

それでは、また。

 

1/20

【相野山小】  彩(いろど)り。

 

こんにちは、足の小指がしもやけている男、村瀬です。

今日は「大寒」の暦(こよみ)通りの冷え込みでしたね。

それでも、日射しがある分だけありがたいことです。

校舎内は、極寒でございます。

状況が状況ですので、

各教室、常時換気のために窓や扉を開けております。

もちろん、暖房を全力でしようしておりますが、

それでも寒い。

この難局を乗り切るため、

みんなでぐっと堪(こら)えている毎日です。

どうか温かい格好や防寒具を用意してくださいね。

(ご来校される際も、覚悟してお越しください!)

 

さて、先週の話です。

昨年末に無事外壁工事が終わり、

ようやく校舎周りの花壇が使用可能になりました。

そこで、久しぶりに、

お花を植えることにしました。

この季節の定番と言えば、パンジー。

さすがの村瀬もそれは覚えておりました。

それに加えて、ビオラ。

そして、春先の新入生ために、チューリップを、

と思い、農協さんに発注を掛けました。

が、チューリップの球根はとうの昔に植えていないといけないらしく、

もう販売していないということを教わりました。

相変わらずの無知ぶりに赤面しつつ、

お花や農作物のお師匠であるE先生とS先生に相談し、

代わりに、(どんな顔かも浮かばぬまま)ノースポールを注文しました。

 

久しぶりすぎて、植える際の注意点をすっかり忘れてしまっております。

恐る恐る師匠に聞きますと、

お花のように優しくもう一度教えてくださいました。

植物を愛(め)でる人に悪い人はいないなあ、

と、しみじみしながらレクチャーを受けます。

カップから外したら根をほぐしてから植えること。

植えたら周りに円形の溝(みぞ)を軽く掘っておくこと。

優しく声をかけながら、思っている以上に水をしっかりとあげること。などなど。

教わったことを守りながら、

100近くある苗を運動場側の花壇に植えていきました。

と、言っても、

師匠のお二方と用務員のKさんの三人にバンバン手伝っていただきましたが…。

 

こうして、

白、青、黄、紫、オレンジなどなど、

色とりどりの花々がずらりと並びました。

寒さに負けず、今日も風に揺れております。

花壇がようやく花壇として機能し始めたわけですが、

そこに何もなくても、

学校生活に支障はないでしょう。

けれども、

そこに彩りが加わると、

なぜだか、ほっとするのは、

村瀬だけではないように思います。

 

殺伐(さつばつ)とした、どこかしんどい状勢が続いています。

こんなときだからこそ、

静かに佇(たたず)んでいる草花、

風に流される雲やまぶしい夕日、冴(さ)える星空などを、

足を止めて、のんびり見つめたり眺めたりする。

そんな余裕が必要な気がしています。

そんなことを考えながら、

「寒いけどお互いふんばろうぜ」

と、声をかけながら水をやっている、

村瀬なのでした。

 

それではまた。

 

1/12

【相野山小】  成人の日。

 

こんにちは、お寒うございますね、村瀬です。

しとしとと雨が降っております。

雪ではなくてよかったと、朝起きてほっとしておりました。

この連休中、

北陸を中心に、日本海側は雪に泣かされていましたね。

お日様の登場が待ち遠しい限りです。

 

泣かされたと言えば、

今年度成人を迎える皆さんも、

大変苦しい思いをされましたね。

日進市はどうにか式を挙行できたようですが、

近隣の市町ではやむなく中止を決定したところもあります。

 

家のそばに、美容室があります。

成人式には、早朝、いや、夜中から、

多くの来客があり、フル回転しているのが通例となっております。

前日になると、

「申し訳ありません。明日は暗いうちから騒がしくなってしまいます」

と、店長さんが挨拶に来ます。

一年に一度の祝い事ですので、

「どうぞどうぞ、遠慮なく騒いでください」

と、村瀬は返します。

 

ところが今年は、

そのやりとりが行われませんでした。

明け方、
暗いままの美容室を部屋から見て、

なんだかさみしい気持ちになりました。

 

式の中止の決定に対して、

不満を覚える成人の方がいるのはもっともなことだと思います。

しかし、ニュースを見ていると、

つらく、悔しい気持ちを抑えて、

仕方のないことだと割り切っていらっしゃる方が多いことに、

驚くと同時に、まさに、「大人」の対応だな、と感心しておりました。

 

自分を振り返れば、

成人式を迎えた村瀬は、まだまだ「子ども」だったと自覚しております。

(「今でもだろ」という声にはうなずくしかありません。)

なにせ、はしゃぎすぎて(式中はおとなしくしてましたよ)、

意味もなくぴょんぴょん跳び回り、

友人の肩にあごをぶつけて、前歯で唇を思い切り噛み、

血だらけになっていたくらいですから・・・。

 
いやいや、そんなことよりも、です。

成人を迎えたみなさん、おめでとうございます。

式ができなかったり制限があったりと、

かなしさや悔しさを噛みしめた人も大勢いるかと思います。

が、社会に出れば、「思うにまかせぬこと」ばかりです。

そんな場面にであったら、どうするか。

それを自分で考え、答えを出せるようになることが、

「大人になる」ということなのかもしれません。

どうかこの苦難を乗り越えて、

少し疲れている社会に力を貸してください。

よろしくお願いしますね。

 

それでは、また。

 

1/6

【相野山小】  明けました!

 

明けましておめでとうございます!

本年も相野山小学校を、

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

あ、申し遅れました。村瀬です。

村瀬のことも、どうぞよろしくお願いします。

 

さて、本日は冬休み最終日でございます。

きっと子どもたちは、

深いため息をついているのではないでしょうか。

しかし、ひょっとしたら今年は、

なかなか思うように活動ができなかったので、

早く友達と会いたい、

と、明日を待ちわびている子もいるのかもしれませんね。

 

村瀬自信も、

極めてのんびりとしたお休みを過ごしておりました。

我が子のまいけるとまーがれっと(通称)も、

さすがにこの状況を理解していると思われ、

どこそこに連れて行け、といった要望はなく、

家族でぐーたら、いや、おだやかに日々を歩んでおりました。

 

お正月の定番の一つに、

年賀状がありますね。

担任をしていない村瀬ではありますが、

卒業生や授業で接している子たちが送ってきてくれました。

なかには、卒業してからもう10年以上会っておらず、

それでも年賀状だけは欠かさず送ってきてくれる子もいます。

新年早々、とてもうれしい気持ちにさせてもらえます。

 

子どもたちの年賀状は、

個性溢れるものが多く、とても楽しい気分にもさせてもらえます。

手書きで丁寧に牛の絵を描いてくれた子もいれば、

デジタル機器を巧(たく)みに使ってイラストを描いてくれた子もいます。

そのうまさには、脱帽(だつぼう)です。

 

文章が秀逸(しゅういつ)な子もいます。

「先生、お元気ですか?」

と、尋(たず)ねることが一般的だと思いますが、

「先生、お元気です!」

と、決めつけてくれる子がいました。

 

「四月から弟が入学するので、よろしくお願いします」

などなど、ずっと丁寧な言葉で書いてあったのに、

「村瀬のおかげで、中学も元気に過ごせています」

と、突然呼び捨てにしてくれる子もいました。

 

丑(うし)年にちなんで、

「モーそろそろ、大人になりましょう」

と、諭(さと)してくれる子もいました。

 

新春からすでに、

子どもたちに笑顔をいただきました。

ありがたい限りです。

年が変わってからも、

ため息をつきたくなるような情報が次々に飛び込んできます。

不安や心配は尽きません。

しかし、

そんな中であったとしても、

子どもたちの笑顔を、

どうにか守っていきたいものです。

村瀬も、

今年もしょーもない話をたくさんして、

子どもたちを笑わせてやりたい、

そう企(たくら)んでおります。

「モー大人になりなさい」

と、再び諭されるような気もしますが…。

 

こんな状況であったとしても、

今年もいつもと変わらない、

あたたかい相野山小学校でありますように。

こころからそう願い、

本年一発目のぶつぶつをとじたいと思います。

 

それでは、また。

 

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