【相野山小】 雨やんでるぞー! いけーーー!
こんにちは、雨が滴(したた)りすぎて朽(く)ちかけている男、村瀬です。
日曜日に顔をだした太陽には、拝みたくなる気分でしたよね。
週間天気予報も、ようやく傘マークが閉じてきました。
多くの被災地のためにも、早くまた、青空を仰ぎたいものです。
さて、なかよしタイム(2時間目の後の長い放課です)のことです。
昇降口からタイトルに記した歓声が上がりました。
確かに、グラウンドは水たまりまみれですが、雨はやんでいます。
上がった声と共に、2年生でしょうか、子どもたちが一斉に走り出し、
校庭の隅に向けて一直線に駆けていきます。
彼らが向かう先にあるのは、
つい昨日に設置したばかりの、「うんてい」です。
(校長先生のブログに写真付きで紹介されているので、ぜひご覧ください!)
梅雨空によく映える、黄色と緑のまぶしいボディです。
本日から使用可能となったのです。
誠に残念なことですが、相野山小の遊具は、経年劣化がはげしく、
使えない遊具が毎年増えてしまっています。
40年近く歳月を経(へ)れば、人間だって様々問題を抱えますよね?
少なくとも村瀬はぼろぼろです。様々な検査にひっかかっております。てへ。
それに加えて、近年遊具が絡んだ事故が続出し、
点検基準も年々厳しくなっていると、「うんてい」を設置してくださった業者の方にうかがいました。
(学校の遊具は、定期的に専門業者さんによって点検が行われています。)
数年前、相野山小名物だった「丸太コンビネーション」の遊具が撤去され、
現在では、滑り台が使用不可となっています。
現在どうにか使用できている遊具や鉄棒も、あやしげな雰囲気が漂っており、
「おやじの会」を中心とするPTAの皆様の塗装作業によって、
どうにか点検を乗り越えている次第です。
「旧うんてい」も、確か一昨年ぐらいに、使用不可の判定が下ってしまい、
子どもたちが遊ばないようにロープでぐるぐる巻かれて、校庭の片隅でうなだれていました。
彼が活躍する場面は、
6年生の家庭科で行う洗濯実習後、ハンガーを掛ける場所としてのみでした。
「うんてい」が新しく設置されるとの知らせを受けたとき、
村瀬は正直、こう思いました。
「うんていを新しくするだって?
いやいや、すべり台を新しくしてもらったほうが、子どももうれしいんでないかい?
まあ、すべり台の方がなんだか高そうだけどさ・・・。
だけどもし、新しいうんていが設置されて、子どもたちから見向きもされなかったら、
物とはいえ、哀(あわ)れすぎるよな。
でも、うんていだもんな。ただ鉄の棒を手でつかんで渡るだけなんだよな。
子ども、遊ぶのかな?
仕方ないから、村瀬だけでも毎日遊ぼうかな・・・」
そんな思いは、今日杞憂だったことが分かりました。
降雨の隙をついて、うんていに群がる子どもたち。
でぃずにーらんどやゆーえすじぇーのアトラクションかと思わせるぐらいの長蛇の列。
きゃっきゃきゃっきゃと大騒ぎです。
それはまるで、新しく広場を拡張されておおはしゃぎする東山動物園のちんぱ・・・、
失礼、なんでもありません。
とにかく、「これ、『密』の状況じゃないか?!」と心配になるほど、
楽しそうに遊んでくれています。
子どもたちは遊びの天才です。
どんなものからでも、楽しみを生み出します。
それは一つの、とても尊く大切な才能なんだと思います。
大変羨ましく感じますし、いつまでも大事にしてほしいと願います。
子どもたちの歓声に誘われて、村瀬もうんていに駆け出します。
「おーい、ボクもいれておくれよーー!」
その声を聞いた子どもが静かにうんていの柱を指さします。
そこには「6歳~12歳まで」の使用制限シール。
泣きながら職員室に帰った村瀬なのでした。
それでは、また。