日誌


2021/02/16

【南小】図書館

| by 南小学校管理者


 南小学校には二つの図書館があります。一つは3~6年生向けの大図書館、もう一つは主に1・2年生が利用するコアラ図書館です。それでも、千人近い児童数の学校の図書館としてはやや手狭な感じがします。どちらの図書館も担当者が季節毎に掲示物を貼り替えています。その中には遊び心たっぷりの自作品があり、南っ子たちの目を楽しませています。
 今、どちらの図書館にも本を紹介する掲示物がたくさん貼ってあります。よく見ると、5年生児童がお気に入りの本を他学年に勧めるコーナーでした。その本が読みたくなるような紹介文や「おすすめポイント」のほか、絵や吹き出し等の工夫でアピールする物もありました。国語の単元「この本,おすすめします」の学習の一環として取り組んだとのことです。私(校長)と教頭のお勧め本コーナーもありました。
 「GIGAスクール構想」によって間もなく、南っ子全員が一人1台のタブレット端末を使用できるようになります。学習において分からないことを調べるには、スピードの速さと効率の良さという点ではタブレットが便利かもしれません。しかし、欲しい情報のみを断片的な知識として得る場合が多く、出所によっては信憑性に問題があります。
 図書館まで足を運んで本で調べることは大変ですが、手間をかけて調べたものだからこそ記憶に定着するものです。また、図書館の本は情報の正確性が高く、1冊読めば一連の流れとまとまった情報を得ることもできます。学校教育のデジタル化が図られている今だからこそ、活字文化の役割や学校図書館の存在意義が問われていると考えています。