プロボクシングの複数の団体の「王者ら8人」がトーナメントで戦う
ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)のバンタム級決勝が
昨日、「さいたまスーパーアリーナ」で行われました。
世界ボクシング協会(WBA)と国際ボクシング連盟(IBF)の「2団体王者・井上尚弥選手」
とWBA同級「スーパー王者で5階級制覇の実績を持つノニト・ドネア選手」
との試合です。
「世界最強」の称号を手にした井上尚選手。
我々の時代に多くの伝説的なチャンピオンがいましたが、その中でも「ビッグマウス」
で有名だった「ムハマド・アリ選手」の名前を冠した「ムハマド・アリ・トロフィー」を
授与されました。
今まで、「世界チャンピオン」を相手に、「圧倒的なKO勝利」で勝ち進んできた井上尚選手。
しかし、昨日だけは、さすがに5階級制覇したスーパーチャンピオンです。
ノニト・ドネア選手は「今まで対戦した中で、自分の攻撃にあれだけ耐えられる選手は
いなかった。素直におめでとうと言いたい。」とコメントはしましたが、井上尚選手も
何度もぐらつき、選手生活の中で「初めて?」といわれる「目の上を切り、出血し」
視界がぼやける?見えなくなるような状態で苦戦をしました。
さすがに「互角?」「劣勢?」を感じた井上尚選手は、終盤「10,11,12ラウンド」に
ラッシュを掛け、11Rでは「みごとな左フック」をボディーに叩きつけ、「カウント9」の
ダウンを奪いました。
そのままKOか?と思いましたが、さすがに最後までノニト・ドネア選手」は
スーパー王者でした。
解説の元世界チャンピオンたちも「お互いに駆け引きをしながらも、多くの手数を出す」
ハイレベルな試合に興奮をした声で解説をしていました。
解説者も言っていましたが、「この苦戦」での勝利は、また、井上尚選手を強く大きく
するだろうと思います。
世界に羽ばたく「モンスター井上尚選手」の今後が楽しみです。
日頃は、ボクシングを見ないわが家の女性陣もテレビ観戦していました。
がんばれ!!井上尚選手!!
◇「WBSS」ワールド・ボクシング・スーパーシリーズとは
異なる団体の世界王者ら選ばれた8人が階級ごとの頂点を争う、
高額賞金トーナメントです。「階級最強」を決める大会と称し、
欧米のプロモーターが創設しました。
第1回は2017年9月から賞金総額50億円以上をかけ、
「クルーザー、スーパーミドルの2階級で開催。
2018年10月からの第2回は、
「スーパーライト、バンタム、クルーザーの3階級」で実施しました。
優勝者には伝説の世界ヘビー級王者、ムハマド・アリ(米国、16年死去)の名を
冠したトロフィーが授与されます。