ある教員A
どの学年のどの学級の子どもを受け持っても、学力テストの平均点が他の学級よりも
10点ぐらい高くなる。体力テストの数値も各段に良く、学校で実施する長縄跳び大会
では、たいてい学年1番になる。子どもたちは、特別能力に秀でているわけではなく、
厳しく教え込まれ暗い表情をしているわけでもない。むしろ、明るく生き生きしている。
ある教員B
学級の立て直しのプロである。前年度学級が荒れ、いじめやいさかいが絶えず
全校の教員の頭を悩ませ、保護者の心配と不信を招いた子どもたちが、新年度、
4月・5月には、授業に集中し、宿題をやってくる。交わす言葉は穏やかになり、
学級の文化が良質になる。教員Bがボスざる的な存在になり、子どもたちを威嚇し
萎縮させている訳ではない。
さて、「どこが?他の先生方と違う?」のでしょうか?
教員Aは、
子どもたちへのサービス精神が旺盛です。
一人一人の話をよく聞きよく観察し、友だち関係の悩みや学習の困り具合まで
把握し、笑顔で励まし、具体的な示唆を与える。
特別な時間をかけているわけではない。
授業中や給食の時間、休みの時間などの隙間時間をその機会にしているのです。
子どもたちの成長に必要な情報を収集し、「朝」「帰り」に黒板に書いたりして、
子どもたちに提供する。子どもたちの好奇心を日々くすぐることが得意である。
さて、教員Bは「どんな先生だと思いますか?」
決して、「ウルトラC」を持っているわけではないようです。
しかし、必ず、みなさんの近くに「そんな先生」がいると思います。
身近な先生方を「観察」してみてはどうでしょうか?
また、子どもたちは「そんな先生」を観察していますよ!!
がんばれ!!そんな先生たち!!