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日誌


2018/08/29

8月30日(木)みやざき中央新聞

Tweet ThisSend to Facebook | by 日進中学校管理者
【前回までのあらすじ】
「レアメタルなどの利害関係が紛争の一因である」と知った鬼丸さん。
ウガンダやコンゴの元子ども兵の社会復帰支援事業をしながら、
自分たちの生活の中にも紛争や子ども兵を増やす原因があるのかもしれないと考え、
何をすればいいのか分からなくなってしまいます。

「どの国から来ているか分からない天然資源を使っている製品を安易に購入することも、
実は紛争に関わることになる」と知って、私は大きなショックを受けました。
でも、企業にとって商品を販売することは必要ですし、商品を買うことは、私たちにとって
必要な生活の営みです。
そうやっていろいろ考えをめぐらせる中で気づいたことがありました。
それは、「自分たちが変わればいいのだ。大切なのはこの事実を知らせることだ!」
ということです。
私たちのささやかな決意や、小さな行動は、必ずこの世界や社会に変化をもたらします
原因を変えれば、結果は時間がかかっても必ず変わるはずです。
私たちは微力ではあるけれど、決して無力ではないのです。

イギリスで、ある時期、血の滴るダイヤモンドのネックレスの新聞広告がよく掲載されました。
そこにはこんなメッセージが添えられていました。
「あなたは、心から愛する人に血塗られた戦争の原因となっているダイヤをあげたいと
思いますか?」と。
ダイヤモンドが、産出国コンゴで資源争奪の対象となっているという現実を、
イギリスの若者たちは自分たちの問題として考えたのです。
当時、インターネットはまだ発達していませんでした。
ですから彼らは、人々に問題を知ってもらうために、お金を出し合ってその新聞広告
を出したのです。
みんなに問題を知ってもらうことで、それは「社会の問題」になる。
つまり大事なのは「これが問題!」と伝えることなのです。
そのことで、新聞広告を見た若者たちが、宝石屋さんでダイヤを買う時、
「これ、どこで採れて、どこで加工されたの?」と疑問を持ち、行動を始めたのです。
その結果、今では「キンバリープロセス」という原産地証明書の添付が義務付けられる
ようになりました。
これは、あのイギリスの若者たちの行動によって生まれた仕組みなのです。
今、携帯電話のレアメタルに、コンゴ産の一部が原則として使われなくなりました。
それは、私の話を聞いた方々が企業に働きかけてくれたからです。
そんな変化が少しずつ、この社会の中で始まっています。
これらの事実についても、皆さんお一人おひとりが、
「実は、これは私たちの生活と関係がある問題なんだよ」と、
誰かに伝えていただきたいのです。
その行為が、社会を変えていく力になっていくのです。

今まで出会ってきた元子ども兵や、講演を聞いて心を動かしてくれた人々が教えてくれた
大切なことが二つあります。
一つは、「すべての変化は1人から始まる」です。
もう一つは、「人は変わることができる。
いつでも、いつからでも」ということです。

支援をする側にとって大切なことは、この二つを心から信じることだと私は思っています。

私たちは、「どうせ、一人くらいが・・・・・・・・」と思うことがよくあります。
また、「どうせ、今さら・・・・・・・・・」と考えることもよくあります。
そして、「どうして、分かってくれないの?」と周りや他人のせいにすることも・・・・・。
しかし、すべての行動のもとは「自分であり」「自分自身の心が、自分で決めている」
ということを再確認した記事でした。
親愛なる日中健児みなさんは、どう考えますか?
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