2018/11/17 | 11月17日(土)たかが足されど足 | | by 日進中学校管理者 |
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みやざき中央新聞より
足の状態も発達への影響が大きいです。
ふくらはぎは人間にしかありません。
人間にしかない身体部位は「人間らしい活動や発達」と関係しています。
人間らしい活動とは二足歩行や言語活動などです。
ふくらはぎの状態は、「言語能力や豊かな表現力、集団に参加する能力」と関係しています。
ふくらはぎの状態がよくなると言葉が出てくるようになり、言葉が出にくいお子さんの
ふくらはぎを見ると、だいたい「頑張っている」んです。
「頑張っている」というのは、「硬すぎる」、
または「ゆるゆる」の状態です。
それを「ちょうどいい緊張度」にしてあげるといいのです。
「ちょうどいい緊張度」とは、普段使わないときはゆるんでいて、
使うときにはしっかりと働くということです。
ふくらはぎをいい状態にしておくためには、マッサージや足を使った遊びが効果的です。
マッサージといっても揉まないことです。
膝裏やアキレス腱を触るといいですね。
「触るだけ」がいいと思います。
足の親指を使ってしっかりと地面を踏むことや適切な手当をすることで、
ふくらはぎはゆるみます。
するとストレスも少なくなり、言葉のコミュニケーションに関わる脳が活性化してくるのです。
僕はある幼稚園に来ていた歯医者さんから「歯だけを診ていたら子どもの歯は守れない」
というお話を聞きました。
その歯医者さんは、体全体の発達とともに歯も育っていくということを勉強されていました。
つまり、足の指で地面をしっかり踏むことができない子は、歯並びが悪くなったり顎関節症
になったりしやすいそうです。
そのため、その歯医者さんでは、子どもが足をしっかり使えるようになる靴下や、
足の指の体操を教えているということでした。
昔は、かけっこで速く走りたかったらみんな裸足になって走っていましたが、
今は「速く走れる靴」を履くわけです。
その靴を履けば速く走れるということは、逆に言えば自分の足で走っていないということ
なんです。
ですからそのような靴を履けば履くほど足の発達は退化します。
親心として、「すぐに大きくなるから大きめの靴を買っておこう」と思う気持ちも分かります。
しかし、子どもの靴に関してはサイズの合ったものを買っていただくことが一番大事です。
少しでも大きいめの靴を履くと指がしっかりと使えないので、子どもの足に負担がかかって
しまうのです。
僕は発達の点から見ても、子どもの履物にはお金をかける価値があると思っています。
「たかが足」ですが、「されど足」ですね。
どうしても「痛い」とか、「疲れた」とか、症状が出ると「その部分」にだけ目が行きますが、
やはり、全体から診る!大局的に考える!
大切な考え方ですね。
すべては「バランス」のような気がします。
周りの状態が「おかしく」なってきたから、最後に「弱い部分」にしわ寄せが行って
いろいろな症状がでる?
そんな感じでしょうか?
やはり、どこも、「使わなくて良い」部分はありませんね!
足の指をしっかり使いましょう!!
そして、テスト週間です。
頭もフルに使いましょう!!
がんばれ!!日中健児!!