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2018/10/24

10月24日(水)みやざき中央新聞

Tweet ThisSend to Facebook | by 日進中学校管理者
今回のテーマは「自分のステージを上げる働き方」です。
そんな働き方を貫いている人を、私はたくさん見てきました。
逆に残念な、もったいない働き方をしているなぁという人も見てきました。
そこで、「自分のステージを上げる働き方をする人は何が違うのかなぁ」と考えてみると、
いろんな要素が見えてきました。
私、20代の頃って年は取らないものだと思っていました。
でも、65歳になって、これから先の自分の人生どう設計するかと考えるときに、
「人は必ず死ぬ」ということを考えざるを得なくなりました。
たとえば、20歳前後から世の中に出ていって、65歳で定年を迎えるとします。
そして90歳まで生きるとすると、「働くことによって自分の人生を設計できる期間」
というものは、人生という年表のど真ん中に位置するのです。
この「人生ど真ん中タイム」をどう働いて過ごすか。
ここでのクオリティは、もしかすると自分の人生そのもののクオリティをも決めてしまう
可能性があるのです。
ただ、仕事というのはその内容を自分で決めることができないケースが多いですね。
でも、割り当てられた役割とどう向き合うか、働くことを通じて自分がどこまで成長できるか
ということを決めるのは個人なのです。
自分は今いる組織のどこにいて、何をして、どんな力があり、何を求められているか。
そしてこの組織はどこを目指していて、どんな価値を作ろうとしているのか。
それに対して自分が今、そこに近づいていくために何が必要か、何が足りないか、
何を活かせるか。
そうやって考えていくと、自分自身を冷静に見ることができます。
それがひいては人生設計に大いに役立つのです。
でも、人間って自分のことは過大評価しがちです。
だから仲間などの第三者に見てもらうことが大切です。
「自分にはこういう力があると思っているけど、どう思う?」と。

私の師匠にあたる大久保寛治さんという方が面白い研修をされたことがありました。
どういう研修かというと、会社の中で評価の低い上司たちだけが集まるというものです。
行きたくないでしょう(笑)。
某大手企業さんの取り組みで、「社員が無記名で自分の上司を評価する」ということを
したのです。
そして評価の低いトップ、支店長クラスが研修に集まってきたわけです。
そんなわけですから、もう最初からムードは最悪です。
「何で俺がここにいなきゃいけないんだ。ふざけんな」
「自分はいつも部下のことを最大限考えている。怒ったことも怒鳴ったこともないのに」と。
こういうタイプの人って自分のことが見えていません。
だから事前に「なぜそういう評価になったのか」が書面で届くのです。
ある人は「何でここまで言われなきゃいけないんだ」とその紙を持って帰って、
奥さんに「聞いてくれよ。うちの連中、俺のことをこんな評価するんだぜ」と紙を見せました。
すると奥さん、「全部当たっているしまだ足りないわ」と言って二つぐらい書き足された
そうです。
そのくらい自分のことって見えていないのです。
でも、大久保さんの研修で、その人たちはだんだん前のめりになっていきます。
そして夕方ぐらいになってくるとみんな腕を組んで考えこんじゃうのです。
「どうですか、皆さんの組織の中の問題点は見つかりましたか?」と尋ねると、
みんな納得しているのです。
「問題点は…言いたくないけど、俺だね」って。
その時に彼らが思うのは、「部下のほとんどは、今、働くことを通して自分の人生設計を
する期間の真っただ中にいるんだった」ということなのです。
自分はある程度の年齢までいっているけれど、彼らはまだ人生設計期間のど真ん中にいる。
約30年の差はあまりに大きいのに、一足飛びに同じレベルになることを求めてしまって
いる自分がいた、と・・・・・。

そして部下のことを考えてみた時、年齢に関係なく仕事を一緒にやっている仲間として敬意
を表することが一日に何回あっただろう。
彼らの提案を心の底からすごいなと評価したことが何回あっただろう。
そして、まだ経験値の少ないなりに必死に考えた提案を、「幼稚だな」と言って却下
してしまったことが何回あっただろう、と省みられた人もいました。
その人は「俺は何をしてきたのだろうね」と大久保さんに言っていました。

その人の中では「部下に自分と同じレベルを求めるのは、期待しているからだ」
という言い訳がありました。
でも、30歳の部下が60歳近い彼に一気に近づいていくことはできません。
いろんなプロセスの中で人を育てなきゃいけないということを、かつては分かっていた
はずなのに、忘れていた。
このことを一気に思い出させられたんですね。
次の日、別れる時に「帰ったらどうするのですか」と尋ねると、
その人は「まずスタッフに謝ります」と言っていました。
トップが一旦こうなると、一気に組織が変わります。
みんな自分に目を向けるのなんて嫌なのです。
できれば人に指を向けておいて、「お前が変われ」「お前がやれ」ってやっていたいのですね。
でもそれではいつまでたってもその人のステージは変わりません。
自分に指を向けるのって痛いです。
でも、この痛みは「グローイングペイン」という名前があります。
つまり「成長のための痛み」なのです。
痛くても思い切って「本当のところ自分はどうだ」と本気になって己と向き合ったとき、
抱えているほとんどの問題が解決しちゃいます。
できていなかった、見たくなかった自分の部分に向き合った人の人生は、
一皮、二皮むけていきます。

とても、耳の痛い話でした。
50歳以上がほとんど居ない日進中学校。
ほとんどが20歳代、30歳代で自分の半分?子どもと同じくらいの年齢?
まったく、今回の話が言われるとおりです。
今一度、「自分自身に指を向けて」みたいと思います。
まだまだ、成長過程の先生方です。
先生方のステージを次に上げるためにも、自分自身のステージを上げるためにも
見たくなかった自分の部分に向き合っていきたい!と考えています。
反省!反省!
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