2018/12/17 | 12月17日(月)自転車通学について | | by 日進中学校管理者 |
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本日、子どもたちを通して「自転車通学範囲の変更」プリントを配布しました。
どこまでいっても、「子どもたちの命を最大限に守る!」ことです。
香久山小学校の児童が「交通ルールを守っていて」交通事故に遭いました。
100%守ることができないのが残念です。
さて、今回の変更について説明させていただきます。
1 もともと、日進中学校は、基本的に「全生徒、徒歩通学」が基本です。
何らかの事情で「自転車を使用したい子ども」が「申し出て」「自転車点検を受けて」
そして、「許可をして」自転車通学をしている。というのが実情です。
最初から、「自転車通学ありき」ではないのです。
事実、小学校時代に自転車に乗っていない子どもで、運転に自信のない子どもが
「自主的に歩いて学校に登校している」事実もあります。
2 毎年、30件近くの「事故」が起きています。
最大の理由は、大切な「命」を最大限守ること!です。
その事故の内容は、軽微なものから「よく命が救われたなあ?」というものまであります。
その事故も、「自動車との接触」「自転車同士の衝突」「歩行者にぶつかる」など多様です。
当然、自動車が絡むと「救急車」が出動し、授業をおいて駆けつけることも多々あります。
また、自転車同士についても「家同士の訴訟にまで繋がる事故」の場合もあります。
歩行者の事故についても、同様です。
自動車については、子どもたちがルールを守っていても「通勤時間で急いでいるのか?」
裏道として使ったり、その運転が乱暴であったり、交通安全指導をしている我々にまで
苦情を言う有様です。(もし、お時間があれば一週間でもお付き合いしますので
『交通安全指導』にお付き合いください!)
その中でも日進中の子どもたちは、指導の結果かどうか分かりませんが「概ね、安全運転
に努めて」います。
しかし、登校時が多いのですが、小学校、中学校、高等学校など(特に、一斉登校日)は、
歩道は人で溢れ一般の人たちからの苦情も「多く」あります。
ときには、我慢できずに車道に「飛び出して」自動車と接触したり、危険な目に遭ったり
してお叱りを受けます。
さらに、自転車の「自爆事故」も多くあります。
凍結時に限らず、白線の上や雨上がりなどスリップして「車道に飛び出したり」
「体を強くぶつけたり」・・・。まだ、ヘルメットを被っている子がほとんどの時代だから?
という感じです。学校現場にいれば、ほぼ、毎日「何かが起きます」
子どもたちの「命」を預かる私たちとしては、この状況を放置することはできません。
当然、私が赴任する前から「警察、行政、地域」にも働きかけ「通学路の環境整備」の要求
はしていますが、遅々として進みません。
また、私が以前、日進中学校で勤めていた頃(平成元年から平成10年)に比べれば
交通量は増え、「愛知県の死亡事故全国ワースト1」は変わらず、交通事情は各段に悪く
なっています。
今後、生徒数が「増加」することを考えると「今でも遅いくらい」の時期かと考えています。
改正前に事故が起きたら後悔するかもしれません。
当然、徒歩通学でも「避けられない事故」はあります。
しかし、子どもたちの「命」が第一優先です。
ゆえに、高校生の自転車や小学生の分団との「動線」がぶつからないように
「通学路変更」も含まれています。
3 近隣の中学校を見ると、すでに、遅い?!
また、この愛知地区の状況だけですが、「これほどの自転車通学者」を抱えている中学校は
日進中学校のみです。
日進市内では「日進西・北中は全員徒歩通学」「日進東中学校は、遠い地域だけ」です。
東郷町の「東郷中、春木中、諸輪中はすべて、徒歩通学」です。
特に、春木中については学区が広いのですが、最大60分くらいかけて歩いているそうです。
長久手市では「長久手中は東の遠い地域で20名ほど、南中、北中すべて徒歩通学」です。
豊明市では、「沓掛中が校区が広いため、本校と同程度か少なめの自転車通学、
豊明中は一部、栄中は徒歩通学のみ」です。
当然ですが、「徒歩通学のみ」にした中学校は「事故が激減」しています。
昨日の香久山小学校の事故も、「横断歩道で、交通ルールを守っていても・・・・・・・」です。
徒歩通学の中学校でも、事故といっても、内容は「大けがには至っていません!」
学校現場は、社会の流れの中で「様々な問題」を突きつけられています。
子どもたちに少しでも「良い教育」をするために、
何が本質なのかを見極め、「何となくしていること?」を精選していきたいと考えています。
4 子どもたちの体力低下も叫ばれています。体力向上も小さな理由の一つです。
「交通安全」に気を付け、「体力向上」ができればとも考えています。
今の子どもたちは、部活動を取ったら「体育の授業以外」、ほとんど運動しません。
近年、本校でも、子どもたちの「体力低下」は大きな課題となっています。
将来、社会に出たら最後は「体力勝負」です。そして、「健康第一」です!!
保護者のみなさまには、子どもたちの「目の前の可愛そう?」ではなく、
将来、「厳しい社会をたくましく生き抜く」力に着目してほしいと願っています。
今の「大変、可愛そう」を未来の「生き抜く力」に変えるため!
5 子どもたちから採ったアンケートでも、実に「90%以上の子どもたち」が見直しを
必要と考えています。中には、全員「徒歩通学でも良い」と考えている子どももいます。
<配慮事項>
1 最近、「置き勉」の話題が出ていますが、配慮したいと考えています。
「置き勉」は、生徒会や委員会を中心に子どもたちとも検討を重ね「家庭で必要のないもの」
は、学校に置いていっても良い!と考えています。
ただ、実際にそうやって実施している学校に聞くと、「ほとんどの子が持ち帰っている」のが
現実だそうです。
また、保管については「子どもたちの自治」「良心」に任せる形になります。
詳しくは、生徒指導から出されますので、資料が必要であれば請求してください。
2 徒歩通学に関連して始業時刻を遅らし、最終下校時刻を考慮しようと考えています。
通学路が遠回りになったり、通学時間が長くなったりしますが「基本的には歩道がある」
「交通量が少ない」「信号機や横断歩道がある」「民家があり、不審者が出た場合、避難し
やすい」など、総合的に判断して「教育委員会やPTA」と協力して定めます。
また、「時間がかかる分」始業時刻を15分遅らせようと考えています。
最終下校時刻も、以前よりも少し早くなります。
最後に、どの選択をしても「賛否両論」あるのは重々承知しています。
しかし、誰かが校長の時に「この問題に手を付けなければ」きっと、いつかは・・・・・・・・。
というのが、私を含めた全教職員の一致した意見です。
将来、部活動が無くなれば、全校「徒歩通学」でもいいと考えています。
子どもたちを指導し、子どもたちの「ほとんど」は安全運転に気を付けていますが、
安全運転をしていても「自動車側の都合で事故に遭う」ことがある。
自分は安全運転をしているつもりでも、歩行者や自動車からは「危険な場合」がある。
これが、悲しい話ですが今の社会の現状です。
日進中学校の生徒には、本日月曜日17日に朝会で話をし、プリントを配りました。
北小学校、南小学校の6年生には中学校と同じ日に配布していただいています。
長くなってしまいましたが、私を含め全教職員は、日進中学校が大好きです。
そして、日進中学校は、昔から「地域や家庭に支えられて成長してきた中学校」です。
保護者や地域の声に耳を傾けながら、「子どもたちにとって、何がベターな選択なのか!?」
日々、職員室でも話し合っています。
今回の決断に、ご支援ご協力をいただけましたら幸いです。
今後とも、日進中学校の応援団になってください。
よろしくお願いいたします。