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2019/09/25

9月25日(水)「集団」

Tweet ThisSend to Facebook | by 日進中学校管理者
みやざき中央新聞より
「自立創造型相互支援」を掲げる㈱アントレプレナーセンターの代表、福島正伸さんの講演記事を数年前に連載した。
  アントレプレナーとは「起業家」という意味で、福島さんの会社は新規事業の立ち上げ支援や人材育成、組織活性化などを手掛けている。
  学生時代、福島さんは将来の夢も働く目的も見つけられないまま卒業し、世間の流れに乗って就職した。
  社会人初日、午前中の3時間で限界を感じ、お昼に辞表を書き、夕方退職した。1日持たなかった。
  その後、福島さんは実業家になった。四つほど事業を立ち上げた。しかしどれも利益を出すことができず、失敗に終わった。失望の中で閃(ひらめ)いた。
  「世の中には成功者という人がいる。そういう人に会って成功の秘訣を教えてもらおう」と。
  友人のお父さんを皮切りに、1年間で180人の経営者に会って話を聞いた。
  ある経営者から「四つも事業に失敗したというが、失敗ばかりで楽しかっただろう」と言われた。どういうことか聞き返すと、「失敗すると学べたり気付けたりする。だからいいんだ」と言う。
  「ずっと失敗が続いたらどうするんですか?」と尋ねると、「学ぶこと、気付くことばかりの人生になる。こんな楽しいことはないよ」と言われ、勇気をもらった。

  この話を思い出したのは、米澤晋也著『指示ゼロ経営』(内外出版社)を読んでいる時だった。米澤さんも大きな失敗の中で気付くことも多く、それが今日の成功に繋がっている。
  彼の実家は、長野県辰野町(たつのまち)で新聞販売店を営んでいた。ある日突然父親が病に倒れ、後継社長として脱サラし故郷に戻ってきた。29歳の時だった。
  社長就任後、二つの大きな壁に直面した。一つは、新聞業界では購読者数が年々減少しているという現実。もう一つは、新聞配達をしたこともない三代目ボンボンということで、職場に「笛吹けど踊らず」のムードが漂っていたこと。
  米澤さんはいろんな経営者向けのセミナーに通い勉強した。新聞販売とは別に、もう一つ経営の柱として通販事業を立ち上げた。長野県ということで「信州の野沢菜」を売り出したら、これが当たった。注文の電話が連日鳴り響いた。しかしそれは冬だけだった。春になると醗酵が進み酸っぱくなった野沢菜にクレームが殺到し、販売中止に追い込まれた。
  次なる目玉を探した。見つけたのが「信州味噌で漬けた銀だらの西京漬け」だった。しかし注文は1件だけ。野沢菜と銀だらの負債は1000万円を超えた。
  どん底まで落ち込んだ米澤さんは、あることに気付き、あることを決意した。

 気付きとは「いつも自分一人で決めていた。それに対して45人いる社員は誰一人反対しなかった」ということ。決意とは「一人で決めて指示を出す、これをやめる」ということだ。
  「集団は、バカにもなるし賢くもなる」と米澤さんは言う。彼が考える「バカな集団」とは、独善的なリーダーがいて、思考停止したナンバー2がいて、無関心なその他大勢がいる集団。それに対して賢い集団とは、一人ひとりが役割を持っている集団。たとえばリーダーという役割、リーダーを支えるという役割、自分の意見は言わないけど疑問があると質問をする役割、誰かが発言すると「それ、いいね」とエールを送る役割、重い空気だと感じたらその場を明るくする役割、疑問を感じたら勇気を出して反論する役割、等々。

 会社に問題が起き、売上げが下がって困るのは自分の生活。だからいい職場にしようと、会社の問題を「自分事」として考え、問題解決に向けてみんなで取り組む。指示されたからではなく、自分の自己実現を叶える職場にするために。これが米澤さんが掲げる自律型集団だ。
  どんな職場も社会を支える生命体なのだと思う。だから一人ひとりに役割がある。その役割を演じるのだ。自律的なその言動が「賢い職場」を創っていくと思う。

親愛なる日進中学校教職員のみなさん!
さまざまな立場で、さまざまな役割の中で、さまざまな考えを持つみなさんが、
自分のことだけでなく、学級、学年、学校、そして、子どもたちのことを考え
「意見」し、「実行」してくれることに感謝申し上げます。
きっと、子どもたちも「その姿」を見て、学んでくれている!!と信じています。
ただ、教員の仕事が多岐にわたり、忙しいことで「ゆとり」がない時もあります。
そんな時でも、誰かが発言すると「それ、いいね」とエールを送る役割!!
重い空気だと感じたらその場を明るくする役割!!
そんな教職員や子どもたちが増えてくれると「さらに!」
集団は賢くなる!!と信じています。
ともに、頑張りましょう!!

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