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2018/07/02

7月2日(月)あるコメントから・・・・

Tweet ThisSend to Facebook | by 日進中学校管理者
常にグッド・ルーザーたれ
 これまで、Jリーグなどの試合でプレゼンターとして何度も表彰式に立ち合っていますが、優勝を逃したチームの選手が勝者を心から讃えているのを、最近ではほとんど見なくなったような気がします。
 ユースなどの大会で悔し泣きをするのは初々しさを感じるんですが、残念ながら、トップレベルの試合では、“これぞ、グッド・ルーザー”という選手はなかなかいない。優勝したチームに素直に拍手を送っているのはキャプテンなど、ごく一部の選手だけ。ほとんどが表彰台から目を逸らしたり、ぶっちょう面をしている。特に、大会慣れというか優勝慣れしているチームに多いような気がしますね。負けた相手の気持ちを慮ることができたら、負けても他者に不快感を与えるような態度はしないと思うんですがね・・・。それにファンだって、悔しくとも敗戦を潔く認めて堂々と勝者に拍手を送る選手の姿をみたら、爽快感を持つだろうし、よりシンパシーを感じると思うんです。
 FIFAクラブワールドカップと、天皇杯やナビスコカップなど国内の試合を比べてみると、世界一流の選手は、勝者を温かく讃えています。そういう一面を見ても、日本のトップ選手が世界一流から学ぶべきところは、まだまだたくさんありますね。
 一生懸命にプレーしているんだから誰だって負けたら悔しい。しかし、そこでスポーツマンシップ溢れる態度をできるかどうかで、一流選手かどうか測られるのではないでしょうか。

勝利至上主義の功罪

 残念なことに日本は、グッド・ルーザーが育ちにくい世の中になってしまいました。ベストセラーとなった『国家の品格』にも記されていますが、子どもたちに対して、社会も大人もきちんとした精神教育を真剣にしていない。それに、地域社会の交流が希薄になってしまったことで、他者や弱者を思いやる心、優しさや協調性、連帯感など、社会生活をするのに必要な人間性を自然に育める機会や場が非常に少なくなってしまった。
 そこで、その役割を果たせるのはスポーツなんじゃないかと、私は思うんです。
 スポーツは体を丈夫にするだけじゃなく、目標に向かって努力する意欲を培えるし、仲間意識や責任感、犠牲的精神、リーダーシップ、社会性といったものを育む。情操教育にとって非常に価値あるものだと思います。
 しかし、一つ、問題がある。スポーツに限らないのですが、世の中全体に勝利至上主義が蔓延してしまっていること。もちろん、勝利を目指すこと自体は悪いことではありません。向上意欲そのものにつながる意味からも必要ですね。しかし、勝利至上主義は、ともすると多少ずるいことをしても、あるいはアンフェアなプレーをしてでも、勝ちさえすれば許されるという誤った意識を生んでしまう恐れがある。
 最近、子どもの試合などでも、大人が一生懸命になるがあまり、平気で相手に野次を飛ばしたり、応援しているチームに対しても子どもの失敗を責めてしまう指導者や親が多くいるようです。それでは、スポーツマンシップを育むどころか、自立心や意欲、失敗を恐れない強い気持ちまで削いでしまいます。大人は、子どもたちが勝敗を自分の中で消化し、うまく処理できるように手助けをしてほしい。それは、他者の失敗を許す気持ちや、相手の勝利や成功を喜んであげられる包容力を育むことになるのですから・・・。せっかくスポーツをしているのだったら、勝つ以上に大切なものを学ばせたいですよね。
 子どもは大人の態度を見て学びます。親御さんや指導に携わる人たちはもちろん、子どもたちの憧れの存在であるプロの選手もそういったことまで配慮してほしいと思います。
 勝っても負けても、相手を思いやれる大きな心と強い精神力――。トップレベルの選手こそ、良き勝者であり、良き敗者でほしいと願っています。

今日の「選手壮行会」では、このグッドルーサーの話もしました。
負けたときこそ、その3年間が問われます!!
がんばれ!!日中健児!!


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