今回、「時代の要請について」お話ししたいと思います。
教員は世間知らずだとよく言われます。日頃は学校と家の往復で、違う業種の友人と話
をする機会も減り、夫婦共々教員だとさらに外の世界の生の情報が入ってきづらい現状
があります。
その間に急激に社会は変化しています。
そんな我々にとって、社会の現状をわかりやすく伝えてくれる話を紹介します。
参加された先生はご存知かと思いますが、先日行われた教育対話集会の
講師津田勝人さん(人材コンサルタント)の話です。
津田さんは業績が落ち込み、会社の雰囲気が悪い企業を再生させるための
コンサルティング活動をされています。
その津田さんが、社会の流れをどう捉えているか。
主に次の4つの大きな変化があるとおっしゃっています。
①時代の変化…これまでの社会ではどちらの道を進むかについて正解があったが、
これからの社会では、どちらの道を進んでも正解である。つまり、
価値観が多様化してきていると。企業スタイルとしては、管理型から
協働型へ移行している企業が増えています。当然、会社は「言われた
事を素直にやる」人材から「考え、生み出すことができる」人材を
求めるようになります。
②労働観の変化…会社員に何のために頑張って働くかを調査すると、50代は自己実現
の割合が多いのに対し、20代は早く帰宅するためが多いという結果が
出ているそうです。プライベートも大切にする人が増えてきています。
会社では労働観の違う人とも意見を合わせながらプロジェクトを
進めていく必要が出てきます。
③モチベーションの変化…戦後は食糧を得ることをモチベーションとした時代から、
バブル期になると沢山稼いでおいしい食事を取ることになり、
今はインスタ映えする食事を取ることがモチベーションとなっている。
何のために働くかということにも通じるモチベーションが昔と明らかに
違います。
④情報量の変化…情報の流通量は10年で9.3倍になり、一生かければ世の中に
流通する情報に触れる事ができる時代は終わり、今は一生かけても
すべての情報に触れることができないと言われています。自分で
取捨選択する力が求められています。
この社会で、子どもたちが幸せに生きていくためには、やはり、想いや考えを
言葉にする力であったり、想いを伝えて納得させたり共感させるたりする
リーダーシップが必要であり、それを育てる手段として、アクティブラーニングが
必要なのだと思います。
ちなみに、生産性が高い会社・チームに必要なものは心理的安全性だそうです。
場の空気が悪い原因はコミュニケーション不足ですが、その内実は、遠慮や誤解や
後回しの気持ちが働くことで安心して意見を言えないことが一番の問題の根っこに
あると。
これも、アクティブラーニングに通じますね。
なるほど!!
教員の世界にも「アクティブラーニング」の考え方が必要ですね!!
勉強になりました。