ノルウェーでは、消費税が26%、食料品は軽減税率が適応されて13%です。
ですから、マクドナルドの店内で食べると26%ですが、
テイクアウトだと13%の課税になります。
「だったら『テイクアウト』で注文してお店で食べる人が出てくるのでは?」と
思うかもしれません。
でもノルウェーの人たちは、そうやってまで税金を減らそうとはあまり考えないんですね。
それはなぜか。それは、たとえ物価が高くても、彼らに「国に税金を納めている」という意識
が強く、国の福祉政策に対しても満足しているからだと思うんですね。
ノルウェーでは18歳からが成人で、高校を卒業すると家から独立します。
就職するか大学に行くかも自分で決めます。
保育園・幼稚園から大学までの教育費は無料です。
大学入試も受験もありません。
大学にはランクがあり、日頃の成績の上位順で入れます。
大学の学費は無料ですが家賃と生活費はかかります。
親からの仕送りがない彼らは学生ローンで生活します。
そして、留年してローンを膨れあがらせたくない彼らは、
アルバイトもせずに必死で勉強するのです。
ノルウェーの労働者の最低賃金は、時給2000円くらいです。
これを聞いた日本の経営者の方は、「2000円で雇って、その人間が仕事できなかったら
どうするんだ?」と驚かれます。
でもノルウェーでは解雇権が認められていますので、「この仕事は君には向いてない」
ということであればすぐに解雇できるのです。
こうした雇用の流動性はとても大事なことだと私は思っています。
日本にはそれがないので、「自分にこの仕事は向いていない」と思っても、
辞めて仕事をランクダウンさせるのが嫌で、必死にその仕事にしがみつくわけです。
ノルウェーでは、解雇されてもすぐに再就職できる環境があります。
仕事を変えても最低賃金が高く設定されているので給料が急に落ちることもありません。
子育てへの配慮も手厚いです。
育休や産休を取って職場に復帰しても、休む直前のポジションと所得を保証することが
法律で義務付けられています。
子どもが1歳くらいまでは、ほぼ無料で家にシッターさんが来てくれます。
ちなみに、カナダ・トロントの公共交通機関には、
「大人が1枚買うと子ども5人まで無料」というシステムがありました。
カナダは特にインド人の移民が多いんです。
インド人には、子どもが5、6人という家族がざらにあります。
こういった優しい取り組みが、国民の満足度を高めているんですね!
さて、「日本」は消費税10%の議論をしています。
国民はその10%に満足しているのでしょうか?
「就職」「子育て」「所得」「休暇」・・・・・・。
親愛なる日中健児のみなさん!!
「税金」を何に、どう使ってもらえれば「満足」できますか?
少ない人数で、多くを支えなければいけない時代に
その時代の前だからこそ!!
今から考えなければ!!
よろしく!!日中健児!!