メニュー

西小学校東小学校北小学校南小学校相野山小学校香久山小学校梨の木小学校赤池小学校竹の山小学校日進中学校「日中健児のつぶやき」
学校の概要周辺地図年間・月間予定表交通安全学校からの文書学校からの各種おたよりR2 部活動方針部活動だよりリンクリストPTA活動日中健児のつぶやき(H30)日中健児のつぶやき(R1)日中健児のつぶやき(R2)
日進西中学校日進東中学校日進北中学校作品募集のお知らせ

日誌


2019/06/24

6月24日(月)みやざき中央新聞

Tweet ThisSend to Facebook | by 日進中学校管理者
エネルギー資源は石炭からダイヤに
魂の編集長 水谷謹人
 伊藤伝右衛門(でんえもん)は明治から大正、昭和の時代を駆け抜けた炭鉱王である。
  当時、石炭は産業にも戦争にも欠かせない唯一のエネルギー資源だった。時代は、小さな炭鉱業を営んでいた伝右衛門にとって追い風となり、明治27年に勃発した日清戦争で彼は巨万の富を得た。
  当時は、名声も権力もカネで買える時代だった。無学で文字も読めない伝右衛門だったが、地元銀行の取締役に就き、晩年は頭取にもなった。衆議院議員も二期務め、政治家として手腕をふるった。
  そんな伝右衛門にとって唯一の不幸は、50歳の時に妻・ハルを病気で亡くしたこと…ではなく、後妻として大正天皇の従妹で、柳原(やなぎわら)伯爵の令嬢・燁子(あきこ・25)を迎えたことだった。
  この女性がすごかった。もし燁子が妻として大切にされ、幸せな結婚生活を送っていたら、誰も彼女のことを後世に語り継いではいないだろう。炭鉱で働くたくさんの荒くれ者を従えていた大富豪は、たった一人の妻を幸せにできなかったのだ。
  先般訪れた福岡県飯塚市の「旧伊藤伝右衛門邸」は、広大な敷地の中に建てられた豪華絢爛(ごうかけんらん)な屋敷だった。
  燁子が嫁いできた時、そこには跡取りにするために養子にした伝右衛門の甥2人と、彼の妾(めかけ)の子で小学6年生の静子、伝右衛門の父親の妾の子で初枝という若い女性、そしてもう1人、屋敷の一切を仕切る女中頭のサキがいた。
  伝右衛門は再婚する際、それまでの派手な女性遍歴を清算したが、サキだけは手放さず屋敷に置いていた。燁子はこのサキと相当激しいバトルを繰り広げたようである。
  もちろん現代の倫理・道徳観で歴史を裁くのは野暮だ。「妾」は今の「愛人」とは別物である。正妻公認で、法的にも正妻と同じ二等親の立場が保証されていた。貧しい家や身分の低い家に生まれた女性にとって「妾になること」は大出世の道でもあったのだ。
  それでも男中心の社会であったこと、カネと地位のある男たちは「やりたい放題」だったことは否めない。
  燁子も柳原伯爵の妾の子で、一度由緒ある伯爵家に嫁いだが、その時は夫の暴力が原因で実家に逃げ帰っている。そんな燁子を実家は「出戻り」「柳原家の恥さらし」と蔑(さげす)んだ。
  二度目もまた歪んだ結婚生活だった。燁子はかつて嗜(たしな)んでいた短歌に没頭し、「白蓮(びゃくれん)」という雅号(がごう)で世に作品を発表していった。
  ある作品が雑誌『解放』に掲載されたことが縁で、白蓮は編集に携わっていた東京帝大の学生・宮崎龍介と出逢った。2人は当初、事務的な手紙を交換していたが、やがてそれは恋文になっていった。
  旧伝右衛門邸の敷地内に、白蓮の足跡を展示した「白蓮館」がある。
 「恋しゅうて/なつかしゅうて/悲しゅうて/どうしたらよいやら/りうさま」
  約10年間鬱積(うっせき)していた情念を白蓮は龍介にぶつけた。2人が交わした手紙は700通を超えたという。
  龍介に「この家から私を連れ出して」と迫る手紙がこれだ。「こんな恐ろしい女/もういやですか/いやならいやと早く仰(おっしゃ)い/さあ何(ど)うですか/お返事は」
  大正10年10月20日、2人は駆け落ちした。その2日後の朝刊に、白蓮が新聞社に送った伝右衛門への絶縁状が掲載され、夫婦の恥部が世間に晒(さら)された。俗にいう「白蓮事件」である。
  富と名声を手に入れるより、1人の女を幸せにすることが難しい時代だったのだろうか。
  この事件から約100年。この間最も変化したものは女性の社会的な立ち位置だろう。女性には凄まじいエネルギーがある。そのことに世間が気が付いた最初のきっかけは「白蓮事件」かもしれない。
  今や女性の活力は、家庭はもちろん、社会にも欠かせない貴重な資源だ。磨くとダイヤのような輝きを放つ。
まだまだ、「男女平等」「男女同権」「男女共同参画社会」など・・・・・・・・・・と言われますが?
日本の人口が減少し、「労働者人口も減少し」リタイヤした人たちを少ないその人たちで
「支える?」世の中になっているにもかかわらず・・・・・・・・・・。
女性にも男性と同じように頑張っていただかないと・・・・・!!
そして、最近問題になっている「外国人労働者」も同じように・・・・・・・!!
男子?女子?
日本人?外国人?などと言わず、「同じ人間として!!」
学校教育が果たす役割は大きいと思います。
大人になってから変えるより、大人になる前に「そのような当たり前の感覚を!!」
育てたいものです!!
ともに、頑張りましょう!!

10:51 | 投票する | 投票数(8) | コメント(0)