昨日、プロボクシングの男女トリプル世界タイトル戦が、千葉の「幕張メッセ」で行われ、
WBO世界スーパーフライ級王座決定戦で、同級２位の井岡一翔選手が同級１位の
アストン・パリクテ選手を１０回１分４６秒TKOで下し「日本人初となる４階級制覇」に
成功しました。　
井岡選手が「４階級王者」となるべき分岐点となったのは、「７ラウンド」でした。
それまでのポイント勝負では劣勢だと踏んだバリクテ選手が、至近距離から足を止めて
猛ラッシュを仕掛けてきました。
井岡選手は鉄壁の防御で凌ぎましたが、今までの井岡選手だったら「防御だけ」で
終わり、ポイントを失っていたと思います。
しかし、今回の井岡選手は「引退からの復帰戦」までの井岡選手とは違っていました。
残り１分の時点で「反撃」に出たのです。
今までのテクニックだけの井岡選手と大きく違った、成長した姿でした。
結局、その反撃で「そのラウンドのポイント」を奪え返し、そのラウンドをとった
ジャッジをした審判もいました。
その「強い気持ち」が、その後の１０回のＴＫＯに結びついたのだと思います。
それまで、タイミングを逃していた「右のカウンター」がヒットするやいなや
「１６連発」のパンチでバリクテ選手を棒立ちにし、ＴＫＯ勝ちとなりました。
その伏線が７回の「反撃」出だした「ボディーブロー」でした。
井上尚選手の強さと、井岡選手の強さ。
階級は違いますが、どちらが強いのか？・・・・・・・・・・・・