ニュースによると、
小中学生の登下校時の負担になっている重過ぎるかばんやランドセルの改善を図ろうと、
教科書などの勉強道具を学校に置いておく「
置き勉」を認める動きが広がっています。
かばんの重みに配慮を求める国の異例の通知が追い風になっていますが、
「紛失などのトラブル」を警戒して慎重な学校が多くあります。
肩への負担といった「健康被害」に対する懸念もある中、「置き勉」の浸透に向けて
識者は「まずは肥大化する学校の責任を見直すべきだ!」と話しています。
そうなんですね。
文部科学省やマスコミは「簡単に、見直すべきだ!」と言いますが、
そうは、簡単な話ではないのが「現場」であり、「学校現場」なのです。
ある学校の放課後の教室では、机やロッカーに、プリントが束ねられた厚いファイルや
教科書が何冊も見られます。
その学校は置き勉の「判断を生徒に委ねて」います。
その学校では、「家で学習するために何が必要で不要か判断力が付くし、忘れ物も減った」
とみています。
また、頻繁に使わない教科書を教員側が保管するなどの工夫をする学校も徐々に
増えています。
教科書協会(東京)によると、2002年度と比較し2015年度の小学校4教科、
2016年度の中学校5教科の総ページ数はいずれも「1.5倍以上」。
脱「ゆとり教育」で学習内容が増え、より見やすい教科書の大判化も進んだためです。
また、小学校では読書推進のため学校で借りた本を毎日持ち帰ったり、
水筒を持参したりし、中学校では部活動の練習着やユニホームもあります。
我々の情報交換によると、「水筒の水は、夏場に3Lほど」になり、重さの多くを占めている!
という調査結果も出ています。
この結果、子どもたちは毎日重さ数キロの荷物を持って通学し、近年は首や肩に何らかの
痛みを訴えるケースも報告され「現在の話題」になっています。
こうした現状を受け、文部科学省は9月、全国の教育委員会に文書で通知しました。
しかし、他の問題は「問題が起これば責められるのは教員で学校」である?
という部分なのです。
だから、抜本策として鍵の掛かるロッカーの整備や教科書の軽量化、電子化なども
挙げられていますが、「早期実現は現時点で各校とも難しい状況」です。
本校でも、すでに、「置き勉」の話し合いを進めていますが、
「学校に何を置いて何を持ち帰るかは子どもに任せるのが本来の姿」だと考えています。
ある有識者は、「保護者も含めて理解を深め、全てを学校任せにしない改善策を
みんなで考えるべきだ」と指摘していますが、・・・・・・・・・。
沖縄の米軍基地の問題も同じですが、「当事者意識」をすべての方が持っているわけ
ではない状況の中で、「みんなで考える?」というのはとても難しいことです。
できる限り情報を共有しながら教員間でも議論し、子どもたちにも話し合わせ、
本校では決定していきたいと考えています。
「話し合ってください!」「議論してください!」という言葉は簡単ですが、
特に、日本人はその「議論」が上手ではない?と思っているのは私だけ?でしょうか。
ご意見があれば、・・・・・・!!
お待ちしています。