一昨日、WBA世界バンタム級王者の井上尚弥選手がワールド・ボクシング・スーパー・
シリーズ(WBSS)の準決勝で、IBF王者エマヌエル・ロドリゲスから3度のダウンを奪い、
2RKOで「圧勝」しました。
その決勝は5階級王者のノニト・ドネア選手と対戦します。
格闘技好きの人にとっても今のところ「すごい!」の一言ですね。
あるニュースで井上尚弥選手の強さについて、「3つ」ポイントを挙げていました。
1 KOパターンをいくつも持っている
井上選手は、その階級を超えた「パンチ力」を持っています。
「4階級上」のライト級でも通じるほどの威力を持つと言われています。
その武器となる強力なパンチを「いくつも」持っている事が特徴的です。
「ボディ、フック、ストレート」とKOに繋がるパンチのバリエーションが豊富で、
全てのパンチが総じて強く、どのパンチでも倒す事ができる。
すごいですね。
だから、KOパターンをいくつも持っている。
2 頭脳戦にも長けている
1度目のダウンを「顔面」に当てて奪うと、通常の選手は顔でダウンを奪ったので、
試合を決めようと「顔面」にパンチをまとめるものです。
しかし、井上選手は相手の心を折るために、「ボディ」にパンチを打ちました。
ロドリゲス選手は、苦しい表情でセコンドを見て顔を振っていました。
この時点で、「戦意喪失」していました。
ロドリゲス選手は「想定外」のパンチをもろに喰らい、敗戦につながりました。
井上選手は相手の裏をかくような、頭脳戦にも長けています。
3 防御のレベルも非常に高い
井上選手の場合、攻撃に焦点が当てられがちですが、ディフェンス面も優れています。
井上選手は非常に目がよく、まともにパンチをもらった試しがありません。
ダウン経験も無く、パンチをもらわないスタイルで勝ち続けてきました。
俗に言う、「見切る」ことができるのです。
当たらないパンチは、どんなに「強くても」「速くても」「切れがあっても」
まったく効きません。
少し中心を外すだけでも、少し中心をかわすだけでも「ダメージ」はまったく違います。
素早いフットワークで相手の攻撃を外し、鋭いステップインで攻撃に移れる。
「攻防一体」「攻守一体」
攻撃が=防御につながる。
防御が=攻撃につながる。
すごいですね!
井上選手は、防御のレベルも高く総合力がずば抜けている。
ボクシングは、攻防の競技だ。どんなに攻撃力があろうと、打たれ強さは鍛えられません。
派手な打ち合いは盛り上がりますが、パンチをもらわない事に越したことはありません。
長く選手として活躍していくためにも、「もらわない技術」は不可欠であり、
パンチをもらわない「技術戦」も味がありますね。
日本のチャンピオンで「世界3本指」に入るようなボクサーが出てきました。
世界で活躍する「スポーツ」や「他の世界の選手」にも刺激になった試合ですね。
今の若者は「楽しみ」です。
きっと、経済界にも、政治の世界にも、そして、「教育界」にもモンスターはいるはずです。
よろしくお願いいたします。