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2019/09/04

9月4日(水)「自分の時間がない」という人へ

Tweet ThisSend to Facebook | by 日進中学校管理者
「みやざき中央新聞より」
 先日参加したビジネスセミナーでのこと。開始時間になっても参加予定者のうち2人がまだ到着していなかった。1人からは「遅れます」というメールが来たが、もう1人からは連絡なしとのことだった。 
  その時、「昔はどうしてたんだろう?」という話になった。昔というのは携帯電話やスマホがなかった時代のことだ。
  たとえば、駅で待ち合わせをする。何かの事情でどうしてもその時間に大幅に遅れるなんてことは誰しも経験したことがあるのではないだろうか。そんな時、待つ側も待たせる側も平常心ではいられなかったはずだ。
  「昔は駅構内に『伝言板』があった」という話も出た。そこにチョークで「先に行きます」とか「駅前の喫茶店にいます」などと書く。ただ遅れてきた人がそれを見てくれたらいいが、見なかったら悲劇である。
  さらに言うと、「渋谷ハチ公前」のように連絡手段のない待ち合わせ場所の時はどうだったか。デートの約束なら1時間でも待つだろうが、ビジネスの約束だと信頼を失うだろう。
  待ち時間も自分の人生の一部、貴重な「自分の時間」である。何分くらい待てばいいのか分かれば、その時間を有意義に使うこともできるが、分からないと、ただイライラするだけの時間になる。
  「自分の時間」を何にどう使うかは人生における極めて重大な問題だ。
  女性アニメーターの草分け、奥山玲子(故人)をモデルにしたNHKの朝ドラ『なつぞら』が佳境に入ってきた。主人公なつが仕事と家庭の両立に向けて奮闘中である。
  かつて女性は、結婚や出産を機に退職するのが通例であった。ドラマの中でも妊娠したなつに、「契約社員になれば時間が自由になり、子育てがやりやすくなる」と提案する社長に対して、「正社員として仕事を続けたい」と迫るなつ。仲間の応援もあってなつの主張は認められるが、産休明け早々、なつは長編アニメの作画監督を任せられる。
  「自分が、後に続く女性たちの道を拓くんだ」と奮起した以上、後には引けない。それまでの「仕事か家庭か」ではなく、「仕事も家庭も」を選択するなつである。
  時代背景は昭和40年代だが、今日の「働き方改革」や「ワーク・ライフ・バランス」という時代の流れとうまく噛み合わせているようにも思える。
  文筆家・執行草舟(しぎょう・そうしゅう)さん(69)の著書『生くる』(講談社)に「自分の時間」を考察する章がある。こんな言葉で始まる。
  「現代人は『自分の時間』を誤解している。それにより多くの人が何よりも尊い、自分に与えられた生命の燃焼に支障をきたしている」と。
  どういうことかと言うと、たとえば「仕事が忙しくて自分の時間がない」とか、「人生を時間単位で売り買いする」という発想がとんでもない誤解であるという。
  執行さんは菌酵素食品の研究・製造・販売を手掛ける㈱日本生物科学および㈱日本菌学研究所の社長である。33歳でこの事業を興した。創業の少し前に子どもが生まれ、その3か月後に妻を亡くした。
  多くの人は「小さな子どもを抱えながら仕事をしていくのは大変だろう」と思う。しかし執行さんは「逆だ」と言う。
  「子どもがいたから事業もやってこれた。家で子どもの世話をしたり、寝顔を見たりして気力を取り戻していた。自分の時間がないと考えたことは一度だになかった」と当時を振り返る。
  「事業は私の時間が社会に役立っている喜びを与えてくれた。子どもの存在は私が一人の人間として生きている実感を与えてくれた。事業や子育ては、自分の時間を奪うものではなく、自分の時間を有意義たらしめてくれるものであった」
  そしてこう断言する。「仕事や家族との時間は『自分の時間』の代表的なものだ。人生における有意義な時間の過ごし方とは、仕事と家族に多くの時間を当てることである」と。

「働き方改革」が叫ばれ、「労働時間」ばかりが問題にされています。
また、子育てによる時間で「苦しんでいる」方も多く見られます。
それは事実なので、しっかり、社会全体で考えなければいけない問題です。
しかし、今回のコラムのように、
「問題になっている労働時間」を問題と考えず、有意義な時間と考える人がいること。
「子育てが苦しい時間」と考えている人もいますが、「楽しい」と感じている人もいること。
どうしても、そのことが原因で「命」を落としてしまうと・・・・・・・・・。
本当の意味での「カイゼン!!」は難しいものですね。
「時間」一つを取っても。
昔から言われていますが、やはり、人によって「時間」の中身、質、進む速さ、長い短い?
すべては「その人の感じ方?」なのかもしれませんね。

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