2019/10/30 | 10月30日(水)ラグビーワールドカップから学ぶ | | by 日進中学校管理者 |
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日本の活躍で、一躍「ラグビー」というスポーツが脚光を浴びています。
その結果だけでなく、その他の部分でも賞賛されています。
一時期の盛り上がりだけで終わらないようにしたいものです。
さて、「ラグビーワールドカップ」から学ぶことは、人それぞれ違うと思います。
私は、日本代表が大切にしていた「五大価値」。
すなわち、「品位」「情熱」「結束」「尊重」「規律」です。
そのどれもが、「今、日本人が忘れかけていること」なのでは?と
気づいた人たちの心を打ったのではないでしょうか!?
その中の「規律」。
「自主性」「自発性」が求められる現代。
「規律」は堅苦しく、管理的で嫌なイメージを抱きやすい言葉です。
しかし、少し勘違いしていませんか?と疑問を投げかけた日本代表。
エディー・ジョーンズHCが「規律」を求め、日本人にあったチーム作りを進め、
前回ワールドカップの「南アフリカ戦」の大金星につなげました。
その当時のチームは、リスクのある「オフロードパス」は禁止でした。
両手で確実にパスをつなぐ。
その中で「タックル」「スクラム」の強さを身に付けたのだと思います。
「辛抱」「耐える」ことで、自分自身をコントロールできるチームになりました。
そこで、ジョセフHCが「規律」を引き継ぎながらも、状況に合わせて「判断する」
能力を育て、「オフロードパス」を解禁したのです。
以前もお話しをしましたが、
「守」「破」「離」は、茶道や武道などの芸の道における師弟関係の「あり方」を
示したものです。
「守」は、教え、型、技などの基本を忠実に守り確実に身に付ける段階です。
その中にはキッチリとした「規律」が当然存在します。規律無くして、「基礎基本」
の習得はあり得ません。エディー・ジョーンズHCは、日本人の特性を理解し、
その「規律」で、革命を起こしました。
しかし、それだけでは「決勝トーナメント突破」「ティア1と互角に戦う」という
レベルには・・・・??
そこで、ジョセフHCは、「破」である「他の師や流派の考えについても、しっかり考え
良いものは取り入れ「応用」「発展」すること」を求めました。
「守」の段階である程度の成果が出た選手は、その応用には抵抗したようですが・・?
ジョセフHCは、強いリーダーシップで説得をし、改革を進めました。
そこで取り入れたものの一つが「オフロードパス」です。
基礎基本が身に付いたからこそ、できた技です。
一人ではなく、多くの人間で達成するためには「自由」は、完全なフリーになるはず
はありません。その集団・組織の中で「規律」があり、その上に積み上げるように「応用」
があるのだと思います。それが「自由」なのではないでしょうか?
その規律の中で、自由に応用できた者が、次の「離」である、「一つの流派を離れて
独自の新しいものを生み出す!」段階の人です。
中学生のうちに「守」の段階をしっかりと身に付けさせ、その中で「破」の段階に
行くことのできる「勉強」をさせたいものです。
言葉の解釈は誰もが自由ですが、
マナーが悪くなってきた日本人!と言われる中、ラグビーの選手やその精神が
見直されて来たのは、「自由」「個性」をはき違えてきていることに気付き始めている
のかもしれません。
きっと、日本以外の外国人は「そこ」に憧れて日本の文化を大好きになっていると
信じています。日本の良き伝統を守っていきましょう!!