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2018/11/06

11月6日(火)童謡

Tweet ThisSend to Facebook | by 日進中学校管理者
『赤い靴』『兎のダンス』『かなりや』『待ちぼうけ』『シャボン玉』『七つの子』『夕焼け小焼け』
『うれしい雛祭り』・・・・・・・・・・・・・・。
あなたはこれらの童謡をいくつ歌えるだろうか。
もし歌えるとしたら、いつ頃覚えたのだろうか。
遠い昔、親や祖父母が子守唄代わりに歌ってくれたり、幼稚園や保育園で歌ったり、
NHKの幼児番組で流れていて、いつの間にか心に染み込んでしまったのではないだろうか。
先週、ハーモニカ奏者のもり・けんさんと会った。
「童謡伝道師」を自称しているもり・けんさんは、国内外で演奏と講演をしながら、
童謡の魅力を伝える活動を20年前から行っている。
もり・けんさんの話によると、最近では幼児の歌を広い意味で全て「童謡」というそうだが、
狭義的には三つのジャンルに分けられるという。

一つは『花いちもんめ』や『あんたがたどこさ』など、昔から伝承されてきた「わらべうた」。
それから明治に入って文部省が音楽教育を目的として編纂した『うみ』『蛍の光』『春の小川』
などの「唱歌」。
そして冒頭に紹介した「童謡」だ。
童謡誕生のきっかけは、1918年(大正7年)に児童文学者の鈴木三重吉
(すずき・みえきち)が創刊した児童文学雑誌『赤い鳥』である。
教育ではなく、「子どもの純正を育むこと」を目的として創刊された『赤い鳥』には、
芥川龍之介、有島武郎、泉鏡花など、当時の名高い作家が賛同し、作品を寄せた。
『蜘蛛の糸』『杜子春』『一房の葡萄』『ごん狐』などの児童文学は、
この『赤い鳥』に寄稿されたものだ。
詩人の西條八十(さいじょう・やそ)は11月号に『かなりや』という詩を寄稿した。
その詩に、小学校の音楽教員をしていた成田為三が曲を付けた。
その楽譜が翌年5月号に掲載され、大きな話題を呼んだ。
三重吉らはこの歌を「童謡」と呼ぶことにした。
こうして『かなりや』は童謡第一号になった。

その後、野口雨情、北原白秋、サトウハチローなど、著名な詩人が寄せた詩に曲が付けら
れ、世に出ていった。ちょうど巷では一般家庭にレコードが普及し始めていた。
それまでの「文部省唱歌」にはない高い芸術性を帯びているということで、
社会的な大ブームになった。
もり・けんさんは言う。
「あなたが童謡を歌えるのは、幼少期にそれを伝えた親や祖父母がいたからです」
「お寺に生まれた子は小さい頃からお経を聞いていますが、意味など分かっていません。
でも、大人になったらお坊さんになります。
歌舞伎役者の子は2歳くらいで初舞台に立ちますが、意味は分かっていません。
でもその子も歌舞伎役者になります。
幼い頃から自然と慣れ親しんだものは大人になってから必ず何かの形になって残ります」
学ぶことや理解することより、6歳までは「感じること」が重要なのだそうだ。
なるほど、体の成長に五大栄養素が必要なように、「感じること」は心の成長にとって
欠かせない栄養素だ。
そのために幼児の五感は全開になっている。
やさしいメロディ、肌のぬくもり、お母さんの香り、周りの人たちの笑顔、手作りの味。
これらをたっぷり感じさせることだ。
この時期に「教えること」を優先させてしまうのは、人生における重大な損失だ。
さて、童謡第一号の『かなりや』は、実に不思議な詩だ。
1番から3番まで「唄を忘れたかなりや」を、子どもらが「山に棄てようか」「小藪に埋けようか」
「鞭でぶとうか」と言っている。
それを聞いていた母親が「いえいえ、それはかわいそう」と言いながら、
4番で「象牙の船に銀の櫂で月夜の海に浮かべましょう。
きっと唄を思い出すわ」と歌っているのだ。
曲調も3番までは悲しげなメロディだが、4番から急にワルツのような3拍子に変わる。
西條八十が人生に悩んで働けなくなった人のことを書いたとも、自分自身のことを書いた
とも、いわれている。
今年は童謡誕生100年の年。
この高貴な日本文化は、果たして次世代に歌い継がれるだろうか。
そのカギは私たちの手中にある。

現在、わが家にも孫がいます。
テレビは「Eテレ」だけです。
おもちゃで遊びながら「じじばば」「ママパパ」「次女」まで、すべて、「童謡」を
口ずさみながら・・・・・・・・・・。
テレビからも「童謡」が、BGMのように!!
車に乗っても「童謡のCD」です。
子育て世代に口ずさんでいたので、自然出てきます。
夕方5時には、私が住んでいる尾張旭市では「市のスピーカー」から
「夕焼け小焼け」が流れます。
「童謡」や「小さな子ども」は、なぜか?
心が落ち着きますね!
不思議です。
保育園実習行っても、中学3年生の子どもたちの表情が「どんな子」も「穏やか」です。
不思議ですね!?
きっと、日本人には「心の故郷」と感じられる何かがあるのではないでしょうか?
親愛なる日中健児のみなさんは「どうでしょうか?」
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