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2018/10/24

10月24日(水)簡単ではないね?

Tweet ThisSend to Facebook | by 日進中学校管理者

「虐待などのケース」での児童相談所と警察との連携について
A
 福祉である児相と、治安維持や犯罪捜査を扱う警察とでは目的が違います。福祉だからこそ、私たち医療関係者も、簡単に児相に通告できるんです。通告の対象とされ、カッカきているお母さんに対面したときには、「児相は警察とは違って、あなたを捕まえに来るんじゃなくて、親御さんを支援して、子どもと良い関係をつくるように支援するところなんですよ」と話をしています。

 虐待やネグレクトをしている親だと、そうした違いがわからないかもしれないですね。

 ところが、虐待と判断された情報が警察に通報されると、警察は捜査を始めることもある。そうなると、警察の対応は児相のそれとはまったく違うんです。例えば、親に殴られて入院している子どもに接触する際には、恐怖心などを抱えているため、慎重さが必要です。そういう子どもに警察から確認が必要な場合、「子どもにあたる前に病院に連絡をしてください」と児相は管内の警察には伝えてあります。それでも、捜査となると、警察は事前の連絡もなく、ドカドカと勝手な時間帯に病棟に入り込んで子どもに接触してしまうこともあります。そうなると、親も激しく反応しますし、子どもはますます気持ちが追い込まれてしまうのです。

 児相への虐待通告には様々あります。例えば、保健師さんが乳児健診の際、乳児の様子から虐待を疑って児相に通告してくるような例もある。あるいは、親御さんが育児不安を訴えたり、「最近調子が悪くて、なかなか子どもの面倒が見られないんです」などと相談してきて、よく聞いてみると、ネグレクトが判明したり。また、数は少ないですが、「子どもを叩いてしまう」と自ら相談してくる方もいます。こうした通告や相談の情報が、全て警察にも共有されるとなったら、どうでしょう。乳児健診にも行けないと思ったり、児童相談所への相談など怖くてできないと感じたりして躊躇したら、危うい状態にいる保護者がますます孤立し、かえって子どもの虐待リスクが高まるかもしれません。

 

 シビアな事件だけで動くとは限りません。警察は捜査機関でもありますから、「深刻だ」と連絡を受けても、その状況が曖昧だったら慎重になるように感じます。逆に、「昨日何時何分、こんなテレビ番組がやっている時にお父さんに殴られました」と犯罪事実が具体的に確認できるとなれば、対応も違ってくる。ですから、児相の判断と警察の判断では異なる場合も少なくないのです。

 それは違うでしょうね。

 基本的に生活安全警察と情報を共有するのですが、事件性があると思う案件は刑事警察に連絡を入れるわけです。

 刑事警察の捜査となると、警察もそうした捜査情報は漏らすわけにはいかないでしょうから、児相側は、警察がどう動くかわかりません。連携といっても難しい場面も生まれます。

今、学校現場では「このような難しい事例」が、頻繁に怒ります。
児童相談所に通告すれば???
警察に通報すれば???
保護者を孤立させないように・・・???
子どもたちの「今後」が、心配ないように・・・・???
さまざまな、「要素」が絡み合って、
簡単に「連絡をすれば・・・??」
「簡単に「連携をすれば・・・??」という話ではありません。
当然、通告義務はありますし、警察が関与しなければいけない事案もあるでしょう。
しかし、教育現場のスタンスは「子どもの気持ちを第一に!!」考えたいと思っています。
それぞれの機関なりに、大切なものは違うかもしれませんが
救われるべきは「子どもたち」であることに間違いはない!!と信じています。
人と人との関係は「簡単ではないね?」



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