昨日のアクティブ授業では、急遽お願いしたにもかかわらず、
授業者の先生方には快く引き受けていただきありがとうございました。
各教科で、関わり合いや対話を取り入れたアクティブポイントは次のとおりです。安江先生(英語)…現在分詞の後置修飾を使った文(例[Thegirl [playing the
piano]]is~)で、絵の中の人物について尋ねる活動をする。
松浦先生(理科)…ばねばかりに加わる力の大きさと滑車の動きについて、
教科書や便覧を参考にして説明を考え、班ごとに松浦先生に
発表しに行く。
野々山先生(社会)…ヨーロッパ州の自然環境を捉えるために、雨温図の読み取り
からわかった特徴を友達に伝える。
金田先生(数学)…中点連結定理の証明を各自で考え、教えあう。 どの授業も、生徒同士の対話の場面を積極的に作り、子どもたちのダイナミズムを
生み出そうと場面設定に工夫を凝らしている授業ばかりでした。提示された課題を
個人やグループで解いている中で、教え合ったり、学び合ったりしていました。
参観された先生も、自分の担当するクラスでできるかなという視点で見てくださいました。
その中で、どうしても、意欲や能力に個人差が生まれ、早く終わった生徒は暇をし、
あきらめてしまった生徒は固まって動かないということも出てきます。
授業後の研究協議会では、その状況にどうアプローチするかが話題に上って
いました。私は、そういう子たちにどう働きかけるかではなく、学ぶ集団としてのクラス
にどう働きかけ、その状況を変えていくかに力を注ぐべきかを考えることが先決だろう
と考えます。子どもにはよく、「全員で学力を上げよう」と投げかけます。早く終わった
生徒は、まだ終わっていない生徒を自主的にフォローしに行ったり、わからない生徒は
早めに教えてもらいに動いたりする姿が見られるようになってくるのが理想ではない
かと…。
また、理解度にも差があるのも事実です。1時間の中で授業者一人が、すべての
生徒の理解度を完全に把握することは難しいと思います。私は、課題を達成した生徒
にマグネットを貼らせて可視化しています。そうすると、あまり理解していなくても答え
だけ確認してマグネットを貼ってしまう生徒が出てくるのではという疑いが出てくるのも
事実です。そういうときも、「一人ひとりが理解し、言葉にできるようにすることが大事で
ある。」と訴えかけ、答えを教えるのではなく、考え方やヒントを教えたり、考えたこと
を言葉にできるように、表現を補ってあげたりする必要性を子どもたちに感じ取らせたい
と思っています。先生方はどうお考えになりますでしょうか?