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2019/12/02

12月2日(月)みやざき中央新聞

Tweet ThisSend to Facebook | by 日進中学校管理者
仕事を通してどうなりたいですか?
魂の編集長 水谷謹人
 忘年会の時季になった。1年の仕事の労をねぎらうのが忘年会だが、近年サラリーマンの働き方が随分と様変わりした。いわゆる「働き方改革」である。
  この政策が生まれた背景には、歯止めがかからない人口減少がある。総務省の発表によると、日本の人口は2010年の約1億2800万人がピークで、それ以降は減り続けている。2015年は約1億2700万人、2019年は11月1日の時点で約1億2600万人だ。5年毎に100万人の減である。
  減っているのは15歳から64歳までの、いわゆる「生産年齢人口」と呼ばれる人たちと、14歳以下の子どもの人口だ。
  この年代の人口減少は国力、すなわち経済力を直撃する。だから今、国を挙げて生産年齢人口の中にいる「眠っている人」を起こしにかかったり、育児や介護を理由に退職せざるを得ない人たちを何とか引き留めようというのである。それが「あなたのライフスタイルに合った働き方を認めるので働きましょう」という掛け声だ。
  そこから出てきた「残業ゼロ」や「時短」などは、結果的に働く全ての人にとってもありがたい制度になった。
  ただ、多様な働き方を提示しているのだから、仕事が趣味のように大好きで、休日返上してでも働きたい人がいたら、その働き方も認めてほしいと思うが、それには罰則規定があるらしい。
  しかし、かつてはそういう人たちが日本経済を支えてきた。
  先日、息子の高校時代の道徳の教科書に目を通していたら、興味深い文章を見つけた。書いていたのは五十代後半の男性だった。
  その男性の父親が亡くなって20年が経ったある日のこと、父親の遺品を整理していたら、手帳に数枚の新聞の切り抜きが挟んであった。
  父親は、35年間勤めた会社を57歳で定年退職し、関連会社で働いていた。そこも60歳で退職しなければならないが、その矢先、父親は59歳で亡くなった。
  父親が生前切り抜いていたその新聞記事は「求人募集」の広告で、どれも60歳以上の雇用に関するものばかりだった。
  「定年後は隠居してのんびり年金暮らしをするのだろう」と思っていた男性は「親父はまだ働く気だったのか」と切なさが込み上げてきた。
  男性は、少年時代に思いを馳せた。父親が仕事に就いたのは戦後間もない頃で、雇用も不安定、かつ十分とは言い難い賃金、仕事があるだけで有難い状況下にあって家族を養うために必死に夜遅くまで働いていた。
  彼の記憶の中に、毎月15日になると父親が母親に茶封筒を渡している光景があった。その茶封筒の中に家族4人の生活の全てがあった。
  当時、猛烈に働く人をなぜかカタカナで「モーレツ社員」と呼び、どの会社もそんな社員を必要としていた。自営業に至っては、両親揃って早朝から夜更けまで働くのが当たり前だった。そこまでして働かないと、この社会も自分たちの生活も支えられなかった。
  その文章は「働くことは生きることだった」という言葉で締めくくられていた。「今どきの高校生は道徳の授業でこの文章を読んでどう思ったのだろう?」とふと思った。
  かつては「仕事」という大きな枠の中に、生活があり夢があり人生があった。仕事で躓(つまず)くと生活も夢も全て崩れた。だから皆必死に働いた。
  今は「人生」という大きな枠の中に、仕事があり生活があり夢がある。仕事で躓いても人生は揺らがない。生活も将来の夢も何とかなる。国が豊かになったおかげだろう。
  求める「豊かさ」が人ぞれぞれで異なってきた。だから働く意味も理由も自分で探さなければならないが、働き方改革はそこまでは教えてはくれない。
  仕事を通してどんな自分になっていたいのか、である。忘れないように忘年会までに書き留めておきたい。
我々の時代、教員の世界も「情熱」「やりがい」「生き甲斐」という言葉を支えに「モーレツ」
に働いてきました。一般の公務員に比べ「調整手当4%」をもらっているから?
勤務時間以外に働いて「当たり前?」になっていました。
通常の公務員や、一般企業の方々の「時間外手当て」に相当する部分が
「判断が難しいので、調整手当4%で我慢してほしい?」ということなのでしょうか?
しかし、働いても働いても「報われなくなってきている時代」
どのようにして「教員は働きがい」を見つけていくのでしょうか?
今、「教員の世界」も「働く意味」を問われています。
ただ、「過労死?」「精神的な休職?」などは「無くしていけるような社会に!!
したいものです。
みんなで考えていきましょう!!
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