大阪市が、全国学力テストで政令指定都市の中で「最下位」だったことを受け、
大阪市長が、
「テストの成績を校長、教員のボーナスや学校予算に反映させる」方針を
打ち出しました。
開いた口がふさがらない?とは、このことか?
そもそも、この全国学力テストは開始当時から
「過度の競争を招く」と心配をされていましたし、心配をしていました。
教育に競争原理を導入すれば、「学校の狭い意味での学力」は上がるかもしれません。
しかし、その「狭い意味での学力でさえ」
それが、学校現場だけで形成された「学力」なのか?といったら、そんなわけではありません。
当然、「塾」「家庭教師」「親が教えるかどうか?」「住む地域」「家庭環境」
「家庭の経済状態」「行政による条件整備状況」などさまざまな要因が重なり合って
「狭い意味での学力」は決定されます。
それを、学校の先生の鼻の前に「にんじん」をぶら下げるように「ボーナス?」
我々教員を馬鹿にするのもいい加減にしてほしい!!と、多くの先生方は
考えています。
私たち教員は、「授業を通して子どもたちを全人的に育てる」ことが目的です。
「頭でっかち」を育てているわけではありません。
「テストの点数だけを取る人間」を育てているわけでもありません。
もう、すでに、全国学力テストが始まった10年経ちました。
データは十分に得たはずです。
日常の授業で目の前の子どもたちに向き合い、
テストの点数や正解率を求めるのではなく、
間違いに至るまでの過程を大切に「知恵」「学ぶ姿勢」や「興味・感心」なども
育てながら!!と学校現場は考えています。
全国学力テストといえど、多くの時間を割き、授業もつぶし、・・・・・・・。
学力テストも「子どもたちの状況」を知る手段と思いますが、
日頃の授業で「先生方が把握する子どもたちの実態把握」には到底及ばない!!
と考えます。
テストの点を取るための「補習」をする・・・・・??
テストの点が低い生徒を受けさせない・・・・・????
外国人などの学習が遅れている生徒のいる学校への転勤を拒み、点数を取れそうな
学校への転勤をみんなが「希望」しなければいいのですが・・・・・・??
全国学力テストが全国1位の県が、「何なんですか?」
大人になって経済栄える?のですか・・・・・・???
教育現場は「将来を担う子どもたちを全人的に育てる」大切な、大切な場なのです。
だからこそ、「ブラック企業」といわれながらも
「子どもたちのために無制限に愛情を注ぎ、頑張りすぎる教員が多いのです!」
分かっていますか?
親愛なる大阪市長様!!