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日誌


2018/07/03

7月3日(火)分析

Tweet ThisSend to Facebook | by 日進中学校管理者
Yahooニュースより、
あわよくば勝てる・・・。
日本のサッカーファンは、途中まで夢のような心地で試合を見ていたに違いない。
後半開始早々に2点を奪い、大きなリードを手にしたことで、初のベスト8進出に向けた道は
大きく開けた。
だが、最終的に見せつけられたのは大きな差だった。
一度開きかけた道は、試合終了直前に狭まり、最後に閉じた。
94分のベルギーの逆転ゴールは、この試合の全てを象徴する1点となった。
ベルギーに見せつけられたのは「ベンチ」の差だった。
最初の交代カードを切ったのはベルギーで、2失点した後の65分にドリース・メルテンス
とヤニック・カラスコを下げてマルアン・フェライニとナセル・シャドリを投入してきた。
ロベルト・マルティネス監督が送り出したこの交代の意図は誰の目にも明らかだった。
日本を「高さ」で圧倒し、一気に逆転を狙いにきたのである。
その証拠に身長194cmのフェライニを、すでに身長190cmのトマ・ムニエの対処に
苦慮していた長友佑都のすぐ横に配置した。
彼らの登場から4分後の69分、早くもその効果があらわれた。
コーナーキックからヤン・フェルトンゲンがロングヘディングシュートで反撃ののろしとなる
1点を奪った。
そして長身の選手たちがペナルティエリアに押し寄せてきた中、最初にヘディングで
カオスを作り出したのは投入されたばかりのシャドリだった。
さらに74分、再び高さにものを言わせてベルギーが同点ゴールをもぎ取った。
左サイドで粘ったエデン・アザールのクロスに、頭で合わせたのは途中投入の
フェライニだった。
日本が最も警戒しなければならなかった選手にやられてしまったのである。
翻って日本はベルギーの明らかな高さ攻勢にどう対処しようとしたのか。
いや、対処できなかったのである。
最初の交代カードは同点に追いつかれた後の80分、先制点の起点となった柴崎岳と、
お膳立てを受けてその先制点を奪って見せた原口元気が下がり、山口蛍と本田圭佑が
投入された。
この交代の意図は、体力的な限界を迎えつつあるエリアをリフレッシュするものでしか
なかった。
ベルギーの高さに対抗するのでなければ、勢いを増す相手の攻撃を食い止めるのでもない。
3点目を奪いにいくためのプランしか打てなかったのである。
日本のベンチメンバーは、ワールドカップという真剣勝負の場で世界最高峰のベルギーと
互角に渡り合える人材を揃えられていなかった。
また、これまでに起用されていた宇佐美貴史や武藤嘉紀も、守備で大きなリスクになる
可能性があった。
ベルギーが勢いを増して普段以上の精度とスピードで襲いかかってくる中で、
守備の穴を増やしてしまえば、相手の思う壺である。
岡崎慎司には負傷というコンディション面のリスクがあった。
最終ラインのバランスは安易に崩せない。
となると、中盤で世界基準では最低限のボール奪取能力を備えた山口と、
セットプレーのキッカーとして有効で、今大会スーパーサブ的起用で何度も力を
発揮してきた本田を投入するしか、西野監督に選択肢が残されていなかったのである。
最後は本田のコーナーキックがGKティボ・クルトワにあっさりキャッチされ、
そこからカウンターを食らった。
無限の選択肢を持ったケビン・デ・ブライネに中央を破られ、エゴを押し殺したロメル・ルカク
の絶妙なスルーに欺かれ、元気な状態で逆サイドから走りこんでいたシャドリにゴールを
決められてしまった。

日本にとってベルギーに勝てるのではないかという希望を見出せた一戦ではあったが、
「高さ」という現状ではどうしようもないミスマッチを突かれ、ベンチも含めた「クオリティ」に
圧倒され、最後は華々しく散った。
希望と同時にこれだけの力の差を見せつけられたロストフでの激戦は、4年後に向けて
見逃してはいけない重要な試金石となっただろう。

このようなコメントを「分析」と言います。
そして、そのために4年間「どのような体制を整え、どのような手を打つのか?」
とても楽しみです。
そのような考えを持った西野監督が「サッカー育成の中枢にもどり」
その考え方にあった新しい監督を見つけられれば・・・・・・・。
中学生の試合や大会でも同じだと思います。
しっかりとした「分析」を持って、そのための「準備」が十分できていれば、
試合前に勝負はかなり、決まっているのかもしれません。
勉強になりました。
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