若手記者のコメント!
かれこれ30年前、京大の取材をしていた若手記者にとって、
今回、ノーベル医学生理学賞を受賞した「本庶 佑教授」は、
仰ぎ見るスター研究者にして、かつ、ノーベル賞レースに敗れた研究者
でもあったそうです。
同じく抗体の多様性の秘密に挑んだ同世代の「利根川進」先生が
1987年に受賞しました。免疫研究の分野では「勝負がついた!」
というのが、まだ「基礎研究」の奥の深さが見えていない若手記者の
見立てでした。世間も、ほぼ、そう思っていたと思います。
そのころ、研究室で解説していただいた「アポトーシス(細胞の自殺)」
という地味な生命現象が、何十年も経った今年、
「画期的ながんの免疫療法」に繋がっていたとは、その若手記者も
世間も・・・・・・・・。
世界を騒がせる「研究」「発見」とは、その当時には「?????」と
言われることがほとんどです。
世間の声に耳を傾けるのも大切ですが、
信念を持って「続けること」なくして、「発見」「発明」はないですね!!
息の長い「基礎研究」が、「すぐに成果が出ないから?」といって
蔑ろにされようとしている日本に「一石を投じる」受賞になれば!!
願わざるをを得ません!!
先行投資の苦手な国ですね?
なぜでしょうか?