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2018/11/28

11月28日(水)林業が・・・??

Tweet ThisSend to Facebook | by 日進中学校管理者
補助金を使って作られた施設に、バイオマス発電所があります。
当初は木の枝や幹をバイオマスとして使って発電しようという話でした。
でも、補助金を何十億円と掛けていて、稼働しないと税金の無駄遣いになるから
木を全部燃やすことになりました。
そこに木がどんどん使われています。
一方で、木はベニヤにも使われています。
ベニヤというのは2メートルあれば足りるので、全部2メートルに伐られます。
桂むきのように木の芯まで帯状に伐って作ります。
昔はフィリピン産のベニヤがたくさん使われましたが、今は国産が使われています。
これはいいことだと思います。
しかし、2メートルに伐ってしまうと柱になりません。
建築用の柱は3~4メートルは必要なのですが、需要のあるベニヤ向けにどんどん
2㍍に伐られます。
今は、伐採されても植林はされません。
なぜか?
分かりやすい説明をすると、じいちゃんが木を植えた山の所有者が現在は孫になっている。
その山の木を伐ったら孫の手元に10万円入るとする。
しかし新たな植林に100万円掛かる。
差額の90万円の持ち出しは誰もしません。
そうすると山は放置されたままになってしまいます。
それが日本の山の実情です。
前回(先週号)言ったように、それはやがて「健全な森」になっていくのかもしれません。
でも昨今のような集中豪雨ではあっという間に土砂崩れになります。
養老さんの話を聞いて「健全な森」というものを知りましたが、これはやはり植林を
していかなければいけないかなと思っています。

どんどん木が伐られて、バイオマスになり、ベニヤになり、あるいは丸太のまま輸出されて、
日本の林業に携わっている人たちや職人の場がなくなってしまいました。
林業というのは、木こりがいて、それを柱にする製材工場で働く人がいて、大工がいて、
家具屋がいて、建具屋がいて・・・そういう人たちがいなければ成り立ちません。
「このままでは日本の林業は終わる!!」と思っています。
だから、私は「木に戻そう運動」というのを始めました。
最初は木でスプーンを作りました。
でもうちの職人が作ったら1個6000円もしました。
薄い板だったらプレス機でゴンと押しつける作り方で安くできるのですが、
それだと使い勝手が悪いというので厚い板を削り込んで作りました。
けれども6000円ですからビジネスにはなりません。
ある時は、マクドナルドに「コーヒーをかき混ぜるマドラーを木にしませんか」という提案
をしました。
プラスチックだったら1個何銭の世界ですが、木では1個5円です。
当然駄目でした。
そのような「木に戻そう運動」を始めて、最終的に落ち着いた先は「棺桶」でした。

このような人が、日本にはまだいます!
諦めたり、いなくなったりする前に「手を打たなければ・・・・・」
現在、「下町ロケット」というドラマでは「日本の農業」が取り上げられています。
「農業」も、このままでは「終わる!」と思います。
「漁業」は、そうなのでしょうか?
現在ある職業の「半分」は、無くなり「新しい職業」に変わるともいわれています。
「苦しい」「汚い」「きつい」職業に、「儲からない」職業が無くなっていくのでしょうか?
日本の文化を見直そう!としている日本人。
日本の文化は素晴らしい!と言って来日してくれる外国人。
その外国人も、日本以外の外国に流れ初めている?
さて、今のままで良いのでしょうか?
教育現場も考えなければ、手助けしなければいけない時期は、
もうとっくに来ているのかもしれませんね!
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