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2019/01/28

1月28日(月)いつか若者の役に立つかもしれない

Tweet ThisSend to Facebook | by 日進中学校管理者
「みやざき中央新聞 魂の編集長 水谷謹人さんの社説より
 先週、高学歴のニートの若者と「今でしょ!」の林先生との対話のエピソードを書いたが、今週は作家の五木寛之さんと灘高生との対話である。
  それは出版社の企画だった。毎年東大合格率トップを誇る灘高校の生徒を出版社に招き、85歳の五木さんが講演、その後質問を受けるというものだった。その全貌は『七〇歳年下の君たちへ』(新潮社)にまとめられた。
  五木さんが二世代も離れている高校生に語ったのは、学校ではとても語られないような人間の醜さとご自身の赤裸々な体験だった。そして「それでも人間は信頼するに値する」と結んだ。

 二つのエピソードが強く心に残った。 一つは五木さんが学生だった頃の話である。当時は「赤線」という地区があり、売春が合法的に行われていて、「赤線から登校するくらいでないと将来小説家にはなれない」と言われていた。
  その日、五木さんはアルバイト先から給料をもらって池袋の繁華街を歩いていた。1人の女が「お兄さん、遊んでいかない?」と声を掛けてきた。普段は無視するのに、その時は立ち止まった。女が「少女」ほどの若さだったのだ。何か気になるところがあり、客になった。値切って2500円で話がまとまった。
  汚らしい宿の一室に連れていかれた。服を脱いだ彼女の背中にはタバコによる熱傷もあれば入れ墨もあった。五木さんは「油断するととんでもないことになる」と思い、5枚の千円札を靴下の中に入れ、それを脱いだ洋服の間に隠した。
  しかし、事が済んだ後、五木さんは不覚にも寝入ってしまった。翌朝、目を覚ますと少女はいなかった。「やられた」と思った。「きっとお金は全額持ち逃げされただろう」と諦めて、靴下を履こうとしたら、中から2500円が出てきた。彼女は千円札を3枚抜いて、お釣り500円を戻していたのだ。
  五木さんは感動した。と同時に「やばい相手」と思い込み、靴下の中にお金を隠した自分が卑怯で、小さい人間に思えた。
  その後の人生で疑いたくなるような人との出会いがあると、五木さんは決まってあの少女のことを思い出すという。

 もう一つは、初めて会った2人の車中での会話である。五木さんは40代後半頃、重度のうつになった。そこから抜け出すことができたのは、その2人の会話を思い出す度に、心が元気になったからだ。
  売れっ子作家になった五木さんは、ある日、北海道の寒村から講演を依頼された。女満別空港から車で2時間の村だった。空港には文化会館の館長が迎えに来た。元気がよく人懐こい老人だったが、運転手は不愛想で無口な青年だった。
  帰りもこの2人が空港まで送ってくれた。館長は上機嫌で、「今日は1200人の会場が満席になりました。会館始まって以来の新記録です」と話した。
  すると今まで黙って運転していた青年が振り返って、「それは嘘だ」と言った。
  一瞬、館長の顔が引きつった。「何で俺が嘘ついていると言うんだ」と声を荒げた。青年は言った。「ピンクレディーの時は1600人入ったべ」
  気まずい空気になった。五木さんは館長がどう切り返すかハラハラした。
  しかし、さすが年の功である。館長は言った。「あっちは2人だべ。五木先生は1人で1200人だ」「2人だろうが1人だろうが多いほうが新記録だ」「いや、頭数で言えば800だ。先生は1人で1200だ」。両者譲らないまま空港に着いた。
  あの時のことを思い出すと、五木さんは心の中にじわーっと温かいお湯が入ってくるような感覚になるそうだ。「人生いろいろあるけど、結局人間というのは愛すべきものだな」という感覚に・・・・。
85歳の作家の話は、エリート高校生が奮い立つような話ではなかったが、彼らがいつか不条理な場面に遭遇した時、五木さんの話を思い出し、それが彼らの人生を支えることもあるかもしれない。
  年寄りの話は素直に聴いて、頭の片隅にそっと入れておくといい。

 私も、「人間」が好きで、「人と人との関わりのある仕事に就きたくて」教員をしています。
それは、人間は「愛すべきもの」だと信じているからです。
AIのペットを研究し、販売している人をテレビで見ました。
AIもペットも人によっては、愛すべきものだと思います。
植物にも、ひょっとしたら、「さまざまなもの」にも愛すべきものの存在を感じているかも
しれません。
しかし、最後は「人は人の温もり、愛を感じて」支えられていくのでは?と信じています。
親愛なる日中健児のみなさん!
人生に「人と人との関わり」は欠かせませんよね!
愛を感じる人になるとともに、愛を与えられる人になってくださいね!!
よろしく!!日中健児!!
  

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