2019/01/22 | 1月22日(火)未来は、期待と不安が・・ |  | by 日進中学校管理者 |
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今年はちょっとしたワクワク感で新年を迎えた。もうすぐ年号が変わるのだ。そのことで日本がどう変わるのかは分からない。期待と不安が交錯する。
「ワクワク感」とは期待と不安が入り混じった感情である。就職が決まった時や進級・進学する時、初デートの前夜もそうだろう。未来に対する期待と同時に不安があるから緊張する。それも大切な感情だ。不安がなかったらただ浮かれているだけに過ぎないからだ。
今後益々AI(人工知能)の技術は進化するだろうし、教育のあり方も変わる。生き方だって今までのままでいいわけがない。
学んだ知識をどれだけ暗記できているかで評価する大学入試は今年までなのだそうだ。一部の大学では既に導入されているが、2020年からすべての大学が「思考力」「表現力」「判断力」などを合否判定に加えてくる。
そのため知識重視の基礎学力は高校2年までで区切りをつけ、大学進学を希望する3年生には「使える英語力」や「考える力を養う小論文」などの比重が大きくなるという。
元リクルート社フェローの藤原和博さんは、著書『10年後、君に仕事はあるのか?』(ダイヤモンド社)の中で、「正解がある問題に対して、できるだけ早くその『正解』を導き出そうとする情報処理力はAIに取って代わる。これから求められるのは情報編集力、即ち答えがない問題に挑み、考え、自分も納得し、周りの人も納得させられる『納得解』を導き出せるかだ」と言っている。
確かに、学校ではいつも「正解」が求められてきた。しかし、社会人になると要求されるのは「納得解」がほとんどだ。新しい企画を提案する時や新商品を売り出す時、どのような説明をしたら上司や同僚に納得してもらえるかに頭を使う。
頭はいいのに、その使い方が分からず彷徨っている若者、いわゆる「高学歴のニート」9人に、「今でしょ!」の林修先生が授業をするという番組があった。
2浪して明治大学に入った男性がこんな話をした。「卒業して就職したら、中卒や高卒の子と同じ部署で、同じ待遇だった。浪人時代も含めた6年間は何だったのか。明大卒だったら好きな仕事ができると思っていたのに」。彼は5か月で退職して今はアルバイト生活をしている。
慶應義塾大学卒の男性はこう言う。
「みんな好きなことをやればいいと思う。生活はカツカツでいいんですよ」
それに対して林先生はこう言った。
「カツカツの生活を否定はしないけど、そんな生活でも、君が何不自由なく生きられて、しかも公共のサービスを受けられるのは、多くの人が額に汗して働いて、君の分まで税金を納めているからだよ」
すると彼はこう言った。「ごみ収拾が好きな人もいるし、道路や橋を造るのが好きな人もいると思う。みんなが自分の好きなことをしても社会は回ると思う」
林先生は答える。「趣味で道路や橋を造った人に誰がお金を払うと思う? みんなが幸せになるサービスだけど、それには誰もお金を払わないよ」
法律を「ルール」、社会のシステムを「ゲーム」に例えた青年がいた。「僕はこのルールでゲームをやるって一言も言ってないのに、いつの間にか参加させられているのが気にくわないんです」
林先生は答える。「嫌ならこの国を飛び出していけばいいんだよ」
彼らと向き合う林先生の姿勢は一貫していた。彼らが自分で選んだ生き方に対しては否定しない。しかし、愚痴や不満に対しては厳しく切り捨てる。
結局、必死に正しい答えを言おうとした若者たちの言葉は、誰も納得させることはできなかった。
頑張って勉強してきた彼らに欠けていたのはワクワク感だったのではないか。そして勉強とは、未来に対する期待と不安を隔てる溝を少しでも埋めていくためにするのではないか。正解はないが、勉強はワクワクしながらやってほしいものだ。
私も、教員人生一貫して、「子どもたちの生き方を否定せずに」という姿勢を取ってきました。
それは、自分自身の人生に自分で責任を持ってほしいし、自分の人生を自分の足で
歩んでほしいからです。
だからこそ、上手に行かなかったときに「相手のせいにしたり、まわりのせいにしたり」
することには厳しく指導してきました。
お互いを助け合う、支え合うのは「自分自身が自分の人生の責任を背負った」自立した
人たちであってほしいと願っています。
親愛なる日中健児のみなさん!!
わがままは言うけれど、文句は言うけれど・・・・・・。
自分のことを親や他人にやってもらっていませんか?
朝は、自分で起きましょう!!
学校は、自分の足で歩いてきましょう!!
保護者の作った食事は感謝して食べましょう!!
がんばれ!!日中健児!!