青森市立中2年の葛西りまさん(当時13歳)がいじめ被害を訴えて自殺した問題で、
市いじめ防止対策審議会は8月、「学校側が組織的に対応できていなかった」と
報告書で指摘しました。
りまさんがかかっていた「起立性調節障害(OD)」への対応もその一つだそうです。
10代前半に多い病気ですが、「怠けている」と誤解されやすく、りまさんがいじめを
受ける背景にもなりました。
この写真のような感じですかね?調節機能が???
10代前半に多い病気ですが、「怠けている」と誤解されやすく、りまさんがいじめを受ける
背景にもなりました。
「ある小児科・内科クリニック」院長の医師によると、ODは自律神経がうまく働かなくなる
ことで起こるといいます。
朝起きづらい▽体がだるい▽頭痛や腹痛が時々ある・・・などの症状があり、
「体格が急に成長する思春期の子供に多く、
中学校ではクラスに1~2人はいるのではないか」と言っています。
午前中は体調が悪くても、午後から夜にかけて元気になる子もいるそうです。
このため、周囲から「怠けている」などと誤解されたり、不登校につながったりするケースも
あるそうです。
りまさんの場合、いじめの背景にODへの理解不足があったそうです。
審議会の報告書によると、学校側はりまさんがODと診断されたことを把握していたが、
正確な知識が足りず、同級生らに病気への理解を浸透させられていなかったと報告
しています。
このため、りまさんが「ずる休みをしている」との印象を周囲に持たれ、
それを口実にしたいじめを止めることができなかった!と結論づけています。
報告書は「本人と保護者や教員に、『ODは身体疾患であり、根性や気持ちの持ちよう
だけでは治らない』と理解を促すことが重要」とした上で、
「保護者、教員がODを十分に理解し、全体で子供を見守る体制を整えて、
子供の心理的ストレスを軽減することが最も重要」とまとめています。
この起立性調節障害をはじめ、「自律神経のバランスが崩れた?」と思われる病気?
疾患が現代は「数多く」あります。
それだけ、「生きづらい」世の中なのかもしれません。
その「個々への対応」が、年々増えてきています。
学校に足が向かない配慮の必要な子
アレルギーで配慮の必要な子
保健室が好きで?心の配慮が必要な子
学力が不安で?学習の配慮が必要な子
などをはじめ、担任の先生が気に掛けていない子は「ほぼ皆無」
だと考えています。
その先生方の「自律神経」が乱れないように配慮するのが我々管理職の仕事
だと考えていますが、学校現場は悲鳴を上げています。
どんなものでしょうか?
◇起立性調節障害
薬による治療が有効で、水分や塩分をしっかり取ったり、規則的な生活を送ったりする
ことで症状が軽くなる場合もある。うつ病や貧血などと間違われることがあり、河内医師
によると、ODが疑われる場合でも他の病気ではないことを確認しなければならない。
症状に個人差があるため、発症に気づかないまま自然に回復する子供もいる。