日誌


2019/09/30

9月30日(月)子どもを育てる

Tweet ThisSend to Facebook | by 日進中学校管理者
<子どもの心を育てる 子どもを好きになる>
 最近の保護者の方は、思春期の子どもの子育てを不安に思っている方が多いです。でも、小さい頃に子どもの心を育てておくと、あとは子ども自身の心が自らを育むようになりますから、思春期の子育てを心配する必要はなくなるんですね。
  そこで、子どもの心を育てるために大切なことをお話します。
  まず一番大切なことは、「子どもを好きになること」です。周りの大人が子どもを好きになると、子どもは健やかに成長します。ただ、よく誤解されるんですが、好きになることと、かわいがることは違います。
  たとえば、親が子どもを叱るとき、「そんなことをする子はうちの子じゃない!」という言葉をよく耳にします。これは子どもを好きになっていない証拠です。子どもは子どもの人格を持ち、子どもの人生を生きています。親の期待通りにいかないのは当たり前です。

 私の好きなサラリーマン川柳にこんなのがあります。
  「親の夢 次々消して 子は育つ」
  これでこそ子どもなんですね。

 若山牧水は、医者の3代目なのに、医学部には行かずに文学部に行きました。僕は、薬局の長男でありながら薬学部には行かず、文学部の哲学科へ行きました。親の思い通りにならないのが子どもです。
  親が子どもに何らかの期待をして、その通りいかなければ「我が子じゃない」と言うのは自分中心です。自分の欲望・欲求を満たすために、子どもをある意味、道具にしてしまっています。

 反対に、「愛する」というのは、相手を思いやって、自分の言動が相手の役に立っているかどうかを常にチェックすることです。
  子どもが生まれたことに感謝して、子どもからどんなにたくさんの笑顔と幸せな時間を幼少期にもらっているかを考えれば、あとはその恩返しだと思えばいいんです。そうすれば肩の力は抜けますよね。
  子どもを本当の意味で好きになって、子どもの役に立つ親になること、これが一番大切です。

<子どもに豊かな生活体験を>
  二番目に大切なことは、「子どもの生活体験を豊かにすること」です。
  人間が生きていくということは何かを体験するということです。赤ちゃんは生まれてからいろんな体験をして大きくなります。その体験が豊富であればあるほど心は育ちます。
  子どもって、「何でこんなことが面白いんだろう?」と思うようなことにも繰り返し挑戦します。
  時にはいたずらもします。他人の家の玄関のベルを押してみて、誰かが出てくるかどうかを見たりします。
  こういうことも、初めからやらせないのではなく、1回やらせてみることが大事です。家の人が出てきたら「すみません、子どもが押したがったものですから」と謝ればいいんです。
  子どもが自主的にやろうとすることはやらせて、やったことは認めてあげる。そうすると子どもは豊かな心を育んでいくことができると思います。

<動物、植物と日々接する生活>
  僕は歌人の俵万智さんと親しいんですが、俵さんは今、小学3年生の息子さんと2人で石垣島に移住しています。
  先日、久しぶりに息子さんに会ったら、実にたくましく成長していました。
  石垣島では子どもは小中学校合わせて11人。ずっと子ども同士で遊んでいるそうです。
  俵さんは仕事でよく東京などに出張します。その時、息子さんはあちこちの家に泊めてもらうそうです。それで平気なんです。
  俵さんが子育ての本で一番影響を受けたのが、小児精神科医の「佐々木正美」先生が書かれた『子どもへのまなざし』(福音館書店)という本です。
  俵さんはあるエッセイで、「子育ての本はたくさんあるけど、この1冊がバイブルです。この本があったから私は石垣島に行く気持ちになりました。そして石垣島で我が子は豊かにたくましく育っています」と書いていました。
  この本、実は俵さんがシングルマザーとして子どもを産んだときに、僕がプレゼントしたものなんです。
  子どもは、子ども同士の遊びの中で体験を重ねて心を育てていきます。
  いろんな体験の中でも、特に自然体験が重要です。動物・植物と日々接することです。我々は動物・植物と同じ生き物です。自然と離れては、人間は人間としてあり得ません。ですから、自然体験をいかに豊かにするかが大事です。
  今、多くのボランティアグループがNPOを作って子どもたちに自然体験をさせるプログラムを作っています。すごくいいことだと思います。 
  自然体験を通じて、自然の素晴らしさや、自然の中での命の弱さ・はかなさを感じられると思います。子どもたちにはいろんな体験をして欲しいと思っています。

<言葉の力は聞くことから>
  三番目に大切なのは、「言葉の体験・経験を豊かにすること」です。
  「体験したものを心の中で整理・反すうしていったときに経験になる」と、ある哲学者は言っています。体験したものを自分のものにしていくためには言葉が必要なんですね。
  じゃあ、言葉の力を育てるためにはどうしたらいいかと言うと、子どもの話を親が一生懸命聞くことです。話を聞いてもらえれば、子どもは話をするようになります。話すことが、言葉の力を育てる一番の道なのです。ですから、よく話を聞けるお父さんお母さんになることを目指しましょう。
  聞くという言葉は、日本語では非常に重要な言葉です。
  政治をすることをかつて「聞こし召す」と言いました。つまり、「民の声をよくお聞きになる天子となって初めて統治ができる」という意味です。
  大人が子どもの話を聞くことで、子どもは表現力が豊かになり、心も豊かに育っていくようになります。
                                  <みやざき中央新聞より>

子育ての少しでもお役に立てたら・・・・・・。
こんなことは知っている!とお叱りを受けそうなことですが、
分かっていても実行できないのが「子育て」です。
ともに、頑張りましょう!!
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