2019/02/19 | 2月19日(火)教師にとってのリスク | | by 日進中学校管理者 |
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教育新聞より
あなたの学校で、いじめかもしれない出来事を視野の片隅に捉えたとする。
そのとき、あなたはどのように対処するのだろうか?
「いじめ防止対策推進法」の精神からすれば疑わしいケースは「即介入」であるが、
この場合、いじめ「かもしれない」ところが難しい。実際はそう簡単なものではないと、
躊躇する先生も多いのではないだろうか。
子どものいじめに対して、教師は指導者であるとともに傍観者という立場にある。
傍観者は通常、いじめを止める行動は取らないとされているが、理由として
1996年ヘーズラーは、
1 どうしてよいか分からない
2 報復を恐れている
3 何かして状況を悪くするのを恐れている
を挙げている。
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教師だって報復を恐れることもある。いじめの加害者になる子どもの多くは、
1 クラス内のムードメーカー
2 部活動の主要メンバー
3 他の子どもに対する影響力を持つ子ども
です。教師側も上手く学級経営していきたいと考えているわけで、
意識的、無意識的にそうした子どもとの関係に配慮せざるを得ない。
当然、教師が介入して事態が悪くなるようなことは絶対にあってはならない。
子どもたちは、固唾をのんで教師の対応を見守っている。
教師がいじめの初期対応を間違えると、子どもたちからの信頼感を
なくしてしまう可能性がある。
さらに、保護者の問題として、保護者の最優先事項は我が子だ。
対応を間違えると大変なことになる。
このようにいじめ対応は非常に難しい。
学校経営上も、保護者や子どもとの関係性において「大きなリスク」となる。
従って、「いじめがない状態」を保つことが担任教師の「リスクヘッジ」となる。
この「いじめがない状態」「いじめを0にしよう!」が・・・・・・・・・・。
教師の目を曇らせる一員になり得る。
・・・・・・・・・・・・・。
「見て見ぬふり?」いじめに鈍感になる?ことだけは、避けたいですね!!