2019/02/26 | 2月26日(火)難しいですねえ? | | by 日進中学校管理者 |
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今日のニュースによると、
東京都の児童養護施設で、施設長が胸などを刃物で刺されて死亡しました。
施設長は児童養護の現場で10年以上経験を積み、数年前に施設長になったそうです。
研究会の会議などで「常に子どもの権利を大切に支援していかないといけない!」と
語っていたそうです。「優しい視点で子どものことを第一に考えていた。温厚で、
恨まれることは考えられない!」
いつも、このような事件が起きると「考えられない?!」とコメントが載ります。
しかし、何らかの「原因」があるから「何かが起きる?」と思うのです。
今回も、施設長さんが「原因」ではないかもしれませんが、何らかの原因はあると思うのです。
「施設に入ってくる子どもたちの多くは親から暴力を受けて傷ついている。
守らなければいけない」と施設長さん語っていたそうです。
また、ある職員は「正義感が強く、優しい方だった」と言います。
「施設の職員は親代わり。物事の善悪を教えてくれたり、進路の相談に乗ってくれたり、
支援してくれた。施設の生活環境も年々良くなっている。」そうです。
容疑者が『施設に恨みがあった』と言っているそうだが、そのことの方が信じられない」と
話していました。
きっと、施設長さんではなく、容疑者が「そこまで育ってきた生育暦に中に原因」が
隠されているのかもしれません。いつも、その反省を踏まえて「検証」が行われますが、
このような事件が繰り返されるのが「現実」です。
それだけ、人間相手の教育現場、子育ての現場、介護の現場などは
「今回のことを次回に生かす!」のが難しいようです。
同じ人間はいないし、同じ環境で育った人もいないし、
そして、その都度、相手がそれぞれ違うのだから・・・・・・・・・????
学校現場でも、日進中学校でも、毎日、いろいろなことが起きますが、
同じことは絶対の起きません。起きてしまったことに「どう向き合い」
「どう対処し」次に「どう生かしていくのか?!」
「職人の匠の技」ではありませんが、何度も何度も関わり、体験し、
自分の中で「一般化し」自分の「技」として身に付けることしか近道はない!
と考えています。
教科書や研修では身に付かない部分なのかもしれません。
そういえば、昨日、「落語の世界」の「前座」「付き人」も、同じようなことを
言っていましたし、そのように行動していました。
目の前の一人の人間を喜ばせられない人が、百人千人の大勢の人たちを
喜ばせることはできない!!
納得してしまいました。