昨日は、相変わらずの「雨」で「新型コロナウィルス」の影響もあり、
テレビで「マラソン観戦」をして過ごしました。
今回の「名古屋ウィメンズマラソン」は、女子の東京五輪代表を選ぶ
「最終選考会」を兼ねており、最初から盛り上がっていました。
その理由はたくさんありますが、ターゲットタイムが「2時間21分24秒」
とはっきりとしていたことが「一番」なのでは・・・・・。
そんな中、圧倒的な走りを見せたのが、22歳の「一山麻緒選手」でした。
スタート時から激しい雨が降り、気温8.4度。
レースが進むにつれて気温は下がる悪条件でした。
レースは予定通りキロ3分20秒ペース(2時間20分39秒ペース)で進みました。
「ペースメーカー」という同じタイムで「ペースを刻む選手」がいて、
その選手について行けば、目標の「タイム」に近づく!というものです。
その「ペースメーカー」も一流選手が務めました。
「ペースメーカー」も単独で走れば、一流のタイムをたたき出すことのできる選手
です。「イーブンペースを刻む」のは、簡単でした。
しかし、25km以降はペースメーカーの動きが鈍りました。
26kmまでの1kmが3分27秒、次の1kmが3分29秒。
このままでは1月の大阪国際女子マラソンで第3の枠を争っている「松田選手」
のマークした「2時間21分24秒」を越えるのは・・・・・と思われた。
その実況中継のさ中!状況が一変したのは、29km手前。
ワコール・永山忠幸監督から「いつでも行っていいよ!」と声がかかると
「テレビ中継でもわかりました」が、・・・・・・。
29km以降、一山選手が驚異的な高速ラップを刻んでいきました。
30kmの通過タイムは大阪国際の松田選手から40秒遅れていましたが、
35kmまでの5kmを16分14秒で走破すると、40kmまでの5kmも
16分31秒でカバーしました。
一山選手が刻んだタイムは「2時間20分29秒」。
まさに、圧巻の走り!!でした。
MGCファイナルチャレンジの最速タイム(2時間21分24秒)を悠々と上回り、
日本人国内最高記録(2時間21分18秒)を17年ぶりに塗り替えました。
日本歴代記録でも、「野口みずき選手」「渋井陽子選手」「高橋尚子選手」に
次ぐ第4位にランクインしました。
また、テレビ解説者も「レジェンド3名」でした。
歴代1位の記録を持つ「野口みずき」さんは、「好コンディションなら
2時間18~19分台を出せる力がありますね」と絶賛しました。
歴代3位の「高橋尚子」さんも、「走った距離は裏切らない!」という鬼練習
の成果だと褒めたたえました。
2大会連続のメダリスト「有森裕子」さんも、大絶賛でした。
最後に、瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーも
「前半よりも後半の方が23秒速い。驚きでした。この走りをすれば、
きっと、世界でも通用するんじゃないかと思っています。東京五輪が楽しみですし、
日本記録を狙う一番手だと思っています!」と評価しました。
それほどの「練習を積み、走った!」のですね!
おめでとうございました。