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日誌


2019/06/14

6月14日(金)みやざき中央新聞

Tweet ThisSend to Facebook | by 日進中学校管理者
【前回のあらすじ】世界一過酷なドーバー海峡の「日本人初単独往復泳」に挑戦した節政さん。8年越しの目標でしたが、悪天候のため片道で断念。この失敗を「成功以上の価値あるものに変える」と、リベンジではなく新たな挑戦「モロカイ海峡横断泳」に向けて準備をしています。

 僕はもともと運動音痴で、逆上がりや二重跳びができたのは中学生になってからでした。マラソン大会で校内最下位になったこともあります。
  そんな僕が唯一楽しいと思えたのが水泳でした。ただ単に泳ぐのが楽しくて、プールに通っていました。
  その楽しさは30歳になった今も変わらず、同じ気持ちで水泳を続けています。
  
 10年前、盲目の女の子がリレーで津軽海峡を泳いで渡るという番組を観て心を揺さぶられ、僕は津軽海峡の横断泳に挑む決意をしました。
  でも、泳ぐ方法も分からなければ、それを教えてくれる知り合いもいません。
  インターネットで検索しても情報はなく、水泳の知り合いをたどりながら情報を探すこと2年。ようやく番組に携わった水泳のコーチが神奈川県にいると知り、僕はすぐ会いに行きました。
  やっと会えた嬉しさのあまり、自己紹介もほどほどに、「津軽海峡の泳ぎ方を教えてほしい!」といきなりお願いをしたので、断られてしまいました。
  でも、その後も1年くらい手紙を送り続け、僕の思いが届いたのか根負けしたのか分かりませんが、津軽海峡横断泳を手伝っていただけることになりました。
  そして、24歳の時、当時の世界最速記録を2時間以上更新し、津軽海峡を横断することができたのです。
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【写真】津軽海峡を泳ぐ節政さん。北海道まであと3キロ


 僕は「終わりに向かって進むことで生まれるエネルギー」を挑戦の原動力にして、津軽海峡やドーバー海峡を泳ぐための行動力に変えました。
  つまり、僕は「『いつかやろう』というものはずっとやらない」という自分の性格を知っていたので、挑戦の期限を決めたのです。
  たとえば仕事でも、納期や締切が迫っていると、それまでにやらなきゃと必死になり、過ぎていく時間がもったいなく感じます。
  だから、20歳でこの二つの海峡に挑むと決めた時、「26歳までに津軽海峡を泳ぐ。28歳までにドーバー海峡を泳ぐ。だめだったら全部諦める」という条件を自分に課しました。
  さらに、挑戦は全て「最初で最後」と決めて挑みました。「今回はだめでもまた挑戦すればいいや」という心のゆとりは気の緩みになるからです。
  何もないゼロの状態から始め、何年もかけて積み上げた想いの熱量を「この一回に賭ける!」。そんな覚悟で僕は挑んでいるのです。

親愛なる日中健児のみなさん!!
何か参考になりましたか??
勝負所で「力を出し切るエネルギー」は、どのように生み出すのでしょうか?
人生の勝負所で「力を出し切らなくてもよい?」と考えている人はいないと思います。
ぜひ、そのときのために様々なことに「挑戦」してみてください!!
がんばれ!!日中健児!!
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