そうじは「気付きの訓練」だといわれます。
毎日一生懸命そうじをしていると、ある日、ふと気が付くのです。
「ちょっと待てよ、ここはきれいになったけどこの裏のほうはきれいだろうか」と・・・・。
「気付き」というのは感性の問題なので、普段の業務ではなかなか鍛えにくいところです。
だからこそ、そうじは倉庫の裏やトイレの奥など、見えない所からやりましょう。
こういう話をすると「見える所はどうするんですか?」と聞かれることがありますが、
ご安心ください。
私は未だかつて、見えない所がきれいで見える所が汚い会社を見たことがありません。
「裏をきちんときれいにしよう」という心があれば、見える所は自然ときれいになるものです。
そうじでは「局所集中」を大事にしましょう。
広い範囲をまんべんなくやらず、狭い範囲を徹底的にきれいにするということです。
製造業の事務所の床面は、どうしても汚れてしまいます。
工場で履いている安全靴で事務所まで上がるので、どうしても床が汚くなります。
そこで、私は、この床の中でタイルの1枚だけを磨いたのです。
もし「今日中に事務所の床を全部きれいにしよう」と決めてやったら、こんなにきれいには
ならないと思います。でも、狭い範囲に集中してやれば本当にきれいになるんですね。
そして1枚だけきれいなのも嫌ですから、明日はこのタイル、明後日はあのタイルと続ける
ことができます。
「局所集中」というのは、続けられる工夫の一つなのです。
狭い範囲や細かい所のそうじをコツコツ続けていくことが大事なんですね。
それから、そうじをする時はぜひチームで取り組んでください。
ほとんどの会社では、その車を使う人が車のそうじをします。
でもそれだと、今ひとつきれいになりません。
担当者本人はきれいだと思っていても、他人の目が入ると汚い箇所が見つかるものです。
そして当然ですが、そうじは人数が多いほど短い時間で終わります。
さらに、そうじ中は会話が生まれます。
そうなるとそうじが楽しく感じられるようになるのです。
時々「そうじは修行。1人で黙々とやるべし」と指導されている方がいます。
でも孤独な作業を押し付けるのは酷です。
1人だと心が折れそうなこともみんなでやると楽しいのです。
仲間と一緒にそうじを進めましょう。
親愛なる日中健児のみなさん!
少しは参考になってでしょうか?
「そうじ」は、気付きの練習です。
子ども時代にその練習をしていた人は、きっと、大人になってもまわりに気遣いの出来る人
として可愛がられるのではないでしょうか!?
「そうじ」なんて、業者がすればいい!?という意見も聞かれますが、・・・・・・・。
きれいにすることだけを「そうじ」と思っている人には、「気づき」の意味は???
学校現場は「教育の場」です。
「効率?」や、「お金をかけて代わりにやってもらう?」や、
「かわいそうだから?」や、「辛いから?」やあえて勉強のためにやっていることも
少なくありません。
その意味を分かって、子どもたちに指導し、話をしたいものですね!!
よろしくお願いいたします。