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2019/02/04

2月4日(月)みやざき中央新聞

Tweet ThisSend to Facebook | by 日進中学校管理者
人生のゴールのない「高み」を目指して
魂の編集長 水谷謹人より
 昨年12月23日、天皇陛下が「平成」という時代の天皇として、最後のお誕生日の記者会見に臨まれた。
  マスコミを代表してNHKの記者が「現在のご心境と今国民にお伝えしたいことは?」と質問され、それを受けて陛下は用意された原稿を読み始められた。
  自然災害が多かった1年を振り返り、被災された方々が一日も早く元の生活を取り戻せるよう願っていると述べられた後、譲位についてこう語られた。
  「即位以来、…『象徴』と位置づけられた天皇の望ましい在り方を求めながらその務めを行い、今日まで過ごしてきました。譲位の日を迎えるまで引き続きその在り方を求めながら日々の務めを行っていきたいと思います」
  なんとこれからも「象徴」としての天皇はどうあるべきなのか、その「在り方」に向かって歩み続けていかれるというのである。
  原稿を読み始めてから15分が経った頃、一瞬、声のトーンが変わった。皇太子時代を含めた65年の間に行われた記者会見の中で、初めてのことではないか。
  「明年4月に結婚60年を迎えます」と話された後だった。「結婚以来、皇后は常に私と歩みを共にし…」、ここで涙声になられたのである。
  すぐに平常心に戻られ、また淡々と語られたが、それでもご自身の私的な感情を必死に抑えられていたことは、その後に続くこんな美しいお言葉のトーンでも感じることができた。
  「国民の一人であった皇后が私の人生の旅に加わり、60年という長い年月、皇室と国民双方への献身を真心をもって果たしてきたことを心から労いたく思います」
  美智子皇后がいらっしゃらなかったらとても耐えられないほどの心境をお二人で何度も越えてこられたのだろう。
  数年前、「皇居勤労奉仕」に参加した時、両陛下をお迎えしてお言葉をいただく時間があった。その前に宮内庁の女性職員が言った言葉が忘れられない。
  「皆さん、皇后陛下の立ち居振る舞いをよく見ていてください」
  数分後、黒塗りの車が到着した。固唾を飲んで後部座席を注視した。右側から出てこられた皇后は左側に回り、天皇が降車されるのをエスコートされた。降車後も天皇の腕に軽く手を添え、介助するような所作で、200人ほどの奉仕団が待つ蓮池参集所に入ってこられた。
  過去に天皇をエスコートした皇后がおられただろうか。皇太子妃の時代から今日まで、「自分の命に代えてでもこの方をお守りするのが私の役割」という覚悟を持って寄り添ってこられたに違いない。
  さて、今上天皇は125代である。その起源は『古事記』という神話に遡る。
  白駒妃登美さんの新刊『古事記が教えてくれる天命追及型の生き方』(HS)は、「神話を持っている多くの国が、歴史は歴史、神話は神話と切り離しているのに対して、日本は神話と現代が一本の線で繋がっている。ここに凄まじい民族の底力がある」と語っている。
  それは「道」という言葉にも見出せる。柔道や剣道、茶道や華道などの「道」は、その技や精神を過去から現代、そして未来につなげている。向かう先はゴールのない、それぞれの「道」の「高み」である。
  陛下が、これからも「象徴天皇の在り方」を求め続けていかれるように、私たちも人としての「道」の「高み」に向かって歩み続けたいものだ。

  同書のこんな一節にハッとした。
  「何か特別に大きな挑戦をすることも素晴らしいのですが、日常の中にある仕事や稽古に『道』を求め、昨日の自分を超えていく。そういう日々の小さなチャレンジの積み重ねで私たちの心は磨けるものです」
  日常にある課題のレベルは人それぞれ異なるが、昨日の自分よりちょっとましな自分になる。これを続けていく。今いるこの場所でそれはできる。日本人が見つけた「天命追及型の生き方」である。

人間はどうしても、大きな挑戦、大きな夢を持つことが「良いのでは?」と考えがちです。
しかし、その「道」を極めたような人は必ずいいます。
日々の当たり前の積み重ね。
その積み重ねにどれだけ一生懸命になれるのか?
そして、その日々に感謝できるのか?
「道」を追究できる人間になっていこうと、私も考えています。
親愛なる日中健児のみなさんは「どうでしょうか?」
ともに、頑張りましょう!!

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