令和3年4月1日 ホームページのリニューアルを行いました。
新しいURLは https://nisshin.ed.jp/jh01/ です。
 
日進市立小・中学校ポータルサイト
 

メニュー

西小学校東小学校北小学校南小学校相野山小学校香久山小学校梨の木小学校赤池小学校竹の山小学校日進中学校「日中健児のつぶやき」
学校の概要周辺地図年間・月間予定表交通安全学校からの文書学校からの各種おたよりR2 部活動方針部活動だよりリンクリストPTA活動日中健児のつぶやき(H30)日中健児のつぶやき(R1)日中健児のつぶやき(R2)
日進西中学校日進東中学校日進北中学校

日中健児のつぶやき(R2) 10/1~10/31


2020/10/05

【日進中】10月5日(月)日本購読新聞

Tweet ThisSend to Facebook | by 日進中学校管理者
「スタンフォード式 最高の眠りを得る方法」
スタンフォード大学医学部精神科教授/
同大学睡眠生体リズム研究所(SCNL)所長 西野精治 氏より
 
 「睡眠医学」という学問は歴史がまだ新しく、以前はほとんど研究対象とされてこなかった分野でした。睡眠は「単なる休息」「部屋を暗くして外界の音を遮断すれば勝手に眠る」などと考えられていたからです。
  ところが近年、「睡眠や覚醒は脳の自発的な活動で、その活動が減弱することで眠る」ということが明らかになってきたのです。転機は1953年、「脳は起きていて、体は寝ている」という「レム睡眠」の発見でした。発見者の一人で、私の師ウイリアム・C・デメント教授などが集められ、1963年に世界初の本格的な睡眠研究機関として設立されたのが「スタンフォード睡眠研究所」です。

  眠りの最初にやってくるのが脳も体も寝ている深い睡眠、「ノンレム睡眠」です。
  個人差はありますが、これが平均90分くらい続きます。その後浅い「レム睡眠」がやってきます。この「レム睡眠」の時に夢を見るのです。1968年に東京大学の高橋康郎先生が、最初の深いノンレム睡眠時に、7割~8割の成長ホルモンが放出されることを発見しました。
  成長ホルモンは新陳代謝を調節し、骨や筋肉や皮膚もこのホルモンの影響により新しく細胞がつくられます。このホルモンが睡眠中に、より多く分泌されることから、「睡眠はアンチエイジングになる。美容にも大事」といわれるようになったわけです。時々「夜10時から夜中の2時までが美容のゴールデンタイム」という記事を見かけたりしますが、それは間違いです。
  つまりポイントは、「時間」ではなく「入眠直後のノンレム睡眠の深さ」なのです。たとえ9時に寝ても入眠直後のノンレム睡眠が深ければ成長ホルモンはたくさん出ます。最初に深い睡眠ができると、その後の睡眠リズムが整いやすいことも分かっています。この最初の深いノンレム睡眠時に「海馬」から「大脳皮質」へ記憶情報が移動し、保存されたり、また、嫌な記憶を消去する役割があるとも報告されています。
  そして、睡眠が持つもう一つの重要な働きが脳の「グリンパティック・システム」です。脳内で機能を果たしたたんぱく質は老廃物として排泄されます。この老廃物がうまく排泄されず沈着すると、アルツハイマー病などの認知症や神経疾患のリスクが上がるということが分かっています。
  この老廃物を脳外に排出する仕組みが「グリンパティック・システム」です。2012年に発見され、「睡眠によって脳の老廃物は洗い流されている」ことが分かってきました。特に睡眠中には、起床時の4~10倍ほど活発にこれが洗い流されています。睡眠不足のツケは、目に見えないかたちでも確実に蓄積されていくということです。

  では、すこやかな睡眠を得るためにどうしたらいいか。そのポイントは体内部の体温、「深部体温」です。脳の温度は深部体温と同じ変化をします。深部体温が下がると脳の温度も下がるんです。そして、その下がる温度の幅が大きければ大きいほど、より深く眠れることが分かっています。これが睡眠の質を向上させる一つの方法です。
  例えば赤ちゃんは、眠たくなると手足やほっぺたが熱くなりますよね。あれは体の熱を放散しているのです。手足は毛細血管が非常に発達しているので、そこに血液を流すことで効率よく熱を逃がせます。
  では、この熱放散を意図的に行い、深部体温をしっかり下げるためにはどうしたらいいか。そこで私がおすすめしたいのが「入浴」です。「入浴は体温を上げるから逆効果なのでは?」と思われるかもしれません。しかし実験をすると、入浴は一時的に体温を上げるものの、その後は元の体温より下がっていくことが分かっています。
  40度のお風呂に15分入ると、深部体温は0.5度くらい上がります。その上がった体温が元の温度に下がるまでの時間は90分です。そしてその後、お風呂に入らないときより体温がさらに下がっていくのです。「お風呂に入って90分くらいしてから寝るのが一番深い睡眠ができる」ということです。

 温泉の場合についても調べました。温泉浴は、普通のお風呂以上に深部体温を大きく上げました。さらに下がり具合も、温泉浴のほうが普通のお風呂以上に大きかったのです。このことから、「普通浴よりも温泉浴のほうが、より深い睡眠ができる」と分かりました。
 ただ、同じ温泉浴でも、ナトリウム泉は入浴後の疲労感が強いです。なので、普通浴と同じであまり湯疲れをしない炭酸泉のほうがデメリットは少ないので、よりおすすめです。
 実は、こういうデータは今まであるようでなかったんですね。深部体温は直腸、つまりお尻に体温計を入れて測らないといけないからです。だから、なかなか実験台になってくれる人が少なかったのです。しかも、お風呂に入る前に体温を測り、お風呂から出てからもう一度測らせてもらいます。その都度お尻で測らせてもらわないといけないのでみんな嫌がるんです。間違って人のを入れられても嫌ですからね(笑)。

たかが睡眠、されど睡眠!!
最近、睡眠の重要性が・・・・。
勉強も大切ですが、勉強の質を上げるためには「睡眠」も大切にしてくださいね!
よろしく!!日中健児!!

09:04 | 投票する | 投票数(14) | コメント(0)