親愛なる日中健児のみなさん!
中学生として「自分とは?」「本当の自分は?」と日々悩んでいる人もいるのでは?
ないでしょうか。そんな「あなた」に瀬戸内寂聴さんの講演会での話を紹介します。
「私たちは平凡な人たちですから、自分ではすまいと思っていても、いろいろな悪いこと
をしてしまいます。悪いことをしたなと思ったら、夜、寝る前に神様でも仏様でも、
お詫びをするのです。『私は今日、こんな悪いことをしてしまいました。ごめんなさい。
もうしません』と言ってお詫びをする。そうすると胸がスーッとして、その日のわだかまり
がとれ、安眠できます。
翌日、また起きて動き出すと、私たちは平凡な人間ですから、また悪いことをします。
そして『また、やってしまいました。ごめんなさい。』と言って誤るのです。そして、
安心してぐっすり眠るのです。そしてまた翌日、悪いことをするのです。この時も、
また謝るのです。仏様はいつでも許してくれるのです。それでは、何もならないのでは?
と思いそうですが、そうではないのです。三日、四日、五日も同じ馬鹿なことをして
『ごめんなさい。ごめんなさい。』と謝っていますと、謝っているその自分の馬鹿さ加減
に気がつきます。
私はどうして、こんなこと一つ守れないのだろう。人の悪口を言うまいと思ったのに、
昨日も今日も言ってしまった。たぶん明日も言うだろう。これはどういうことだろう。
自分は本当に意志薄弱な人間だ。というように、自分のつまらなさ、欠点に気づきます。
そうすると、人に対して偉そうなことが言えなくなる。他人が少々間違ったことをしても
目くじら立てなくなる。こんな気持ちになると、あいつが憎いとか、こいつが嫌いだとか、
そんな自分の心のわだかまりがいつの間にか消えていく。人間とはそういうものなのです。
それが謙虚になるということなのでしょうね。
というものです。
まずは、人として「心の弱さ」に気づき、認められるようになると「肩の荷が軽く」
なりますよ。「強がる」「格好をつける」「いい子ぶる」ほど疲れることは・・・・・。